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ハンドクリームを塗った直後でもペットボトルは開けられる

「これ開けてもらっていいですか~今ハンドクリーム塗っちゃって~」
朝から耳に届いた女性特有の波打つ語尾と甘めの声。目を向けると、同じ課の女性社員が向かいに座る男性社員にペットボトルのお茶を渡しているところだった。

私は、その光景について文句を言いたくてnoteを開いた訳ではない。
私にはできない、そういうとこだなぁ。と少し肩を落としたその気持ちを書き留めておきたいと思った。裏垢だから。

女性の非力さは、男性にとって魅力的に映る女性らしさの一つだ。(異論は受け付けます)
一生懸命に力を籠める姿の可愛らしさもあるが、それ以上に“頼られる”ことへのそこはかとない嬉しさが影響している気がする。(異論は受け付けます)

男女関係を思うのであれば“頼る”より“甘える”の方が似合うかもしれない。
“甘える”ことって、なかなか難しい。
生まれた頃は沢山の人に甘えながら過ごしていたはずなんだけどなぁ。とか思う。

今朝の光景を見て、一つ思い出したことがある。
居酒屋で頼んだ瓶入りのお酒のキャップが何度捻っても開けられずに奮闘していた時、一緒に飲んでいた男友達がそれはもうスマートに瓶を引き寄せて、カチッと音が鳴るまで蓋を緩めてくれた。
その時、私の口から出た言葉は「恐縮です。。。」だった。可愛さの欠片も無い。
だって、いつもならそのキャップ、私でも容易に開けられるんだもん。
甘え上手な子であればきっと、にっこり笑って「ありがとう!」と言うだろうし、そもそも「開けて~」と言っているはずだ。
男友達に可愛さをアピールしたいわけじゃない。何だか妙に情けなく恥ずかしい気持ちになってしまうのだ。

今朝のペットボトルだって、私ならば多分、ハンカチやら服の袖を被せて捻ることで難を逃れていたと思う。だってそうすれば開くんから。
本当、そういうとこ。そういうとこなんだよ。でも今更、どうしようもない。

ちょっとだけ、天性の甘え上手に生まれてみたかったなぁ、とか思っちゃうYEBISUが美味しい今日この頃です。

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