記事一覧
心のバランスについて
悲しいニュースを聞き、まさかと思う度に、空気の塊が喉の奥から押し上がってくるような息苦しさを覚える。
何があって、どういう経緯で、何を思っての事かは本人のみぞ知る事だけれど、その瞬間は誰にでも起こり得ることだと思う。勿論私にも。
心のバランスを保つことは、酷く難しい。
その難しさと日々戦う人もいれば、難無くバランスを取り続ける人もいる。
ただ、その得手不得手よりも重要なのは、バランスが崩れた時、
可愛らしい緑と全身鏡
一人暮らしを始めて早三か月弱。ついに、私の部屋に同居人がやってきた。
その名も″ソテツ”、南国感漂うフォルムが何とも愛らしい。そのくせ、葉は硬くて触ると痛い。
水やり頻度も少なく、虫もつきにくいそうで、今まで植物を育てた事が殆ど無い私でも育てられそうだ。
自宅に持ち帰り、小さな棚の上に置いた瞬間、この部屋にぴったりの緑だなと思った。
その隣に、これまた入居当初から欲しかった全身鏡を立てかけてみる
女子力は褒め言葉か否か
少し前に偶々目に入って速攻ハートマークを押したツイートがある。
料理すること女子力高いって言われるのめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ嫌だな ご飯のことが好きなだけなのに
(うで @udemiji 2020/05/01)
目に入った瞬間、心の底から「わかる」と声が出た。昔からずっと思っていたことだった。いいねに回数制限が無ければ、100回は押したい気分だった。
好きな事や物は人
能力を若さで片付けるな
社会人になった当初から、違和感を感じていることがある。
それは、仕事の出来を褒める言葉として“若さ”が使われるのは何故か、ということ。
振られた仕事の処理スピードや、飲み込みの早さを評価してもらえる時、しばしば“若いから”という枕詞がくっ付いてくる。
“やっぱり若いから、早いよね” “流石、若いと違うね~”
どんな顔をしていいかわからなくなる。どう返すのが正解なんだよ、と思う。
別に、嫌味たら
つまらない話は手短に
SNS疲れって、こういう事なのかしら?と、ベッドに放ったiPhoneを見ながら思った日があった。
人の死、誹謗中傷の無限ループ、クソみたいなニュースと政治批判、見当はずれの揚げ足取り、自粛警察と反対派の叩き合い等々、胃が痛くなるようなその夜のタイムラインは何分も見ていられるような代物ではなかった。
世の中は悲しさや憤りや残酷な事を好んで取り上げる。その方が盛り上がるから。
最近はそれが更に顕著
"美味しい"の共有不足
近頃、仕事が忙しい。イージーOLど真ん中の私からそんな言葉が出るなんて。
とはいえ、このご時世や身の回りの人たちのことを思えば、それもありがたいことに感じる。
ただ、今日はそんな話をしようとnoteを開いたわけではない。楽しい話がしたい。
stayhomeという言葉が飛び交う今、私にとっての娯楽は紛れもなく料理だ。
元々好きな事ではあるけれど、ここ最近その気持ちに拍車がかかっている。母も妹も意欲
ノルウェイの森は、静かな爆弾
志村けんが亡くなった。
昨日から、テレビもネットもその話題で持ち切りだ。
バカ殿様は大好きだったし、CSで放送されている8時だョ!全員集合の再放送も母の影響でよく見ていた。
会ったことも話したことも勿論無いけれど、画面越しに何度も目にした渋くて面白いその人。
馴れ親しんだ人の訃報を聞く時、決まって私の脳内で、ある小説の一文が思い起こされる。
“死は生の対極としてではなく、その一部として存在してい
冬の始まりに考えていたこと
師走の少し前、その日に何があったのかはあまり覚えていないけれど、冬の始まりの脳内がメモ帳に取り残されていたので、供養することにした。
“部屋中転げまわるくらいの喜びも、穴があったら入りたい凡ミスも、涙が出そうになる美味しさも、どうにもならないことへの憤りも、くだらない幸せも、代わる代わるやってきては去っていく。
昔は不遇の時、その度に別人になりたいと思っていたけれど、悲喜交々でもこの人生は誰に
本当に怖いのはコロナではなく人間説
昨日の仕事帰り、駅を歩きながらふと目の前の景色に意識を向けると、死んだ顔に張りついたマスクが次々こちらに向かってきては横を通り過ぎていった。
その瞬間の何とも言い難い恐怖心が、全身を粟だたせた。まさにWalking Dead。
今、世の中はコロナウイルスに侵されている。
その様は、さながらコンピューターウイルスに感染したパソコンのようだなと思う。
たしかに“肺炎を引き起こす新型ウイルス”という意
ハンドクリームを塗った直後でもペットボトルは開けられる
「これ開けてもらっていいですか~今ハンドクリーム塗っちゃって~」
朝から耳に届いた女性特有の波打つ語尾と甘めの声。目を向けると、同じ課の女性社員が向かいに座る男性社員にペットボトルのお茶を渡しているところだった。
私は、その光景について文句を言いたくてnoteを開いた訳ではない。
私にはできない、そういうとこだなぁ。と少し肩を落としたその気持ちを書き留めておきたいと思った。裏垢だから。
女性の
年々自分の名前が好きになっている話
今日は仕事が簡単な案件ばかりで退屈だから、悪口を書いてしまった名前へのお詫びがてら、“桃子”という名前を褒めちぎろうと思う。
まず、名前を覚えてもらいやすい。
私は“桃子”という名前でしか暮らしたことが無いからあまりピンとこないのだけれど、初対面の人からすると珍しく思うのか、すぐに覚えてもらえる。
自己紹介をすると「“ももちゃん”!」と名前を復唱されるか、何故か「本名?」と返されることもある。そ
自分の名前のことが好きではなかった話
果物の桃に子供と書いて“桃子”
24年間連れ添ってきた、私の名前。由来は母曰く「菊池桃子が可愛いから」らしい。
正直私は子供の頃、自分の名前をあまり気に入っていなかった。その理由は“子”である。
平成生まれのクラスメイト達はモエ・ミキ・メイ・アイ・ナツカ等々、可愛いイマドキの名前を持っていた。
私だって平成生まれなのに、わざわざ“子”なんて付けなくていいのに。昭和の子供みたい。しかもモモコって全