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記憶と思考の忘備録。 気の向くままに、ぼちぼちと。

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最近の記事

ニーチェの言葉

死ぬのは決まっているのだから、ほがらかにやっていこう。 いつかは終わるのだから、全力で向かっていこう。 時間は限られているのだから、チャンスはいつも今だ。 嘆きわめくことなんか、オペラの役者にまかせておけ。 〜力への意思/「超訳・ニーチェの言葉」〜 ここのところ 頭の中も 心の中も まるっきり空っぽで ニーチェの言葉だけが木霊のように響いている。 何かの拍子に泣き始めてしまったら どうにもならない感情の波にのまれ ブレまくるのが想像できるので 無意識に心に蓋をしていたの

    • 寒月

      今年は あまりにも哀しい報せが立て続き ただただ 溢れてくる涙を堪えることが出来ず 目尻が溶けてしまうのではないかと思うくらい 身体中の水分がなくなって 干からびてしまうのではないかと思うくらい 泣きっぱなしだった。 かと思えば、自分でも驚くほどに冷静に 淡々と受け止めた報せもあった。 やり場のない怒り やり場のない哀しみ 報せを受けるたびに 感情がジェットコースターの如く 振り回されたようにも思う。 普段、親しくしている仲間内は 20年以上の付き合いで 共通の知人・友人

      • overwrite and save

        約束をした後 スケジュールを入れようとして あ…と、指が止まった。 約束の日、待ち合わせへと向かうには 18年前 逢いたいと誘われていたのに 行きたいライブがあるから、と断り 行かなかった場所を通過する。 いつものように目を閉じて ほんの一瞬を通り過ぎてしまえば 大丈夫だとは思うが すこしだけ、こわい。 失敗や挫折は、貴重な経験だと ポジティブに変換するので 滅多なことで後悔を引きずらないが 人生の中で、唯一 逢いに行かなかったことを ずっと後悔し続けているから。 10

        • 朝寝髪われは梳らじ愛しき君が手枕触れてしものを

          愛しいひとの夢を見た。 夢の中で これは夢だとわかっていて 目が醒めそうになると 深く深く堕ちて行こうと、夢の奥へ潜り込んだ。 黒いフレームのベッド ブルーのリネン 左側に すこし体温が低い、細い躰。 髪に顔を埋めては 「こそばいな」と楽しげに笑う。 眠りにつくときは 腕枕をして抱き締めているのに いつの間にか背中を向けてしまっていて 気がつくとキミが背中にぴったりと寄り添って 同じ形で眠っていた。 シングルベッドの中で いつも、ふたりはひとつだった。 日に焼けた細い

        ニーチェの言葉

          鍵が開いたら、しあわせに満ちていた

          自衛だったのか 逃避だったのか 遮断だったのか 今となっては 何がトリガーだったのかすら よくわからない。 すべての扉や窓を閉め 頑なに閉ざしていた。 小さな、小さな世界で 踠いて、足掻いていた。 内側から閉めたはずの鍵は あっけないほどに 外側からすんなりと開いた。 鍵を持つひとに出会えたことは なによりの幸福だろう。 恐る恐る踏み出したつもりが 気づいたら笑っていた。 なんの蟠りも 気負いもなく 当たり前みたいに、笑っていた。 いったい、何を恐れていたんだろう

          鍵が開いたら、しあわせに満ちていた

          愛しの空

          たぶん、そこからも見えるんじゃないかな? と、とても幻想的な空の写真が送られてきた。 西向きの窓がないので スマホだけを手に持って急いで外へ出ると ディスプレイに表示されている空と 同じ空が目の前に広がっていて 思わず「うわ…」と声が出てしまった。 色や形が変わらないうちに 慌てて写真を撮り、返信をして 美しい空に引き寄せられるように 少し見通しがよい場所へ移動した。 離れた場所にいて 同じ月や星、太陽を見ることは 難しいことではないけれど 刻々と変わる色合いや形の雲

          愛しの空

          最後の声

          もうすぐ、午前2時。 ピッという聞き慣れない電子音が鳴った気がして PCのキーボードから手を離し 耳栓代わりの鳴っていないイヤホンを外す。 外を走る車もなく かすかに冷蔵庫のモーター音が聞こえる程度で 静かな夜だった。 耳鳴りにしてはやけに自己主張が強いし 幻聴にしてはデジタルすぎる。 特に気にせず、無音のイヤホンを耳に押し込み 作業を続ける。 どれくらい経ったのかは定かではないが また、ピッと聞こえた。 同じ音だったので、聞き間違いではなく 確実に何かが鳴っている。 携

          Time Trip

          7年ぶりに、高校の同級生から連絡があった。 7年前の連絡が、同級生の訃報だったので 一瞬、身構えてしまったが 電話ではなかったので、急用ではないだろうと メッセージを開いてみた。 「Uさんがいるんだけど」 少しだけ鼓動が早くなった。 Uさんとは、15歳で出逢い 一目惚れをして、交際を始め 何度も別れ、何度も復縁をし 今でも、年に一度くらいはやりとりのある 自分にとってのキーパーソンだ。 朝、何気なく開いたSNSで ライブの告知を見たばかりだったので 「あー、ライブ行

          アカシ

          初めてピアスホールを開けたのは 15歳だったと思う。 両耳ではなく、左耳に2つ開けた。 深い意味はないけど、右へ倣えで 両耳にひとつずつがイヤだった。 氷で耳を冷やして、耳の後ろに消しゴムを当てて 安全ピンで開ける人が多かったけれど その方法でも、ピアッサーでもなく 元町の小児科だか内科に行って開けてもらって 化膿止めの薬まで処方してもらった。 それから、何かしらの転機や ここぞというときのお守りのように 自分で開けるようになり ピアスホールは増え続け 社会人になった時点で

          Laughter is the best medicine.

          声を上げて こんなにも笑い続けたのは いったいどれぐらいぶりだろう。 笑いすぎて咽せて、咳き込みながら 息が苦しくなるほど笑った日を思い出そうと 記憶の中を遡ったが おそらく 三、四年ぶりかもしれない。 そのときに なにが可笑しくて笑ったのかなど まるっきり憶えていないけど 今日、笑ったことは ずっと忘れないと思う。 笑うことを封印していたわけではないし 我慢していたわけでもない。 まったく笑わなかったわけではないが フフっと抜けるような笑いか 会釈に添える程度の微笑みだけ

          Laughter is the best medicine.

          Love the life you live.Live the life you love.

          自分の生きる人生を愛せ 自分の愛する人生を生きろ ボブマーリーの言葉 自分の中で もっともたいせつにしているのは、愛。 誰に対しても、モノに対しても 過去も、今も、未来も すべてに対して、愛をもって 愛せることに心からの感謝を込めて 甘えることなく、依存することなく 驕らず、惜しまず、求めず、素直に いつも、そう想っている。 毎年、12月は たいせつなひとの命日と誕生日があるので ものすごく情緒が不安定になる。 17年も経つのだから いいかげん慣れてもよさそうなのに 見

          Love the life you live.Live the life you love.

          定期的に聴きたくなる曲 032-034

          King Of Popと呼ばれていた彼だが はたしてPopなんだろうか…と 長年、ひっかかっている。 Rockかと言えば、Rockではないようにも思うし Soulかと言えば、Soulでもないようにも感じる。 拘りもなく、気になった楽曲を聴いているので カテゴライズ自体がよくわかってないのだが 彼は、唯一無二のMichael Jacksonという スターだと思っている。 そういう時代だったからかもしれないが PVがショートムービーのように作り込まれていて どの楽曲のPVを観て

          定期的に聴きたくなる曲 032-034

          定期的に聴きたくなる曲 026-031

          日本のバンドで、好きなバンドはたくさんあるし 自分のアイデンティティに、大きく影響を受けた バンドも、いくつかある。 一番最初に、夢中になったバンドは BUCK-TICKだったと思う。 それまでは、洋楽だったり 男くさいバンドを聴いていたが 華やかなルックスと若さのある勢いに 一気に惹き込まれた。 TVK(テレビ神奈川)は、音楽番組が多く ミュージックトマトやライブトマトなどの ライブ収録は、それほど倍率が高くなかったのか 往復ハガキを3枚程度書けば ほぼ、観覧ができた。

          定期的に聴きたくなる曲 026-031

          定期的に聴きたくなる曲 023-025

          横浜生まれの横浜育ち、生粋の浜っ子で 学校も職場も、遊び場も、買い物も すべて、徒歩圏内で事足りていた。 なので、わざわざ都内に出向くことなど 考えもしなかった。 でも、どうしても観てみたいバンドがあって 原宿のホコ天に行った。 人の流れに乗ってたどり着き お目当てのバンドを楽しんだものの 帰り道がわからない。 そのときに、道を訊ね、教えてくれたのが お目当てのバンドのヴォーカルだった、民生氏。 遠い遠い過去のことで 今や大御所になってしまった。 熱心なファンとは言えない

          定期的に聴きたくなる曲 023-025

          17年

          2005年12月3日 たいせつな、たいせつな、キミが ひとり、黄泉へと旅立った。 10月に体調を崩して入院したときに 弱っている姿は見せたくないから、と お見舞いに行くことを禁じられた。 入院をしていることは 実家にも伝えていないと言う。 「たいしたことないで、すぐ元気になるし」 その言葉を信じていた。 実際、1週間程度で退院し すぐに仕事にも復帰していたので 忙しいのはわかるけど、病み上がりだし 無理だけはしないで…と、口煩いほど言うと そのたびに 「そんなに心配せんで

          嫌い×嫌い=好きになる不思議

          普段、お茶ばかりを飲んでいる。 濃いめの渋い緑茶か、焙じ茶や麦茶が多い。 紅茶も好きだが、フレーバーティーでなければ 茶葉に拘りはない。 珈琲を飲むようになったのは、成人してからで ブラックばかりを飲んでいたら 胃を荒らしてしまい 以来、ほんのり甘さを足し、ミルク増し増しの カフェオレにしている。 物心ついてから、ずっと、牛乳が苦手だ。 小学校の給食が憂鬱で、苦痛でしかなかった。 珈琲に入れたり、ココアを溶かせば 美味しくいただけるが 単品では、未だに飲むことができない。

          嫌い×嫌い=好きになる不思議