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    『キラッとプリ☆チャン』は、タカラトミーアーツとシンソフィアの共同開発により2018年4月19日から稼働中のアーケードゲーム。また、このゲームを原作として2018年4月8日から放送されているテレビアニメ。愛称は「プリチャン」。

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『0.5』が『1』へと至るまでの物語【プリチャンシーズン2雑感】

 「キラッとプリ☆チャン シーズン2(第52話~第102話)」が放送終了しました。感想を簡潔に述べるならば、「『シーズン2』はアニメーション作品として出色の出来だった」と言える完成度だったと思います。  含みのあるような言い方をしましたが、では「シーズン1はどうだったのか?」と聞かれると、忌憚のない感想を述べるとするならば「光る部分はあるが分かりにくい作品」だったのかな、というのが正直なところです。  その主たる要因であったのが、シーズン1が「主人公不在の物語構造」であった

    • 葡萄と桜、或いは梨に関する考察:『私に天使が舞い降りた!プレシャス・フレンズ』感想

       『私に天使が舞い降りた!プレシャス・フレンズ』を観てきました。TVアニメ版が放映されたのが2019年冬なので、OVAを含めなければおおよそ3年半ぶりの新作。無論我々はあの時より3年歳を取っていますが、銀幕の中の彼女たちは小学生のままで、相変わらずの天使っぷりを遺憾なく発揮。届かなくて眩しい…。  わたてんという作品は、おねロリ要素があるものの、それ以外はドタバタのギャグコメディ色が強めの作風。百合姫の連載陣の中ではそこまで百合要素が強くはない。どちらかというときらら作品の

      • スタンド・バイ・ミー

         現実アレルギーがあるので、普段は美少女しか出てこないアニメしか観ない(自負)のだが、最近は後学のため頑張って実写の映画を視聴するように心がけている。精神を擦り減らして観るからには何かしら蓄積するものがあった方がよいと思うので、こうして文字として出力している。前置き終わり。  今日は有名な古典作品ということで標題の『スタンド・バイ・ミー』を視聴した。内容はところどころ辟易するくらい下品な上に登場人物が全員イカれている狂った世界観なのに、視聴後には何とも言えない寂寞感と「良さ

        • 容疑者Xの献身

           「容疑者Xの献身」を観た。  一言で感想を述べると、これは「殉教」の物語だなと思った。  そもそも研究者とは何だろうか。なぜ彼らは研究を続けるのか、そのモチベーションとは何なのか。  ひとえに、それは「世界に対する崇敬」であり、「信仰」である。世界とは、換言すると自然科学であり、この世界の仕組みそのものを指す。  冒頭、湯川先生が名前を挙げているアインシュタインも、世界に対する自身の考え方について次のように述べている。  つまり、「自然」という対象に対する名状しがたき合

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        『0.5』が『1』へと至るまでの物語【プリチャンシーズン2雑感】

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          最高のTVアニメ『スーパーカブ』の舞台探訪に行った話

          『山梨県北杜市。中央本線の日野春駅から伸びる下り坂は、甲州街道を越えるとゆるい上りになる』  アニメ『スーパーカブ』第1話冒頭で、主人公・小熊が最初に発する台詞だ。  その意味するところを知識として識っていても、身をもって体感するとでは大きな違いだった。  さて、アニメ冒頭に登場する日野春駅は、七里岩と呼ばれる特殊な地形の上に位置している。小熊の住む県営住宅日野春団地も、このほど近くに位置する。  ふもとの標高差は100mほどで、往来に際してはもはや軽い登山の域だ。道は一

          最高のTVアニメ『スーパーカブ』の舞台探訪に行った話

          【ストーリー雑感】デリシャスパーティ♡プリキュア 第5話「なかよくなりたいのに…!ここね、初めてのおともだち!」

          ■ あらすじ  ここねと距離感を感じるローズマリー。そしてここねも、なかなか本心を打ち明けられずに悩んでいる。そこで、ゆいは三人で買い物に出掛けようと提案する。 ■ スタッフ 脚本  :金子香緒里 絵コンテ:カトキハジメ 演出  :岩井隆央 ■ メインテーマ ・ここねとの関係構築と肯定(名前を呼ぶ、コンプレックスの克服) (・「Pretty Holic」の販促) ■ プロット ・ここねから避けられていると感じるローズマリーのため、Pretty Holicへお出掛けする

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          プリチャンの思い出を語るスレ

           2022年2月28日(月)をもってプリチャンが稼働終了となる。ついにこの時が来てしまった。  後継の「ワッチャプリマジ!」が稼働して以降は更新もほぼなく、実質的にサービス終了の状態が続いていたものの、筐体自体は残っており細々と稼働し続けていた本作だが、この度正式にサービス終了の運びとなった。  理由としては、筐体の寿命や印刷用紙の問題が大きいのだろう。特に印刷用紙は、排出されるカードの仕様がプリマジで大きく変更となったため、過去作のためだけに専用用紙を供給し続けるのは難しい

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          【ストーリー雑感】デリシャスパーティ♡プリキュア 第4話「ふくらむ、この想い…キュアスパイシー誕生!」

          ■ あらすじ  二人目のプリキュア・キュアスパイシー参戦回。第3話に引き続き、ここねの人物描写を掘り下げつつ、ゆいとの関わりによって生じた彼女の心理変化と、プリキュアになるまでの決意を描いている。 ■ スタッフ 脚本  :平林佐和子 絵コンテ:小松由依 演出   ■ メインプロット ・ここねとゆいの交流 ・ここねがプリキュアに変身 ■ ストーリーライン ・パムパムがここねへお礼したいと言い出す ・逃げ出したウサギの捕獲 ・カフェでの交流 ・ここねの戦闘への介入 ■ 感

          【ストーリー雑感】デリシャスパーティ♡プリキュア 第4話「ふくらむ、この想い…キュアスパイシー誕生!」

          【ストーリー雑感】デリシャスパーティ♡プリキュア 第3話「コメコメのおつかい!まいごで大騒動!!」

          ■ あらすじ  コメコメのおつかいを軸に、メインキャラの人物描写を掘り下げる回。  今回メインとなるのは「芙羽ここね」との出会いと、その人物描写。これまで秘されていた彼女のパーソナリティが、おつかいに巻き込まれるというイベントを通して少しずつ表出し始める。 ■ スタッフ 脚本  :平林佐和子 絵コンテ:貝澤幸男 演出  :武藤公春 ■ メインプロット ・メインキャラクター「芙羽ここね」「パムパム」の登場 ・「芙羽ここね」のセットアップ ■ サブプロット ・コメコメのおつ

          【ストーリー雑感】デリシャスパーティ♡プリキュア 第3話「コメコメのおつかい!まいごで大騒動!!」

          「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト オーケストラコンサート」の話

           「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト オーケストラコンサート」に参加してきた。  はじめに断っておくと、これはオーケストラコンサートではなかった。と言うと語弊があるが、少なくとも本公演は、一般的に「オーケストラコンサート」という単語を耳にして想像するものとはかけ離れており、オーケストラコンサートの皮を被った異形の「何か」であった。  いや、本当は答えはもう出ていて、これは劇場版の再演であり、再生産であり、そして「舞台」そのものだった。  未見の方に、本公演がどのよ

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          きみは「踊り場にスカートが鳴る」をもう読んだだろうか?

           本日の超絶・オススメ漫画・単行本発売情報と、その感想にまつわる一部始終です。  うたたね游氏の『踊り場にスカートが鳴る』です。自分は今百合姫を定期購読しているのですが、その購読理由のひとつがこの作品。  作者のうたたね游さんといえば、空き家で昼寝する女の子の話を描いた短編読み切りがTwitterで話題になったことが記憶に新しい。作風こそ異なりますが、根底に揺蕩っている空気感にはどことなくルーツを感じ、こちらも大変感性に訴えかけてくる素晴らしい作品です。 スミカの棲家 -

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          「きたない君がいちばんかわいい」が最強の百合マンガであるという話

           今個人的に最もハマっている「きたない君がいちばんかわいい」というマンガの話です。  同作品は、まにお氏による「百合姫」の連載作品で、個人的には百合の垣根を越えて「令和イチ面白いマンガ出てきたな…」と思っています。最新第3巻も12/18に発売し、その表紙があまりにも最高過ぎることが最近大きく話題になりました(ぼくの中で)。少なくともこの表紙が琴線に触れた方は、概ね想像通りの物が出てきますので迷わずBUYでOKです。このマンガはあなたの欲求を満たしてくれるものであり、もれなく

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          プリチャンミュージックコレクション2を買った+ヤマデンの話

          おばんです。 プリチャンシーズン2終了〜シーズン3放送休止の一連の流れ以降、憑き物が落ちたかのように更新頻度が落ちてしまった! しかしながら、プリパラの3DS作品各種がセールしていた影響で、過去に書いたゲームの記事が思ったよりも閲覧されていたようで。 近頃は情報発信もTwitterなどのSNSが主流な世の中ですが、情報の集積という意味ではブログベースのこういった媒体の方が色々と都合が良いと個人的には思っているので、まとめた意味はあったのかなあ、というようなことを感じまし

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          プリティーリズム・レインボーライブを観た話

          プリリズRLを観ました。 いや~面白かった。全51話の重みを全く感じないのはすごい。 1クールごとに主題が変わって話の節目があるから、展開がスッと頭に入ってくるんですよね。 曲と映像の親和性も高くて、特にプリズムショーの演出が良かった。 単純に音と映像の親和性(特にプリズムライブ)もそうだけど、やっぱりプリズムジャンプで心理的課題を克服したことが画として現れるのが分かりやすく盛り上がりポイントで、何よりライブ演出にシナリオ上の必然性があるのが他のシリーズと一線を画してるの

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          プリパラで一番好きな回の話

           GW+プリチャン含むアニメが軒並み放送延期という昨今の情勢のため、今までちまちま消化していたプリパラを一気に全話視聴しました。 1~3期どれも良かったのですが、特に3期の「神アイドル編」は非の打ち所がなくて、1~2期のノウハウもあり色々と洗練されているだけでなく、話の構成がとても素晴らしく無駄がない。開始当初は「母性本能に目覚めた女子小中学生の微妙にリアルな育児風景」を延々見せつけられてどうなるかと思いましたが、最終的には自信を持って全話面白かったといえる珠玉の作品でした。

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          プリチャン第100話「虹の鍵の門を越えて」

          今回のプリチャンは100話という節目であると同時に、まさしくシーズン2の総決算と呼べる回だった。 シーズン2は終始二人のだいあの物語としてあり続けた。「そこにいるのにここにいない」というフレーズとともに鮮烈な登場を果たしただいあは、虹ノ咲だいあから生まれた、言わばイマジナリーフレンドと呼ばれる概念に端を発する存在だ。そこにAIとVTuberという現代的な概念をブレンドされた彼女は、当初虹ノ咲だいあの理想の具現として現れながらも、時に彼女に手を差し伸べる友人・保護者的な存在で

          プリチャン第100話「虹の鍵の門を越えて」