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2020年7月の記事一覧
理解できないと決めつけないで。【書評】「大人の発達障害」をうまく生きる、うまく活かす 田中 康雄 笹森 理絵
「発達障害」という言葉は、近年、乱発されすぎていて、良識のある医師たちの中にはその傾向を危惧している人も多い。発達障害の専門医である田中康夫氏もその一人だ。田中氏は、発達障害は突き詰めると「すべての方が多かれ少なかれ抱えている特性の一部」だと考えているという。
発達障害というラベルで思考が麻痺してしまうと、それ以上、その人のことを知ろうとしなくなる。発達障害の中には、ADHD・ASD・LDが含ま
#ADHDあるある:メモしたことを忘れる・二度と見ない。
ADHDは、ワーキングメモリー障害と言われることもある。一時的に記憶を蓄えておく場所に障害があるのだ。だから、直前のことを覚えていられない。何かをしながら、もう一個の用事が入ると、最初にやっていたことを忘れる。これは、どうしようもないことだ。
私も、日々、瞬間に消えていく記憶と闘っている。そんなADHDの処世術として役立つのが、すべてをメモすることだ。記憶ができない記憶障害だと思って、とことんメ
#ADHDあるある:思い込みが激しい・暴走すると止まらない。
ADHDは思い込みが激しく暴走しがちだ。まるでブレーキの無い車。しかも、アクセルは全力で踏み込んでいるのだ。周りから見ると、ほんと、付き合いづらいADHDの特性だ。
私は結婚してから、思い込み・暴走癖などが、かなり修正された。妻に、その都度、修正されるからだ。ADHDは止めてくれる人が必要だと思う。ともあれ、ADHDの思い込みが激しい理由を考えてみよう。理由が分かれば対処法もあるってものだ。
#ADHDあるある:パワハラ・セクハラにあいやすい。いじられキャラも切ない。
ADHDはとにかく自信がない。日常生活はできないことだらけだから。なんとか、みんなの中で、やっていこうとすると、必要以上に自分を貶めてしまい、ヘラヘラしたり、ふざけたり、いじられキャラを演じてしまうことがある。これは、私の長年の悩みでもあった。
学校でも、職場でも道化役になってしまうことが多かった。ある時、友人から真顔で「笑わせると、笑われるは違うと思う」と言われた言葉は、ナイフのように刺さった
#ADHDあるある:記憶がない。昔のこと全然覚えていない。
ずっと不思議だったことがある。皆が覚えているのに、自分だけ、すっぽり記憶がないことがある。っていうか、そういうことが多い。旅行とか、大事件とか、昔懐かしの思い出話に花が咲くとき、私は「初耳」という顔で聞いてしまう。ほんとに記憶がないのだ。
実は、これ、ADHDあるあるなのかもしれない。ADHDはワーキングメモリー障害という説もあるけど、脳の記憶をつかさどる部分が少し壊れてしまっているのかもしれな
発達障害(ADHD)=「ワーキングメモリー障害」と理解すると対処法が見えてくる。
日々、ADHDのお勉強に励んでいるのだけれど、ADHDについて正確な知識が分かれば分かるほど、その症状にどう対処してよいか見えるようになってくる。
ADHDという言葉に出会ったのは、15年くらい前だけど、あの頃は「なんだ、そんなもん。そんなラベルを付ければ、誰でも障害じゃないか」というくらいの認識しかなかった。あの頃からちゃんと向き合っていれば、もっと生きやすかった気がする。
さて、ADHDと