ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』から考える、満たされない人々。



今期の医療ドラマ
『アンメット ある脳外科医の日記』より
とても面白く、的を突いた言葉があったので記事にしてみたいと思いました。 


※以下、個人的解釈とネタバレ含みます。



  1. 専門医の問題について

  2. “アンメット=満たされない”を照らすには



⬛︎第2話星前先生の母親エピソードについて

主人公へ、全科専門医を目指すきっかけとなった母親の過去を話す場面。

以下セリフ抜粋
「俺が医大生だった頃、ママの目が調子悪くなって。で病院連れてったの。そしたら眼科で軽い白内障ですねって言われて。まぁ大したことなくて良かったねって俺も言っていたんだけどさ。だけど、めまいがして食欲がないって相談したら、それはわかんないから耳鼻科に聞いてくれって言われて。耳鼻科に行ったら、異常はないから内科に聞いてくれ。内科に行けば、視力も低下してるなら眼科に聞いてくれ。たらい回しにされて半年後にママは倒れたよ。そこから何ヶ月もいろんな科で検査して、で、結局、多発性骨髄腫だってわかった。それもステージ3。どれも一般的な症状だったから発見が遅れたんでしょうね、まあ、誰も責められないですよって言われて。逆だよな。みんな悪い、そう思ったよ。専門医は自分の領域しか見ようとしない。だから対応が遅れる。だから俺は全科専門医レベルの知識と技術を持って、どんな病気も見逃さない医者になろうって思ってる。夢物語だって笑うやつは笑わしとけばいいんだよ。」

と、自身の母親が専門医たちによってたらい回しにされた経験を語るシーン

こちらから分かるのは、
専門医はそれぞれの“担当範囲で”医療を行なっているが、その人の全身の状態を把握出来ていないこと。

実はこれは人間の体にとってはとても不自然なことです。

そもそも人間の体とは、ひとつの部分と部分ではなく
全体が繋がって機能しているため
ひとつの症状を表面的に抑えることは出来ても、根本からの改善が見られない
のはそのためである

医者を含めて
人間の体の正しい仕組みについて、理解している人がどれ程いるのだろうか?と感じました。

なぜ、その症状なのか?そもそも人間の体はどのようにつくられているのか?を理解してみると、これまでの常識や知識とは違っていて驚くことが多いです。





⬛︎三瓶先生の言葉について

アンメット=満たされない

タイトル『アンメット』は“満たされない”

満たされない人々を照らす医者の立場として、主人公へ三瓶先生が自身の想いを語る場面

以下セリフ抜粋
「光を当てると影ができます。人間は暗いところに光を当てて、いいことをしたと思っている。新しくできた影には気づかずに。アンメット、直訳すると満たされないという意味です。できた影に光を当てても、また新しい影ができて、満たされない人が生まれてしまう。どうすればくまなく照らして、アンメットをなくせるのか。その答えを探しています」


まさに“綺麗事では生活出来ない”当事者を目の当たりにして日々思うことがあるのだろうと、読み解ける言葉でした。

周りに照らされる光は、勿論ありがたく貴重なものだが
どこまでいっても“照らされている”だけでは影が生まれてしまう。

これに対して主人公は“寄り添うことで(心の)影が消える”ことを教えてくれます。

辛い時にそばに居てくれる人の温かさは計り知れず、とても心が救われますが
根本的に暗い影そのもの(症状や状態)が消えるわけでないことを、私は痛切に感じてしまいました。

自分を芯から満たすには、自分自身が光っていくしかないのだと改めて思わされた言葉です。


そしてそのためには、やっぱり自分の体が健康であることは外せない条件になって来るかと思います。


体がしっかりと自由に動いて内臓が正常に機能する、
それがあってこそ制限なく食事を摂ることが出来て、好きなように行動していける。心も自然と明るくなっていくはずだからです。



いざという時に医療行為を施せる医者でない我々は、
自分が満たされて生きること以外に
周りを照らせることもまた出来やしないのだろう
と思いました。

自分の体を手入れして、根本から健康になり満たされた人生を生きるには?



アンメットではなく、メットを体現していくことこそが自分も周りもを照らせる生き方になるのだと今一度、思います。



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