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2022年1月の記事一覧
「思いを馳せるチカラ」
五十代の私が若かった頃と今の若者世代との恋愛事情の違いについて考えてみた。
パソコンも携帯電話もない時代、仲良くなるキッカケはとにかく話しかけるしかない。その機会を増やそうと用事もないのに彼女のいそうな場所をウロウロしたり、わざと近くでとっておきのおもしろ話をしたり、気を惹くために頭を使った。
仲良くなって、電話ができるようになっても気軽にはいかない。だって固定電話だもの。「今晩は。夜分恐れ入 もっとみる
「本当の怒りとは(怒りの鮮度)」
「怒り」はなるべく出さないようにした方がよいと思っている人が多いように思うのですが、あなたはいかがですか?
前回も書きましたが、「怒り」は大脳辺縁系(扁桃体)で発生する心の動きです。しかし、人として当たり前に発生する感情をどのように相手に伝えるかで、昇華されてスッキリとするか、抑圧されて悶々としてしまうかに分かれます。
例えば、「怒り」を爆発させ、相手を攻撃してしまう人で、ある程度の共感性を持
「本当の怒りとは(怒りの対象)」
「怒り」とは何か?「怒り」とはただの感情です。動物に古くからある脳で発生する自然な心の動き。そのものに良いとか悪いとか、ポジティブとかネガティブはありません。ただし、その向けられる対象によって性質が変わるものだとは思っています。
先日、日本民間放送連盟のグランプリを獲得したドキュメンタリー番組「チョコレートな人々」(東海テレビ制作)を観ていて、それを感じました。女性や障害者がスタッフの9割を占め
「アインシュタインから若者へ」
物理学者アルベルト・アインシュタイン(1879-1955)は、晩年、若者に対して「成功する人になろうとするのではなく、価値のある人になろうとしてほしい」と言い残したそうです。
私は、こう解釈しました。人間には「欲」があります。「欲」はモチベーションとなりますが、自分だけが「金持ちになりたい」「美味いものを食いたい」「生き残ることができればいい」これでは原始的な生物と同じです。
いや、彼等は大自
「第4回 八川とんど」
住んでいる町に「とんど(焚き火)」がなくて困ってた。だから、自分で企画した。手伝ってくれる仲間ができた。今回で4回目。困っていたのは私だけではなかった。自分が楽しめて、オマケで周りの人が喜んでくれるなら、これほどうれしいことはない。
「オープンダイアローグ」
私が「うつ」と診断されて通院していた15年ほど前に比べると「うつ」を巡る状況はかなり変わりました。関連本や映画、メディアでの啓蒙もあり、心に不調を感じた人がお医者さんを訪れるハードルもかなり下がっています。
それでも初診の方がまず戸惑われるのが診療時間のあまりの短さです。心の病の診断は、チェックリストで相当の症状が確認されればすぐに「~障害」とか「~状態」と名付けられれ、お薬を処方されて終わりで
「メタファーのない世界」
中川くんから年賀状が届きました。手書きのメッセージが添えられたこの1枚の葉書は唯一のものです。ここから抽象度を上げていきます。年賀状→葉書→郵便物→通信手段→コミュニケーション…と具体性は薄くなりますが、より大きな概念を表すことができます。メタファー(隠喩)も同じようなところがあります。
昨今「具体的で」「簡単で」「わかりやすい」表現は、テレビでもインターネットメディアでも求められるでしょう。冒