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アメリカがテーパリング?金利が上がる?日本はどうなの?掘り下げていく

ごちゃごちゃ難しい言葉が並んでいるのでどんどん掘り下げてみる。

こんにちは そもそもテーパリングってなんやねんメルカです。

アメリカが12/15にあと6ヶ月やると言っていたテーパリングを3ヶ月に縮小すると発表。
更に利上げは2022年に3回行うそうです。

これは何を意味するのか日本と関係あるの?という疑問をどんどん深掘りして疑問を投げかけて自分で回収して掘り下げていってみようと思います。

金融に詳しくない自分に対しての勉強や備忘録も兼ねているので見づらい部分があったらすいません。

このnoteは自分みたいな金融経済初心者に向けた記事となっています。

よろしくお願いしますm(_ _)m

       ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

世界は2020年2-3月ごろにコロナショックにほぼなりかけていました。
なぜ世界は2008年のリーマンショックのように世界恐慌に陥らなかったのかというとアメリカを中心に異次元の政策金利というものを実施したからです。

アメリカはこの金融緩和・量的緩和によりコロナで経済の歯車が止まって明らかに悪化する流れだった景気をV字回復させたのです。

◆異次元の政策金利って何?

世界の皆さんが自分のお金を守らなきゃとサイフの紐を固くして銀行にお金を貯め込みます。
するとお金(経済)が回らなくなります。
そうなると物が売れないからまたお金が回らず更に物が売れなくなるというデフレ(デフレスパイラル)に陥ることになります。

各国がそれを恐れました。

なのでメチャクチャお金を刷って市場に回しまくって銀行のお金の貸し出しの金利も下げて人々にお金をガンガン使わせようとしました。

量的緩和と言って国債や証券も国自らが買いまくってお金をばらまきまくりました。

国「金利を下げたから安くお得に買えるよ。今の内だけだよ。こんなに安いのは!更に国民全員に現金も配っちゃう。」
人々「マジか。このチャンス(ビックウェーブ)に乗るしかない!」


そうしてお金が市場に出回りましたが、コロナのせいで物の供給や作成が鈍っていきました。

なので人々のお金も生活費が大丈夫な人や投資家を中心にして株などに回っていきました。
自分の国の法定通貨が安くなりすぎると紙切れ同然になってヤバイから株に変換しておこうって心理もあったみたいです。
株や債券、仮想通貨などにも資金が流れていきました。

株価は3月頃に一瞬 暴落を見せましたが、超絶な勢いで回復します。

そうすると「リーマンショックの時みたいに株価下がるんじゃ?」と思っていた人々も「株 むしろチャンス」の流れになりどんどんお金が株に流出していきました。

ロックダウンという基本 外出禁止も影響しました。

実体経済ではロックダウンで物の流通などがひどい状態に落ち込みました(ガソリンとか今でもひどいですよね)が、株価が安定して(むしろ盛り上がって)いたのはこの為です。

でもそういう低金利政策をずっと続けることはできません。
なぜならいずれインフレ(インフレーション)が加速するからです。

インフレとは物価が上がっていくことです。
つまり去年は100円で買えていたものが今年は120円になっているようなことがどんどん続いていき気づいたら150円になっているみたいな状態です。

景気を下支えする為に国が異次元レベルでお金をばらまいているし、国(銀行)が低い金利でお金を貸してくれるので、その国の貨幣の価値が勢いよく下がっていきます。

アメリカはコロナ対策としてゼロ金利政策を実施しました。
ゼロ金利とは超低金利で国の中央銀行がお金を貸してくれる政策のことです。

100万円借りるとします。
返す時には通常100万円に加えて利子分として5万円多く返さなくてはならないとします。計105万円の返金です。
低金利政策は3万円の利子で良いよって政策、
ゼロ金利政策は1万円の利子で良いよって政策のイメージです。

FOMCはそのゼロに近くなるほどに低くした金利に対して、2022年は3回の利上げを実施すると発表。
更に2023年に3回。2024年にも2回上げる予定のようです。

物価が上がってもお金(賃金)がいっぱい供給されていればいいんじゃない?と思うかもしれません。
でも実はこれは景気の為のカンフル剤です。
応急措置みたいなものです。

急激に上がる物価に給料の供給が追い付かなくなります。
急にお金をばらまき過ぎても

お金を使う流れ
⇒物価が上がっても売れるから物価が上がる
⇒企業が儲かる
⇒給料が上がる
⇒給料が上がったからまたお金を使う


のサイクルの 給料が上がる が追い付かなくなります

そうしてインフレが続いていくとどこかで弾けます。
給料が上がらないのに物価が上がるので生活できない人が増えていきます。

そう。いわゆるバブル崩壊が起きます。
物価が上がるのは良いのですがいずれかのタイミングで止まります。
高い状態で買った誰かがはずれを引くことになります。
そして次の何人かもはずれを引きます。
そうして国の多くの人がはずれを引き続けてしまうとみんなが気づくわけです。あのタイミングでバブルが崩壊したんだ…と。

これが顕著なのが不動産。
不動産は非常に高い買い物です。
不動産の価格が異常に上がっている国は危険シグナルが鳴っている国です。
高い不動産を買ってもっと高く売れなくなって安くしても売れず、高く買った不動産をひどい低価格でしか売れなくなった人がはずれを引いた人です。

なのでどの国も物価も賃金も上がる状態を良しとしつつも、インフレ後の崩壊を恐れているので制御したいのです。

つまりアメリカはお金ばらまきを止めてちょっとずつ制御したいのです。
それをテーパリングと言います。

今までゼロ金利政策!量的緩和!と言ってとにかくお金を市場に供給していたのを急に止めると経済が混乱します。

なのでテーパリングは少しずつ少しずつ進めるものです。

なので当初、アメリカはゆっくりやるとほのめかしていました。

実際11月から少しずつ始めていて、これまで毎月 国債と証券を1200億ドルずつ買っていた(お金をばらまいていた)のを150億ドル減らしました。
そしてそれ(テーパリング)を毎月調整しながら続けようとしていました。
調整をしつつ2022年6月前後には量的緩和が終わる予定となっていました。

ですが、12/15に米国のFOMCという毎月やっているアメリカの今後の政策を決めている機関が「残り6ヶ月ではなく3ヶ月でやる。つまり3月には終了させる予定だ。」と発表しました。

11月にはすでに150億ドル減らしていました。
残り1050億ドルとなっていた状態を今月から300億ずつに早めて3ヶ月で300億ドルずつ(1050 ⇒ 750 ⇒ 450 ⇒ 150 )と減らす速度を上げてお金のばらまき終了を早めたということです。

量的緩和(お金のばらまき)を縮小(減らして)していくテーパリングを急に早めると発表したということです。

これはなぜなのか。

その理由は2021年11月の米国インフレ率が6.8%という40年ぶりのハイスピードで進んでしまったからです。
ちなみにインフレ率(物価上昇率)は2%程度がほどよいスピードと言われています。
日本もこれを目指しています。
全然できていませんが。
ここ20年では2014年に2.76%だった以外は1%未満どころかマイナスの年の方が多いくらいです。

アメリカは何とか予想以上のインフレ加速を抑えようとしています。
もし今後テーパリングを実施してもインフレ率が下がらなかった場合は世界の中心であるアメリカの景気が悪くなる可能性があるので要注意です。

       ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

では日本もテーパリングをするのでしょうか?


去年9月に日本の日経平均が31年ぶりに30000円台になりました。

元々安部元総理が実行していたアベノミクス。
ただでさえ上がっていた株価がコロナ後に日銀(日本銀行)が景気悪化を避ける為にジャンジャン株を追加購入しまくったことにより更に株価が高騰し続けて投資家も集まってきた結果です。

コロナ禍で大量のお金が株に回っていきました。
日銀(日本銀行)もアメリカ同様にお金を刷りまくって買いまくっていたのです。

株価が勢いよく上がったは良いものの、皆さんご存じのように30年くらい物価が上昇しているとは言えません。

100均が100円(税抜)のまま成り立っているのがその証拠です。
日本のダイソーより他の国のダイソーの方が高いです。
給料も上がっていません。むしろ下がっています。

この30年で日本で物価を上げると需要が下がって売れなくなるという状態に慣れてしまった弊害と言えます。
解決方法は簡単です。
みんなが高い物を買えばいいのです。
でも普通 同じような商品で高いのと安いのがあったら、ほとんどの人は安い方を買うので難しいです。
自分だって2つとも同じように信頼のおける商品ならば安い方を買います。

稼げば稼ぐほど税金を持っていかれるし保証も少なくなる制度が可決されまくっているのもおかしいです。
お金を多く持っている人は税率の低い国へどんどん移動しています。
例えばドバイやシンガポールなんか日本人に人気ですね。
物価の関係や住みやすさを重視して東南アジアに行く人も多いみたいです。
有名人や著名人も多く移住しています。

恐らく近い将来 翻訳機が更に進化すると思いますので、英語やその国の言語が話せなくても問題なくなっていくことで更に流れが加速すると考えられます。

話を戻すと日本はコロナ禍で量的緩和をしたものの、あまりにも株価が上がりすぎてやばいと思ったのか2020年の末頃からちょっとずつちょっとずつ国債などを減らしていました。

なので日本はテーパリングするのかしないのかというと、もうすでにしていると言えます。

それを大々的に発表してしまうと市場が混乱して財布の紐が必要以上にきつくなって景気が悪化するのでこっそりしていたのです。

なんか日経平均が中々3万円から上に勢いよく上がらずむしろ下がっていたと思いませんでしたか?

それだけが理由ではないでしょうが、日本も海外も大なり小なりそういう調整をしているのです。

国とはいえ何千万、何億の人の行動という大きな流れには逆らえずに決めた政策が失敗に終わることも多いです。

でも現在の世界は、ないしは日本はどういう状況なのかを把握することは明日の自分の行動へと繋がると思いますので、マクロな視点も大事にしていきたいですね。

頑張って調べてはいますが、自分も素人です。
もし間違えている部分があったら申し訳ないです。

それでも間違いや解釈を恐れず今後も勉強を続けていき、少しずつでも理解を深めて自分や誰かの役に立つように落とし込んでいきたいと思います。

では今回はこんなところでノシ

メルカ

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