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【自作詩集】 霧の森〜記憶を彷徨いながら〜

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オーストラリアに来てからの風景や心情を綴った詩 心から消し去ることのできない想いなどの書き殴りの詩
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2022年12月の記事一覧

【詩】恋した夏の夜

【詩】恋した夏の夜

恋した夏の夜

昼に飲んだカルーアが
ほんのり甘く体を包む

もういっちゃってるの?
と誰かが聞く

生ぬるい潮風が
海の響きを運び込み

その調べに酔いして
体は左右に動き出す

海が奏でる音色には
恋する予感の優しい囁き

窓辺に佇み眺める景色は
水平線に向かう太陽の
オレンジ色の影が水面を射し
一体となって溶け合う瞬間を待っていた

夕方のコーストの街の賑わいは
これから起こる
悦楽を待ちわ

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【詩】11月なのに9月な僕達の旅

【詩】11月なのに9月な僕達の旅

ハイウエイの両側に広がる丘陵から
サワロ達が「行ってらっしゃい」と
手を振って見送ってくれた

11月の風に乗って
僕達の旅は始まった

ひと握りのチョコレートと
美味しいコーヒーがあれば
楽しさはBigger and Better
換気溢れるロードトリップ

どこまでも続く果てしない荒野
遠くに岩肌丸出しの山が
霞んで見えてきた
その前には貨物列車が走ってる

覚えてる?
魂が歌うキーに合わせて

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【詩】12歳、冬の陽射しが眩しかったあの日

【詩】12歳、冬の陽射しが眩しかったあの日

教室の窓から差し込む
冬の日差しが眩しかったあの日
ストーブからの微かな石油の匂い
みんなの楽しそうなざわめき
いつもと変わらないお昼休み

親友と信じていた二人
私の右手を押さえて
取り出したコンパスの針
ゆっくりとゆっくりと
私の手の甲を針で刺す
流れる赤い液体
手の甲より
心が痛かった

昨日まで楽しかった
学校からの帰り道
好きな子を教え合い
漫画を交換して
取り止めのない長話し
お腹抱え

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【詩】小さな想い

【詩】小さな想い

夢を見たんだ
君の夢を
疲れたって呟く君に
気の利いた言葉も言えず
夢は覚めた

寒い朝
白い息を吐きながら
青い空見て考えた
君を癒せる言葉をね

忙しそうな君がいる
言葉もないのに近づいた
微笑む君と冗談交わし
最後に言えたのは
「だいじょうぶ」
それだけだった

私の小さな想い
君に届けと宇宙に願い
笑顔で君に手を振った
元気になーれ、明日の君

【詩】想像しなさい

【詩】想像しなさい

ガラス張りの高層ビルの一角で
窓を開けることもなく仕事をしていると
現実の自分と見つめあうことになる。

完璧なのは神様だけで、不完全なのが人間というのは
百も承知だが、努力をすれば何か1つぐらい
完璧にできるものもあるのではないかと錯覚する。

果たして私は努力をしても完璧にはできない人間で
努力に見合わぬ杜撰な結果に羞恥心を覚え
身を隠す穴があったらすぐにでも入り込みたくなる。

いつまでも変

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