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Love the life you live.Live the life you love.

自分の生きる人生を愛せ
自分の愛する人生を生きろ

ボブマーリーの言葉

自分の中で
もっともたいせつにしているのは、愛。
誰に対しても、モノに対しても
過去も、今も、未来も
すべてに対して、愛をもって
愛せることに心からの感謝を込めて
甘えることなく、依存することなく
驕らず、惜しまず、求めず、素直に
いつも、そう想っている。

毎年、12月は
たいせつなひとの命日と誕生日があるので
ものすごく情緒が不安定になる。
17年も経つのだから
いいかげん慣れてもよさそうなのに
見るもの、聞くもの、温度
すべてが17年前にリンクしてしまって
平静が保てなくなる。
流石に、ひどく泣き出してしまうことや
プツンとスイッチが切れたようになることは
少なくはなってはきているが
1/fゆらぎではない揺らぎのあるときは
何がトリガーになるかわからない。
理性というブレーキを踏み続けるのも疲れるし
誤ったタイミングで
アクセルをベタ踏みしてしまうのも恐い。
だから
刺激を避けるべく
いろいろなことを放棄してしまう。
できることなら人里離れた山の祠にでもこもって
無の状態で過ごしたい。

昨年の12月も例に漏れず
携帯にほとんど触れずに過ごしてしまった。
年が明けてからも
なかなか気持ちが立ち上がらなかったが
ポンコツだから暖機に時間がかかるのだろうと
焦りを感じないように、のんびりとしていた。

1月末
訃報が相次ぎ
まさかの、命日3日連続には
言葉を失うしかなかった。
慟哭で窒息しそうになりながら過ごしていたので
3月あたりまでの記憶が曖昧だ。

毎日、最低でも3行程度のメモを必ず残していて
12月は、月の半ばに、書き込んだメモを
誤って処分してしまったりもしたが
今年に入ってからは
今のところ途絶えずに続けていられるだけでも
まだ、マシなのかもしれない。
走り書きすぎて判別ができない部分は
まあ、大目に見よう。

少しずつ、日が長くなってきて
春の息吹を感じる4月に
近所に住む兄貴分のパートナーでもある
たいせつな友人の命の期限を知った。
兄貴分抜きでふたりで買い物に出掛けたり
兄貴分主催のイベントの裏方を一緒にしていて
20年近く、親しくしているのに
告知から11ヶ月の闘病は公にはしておらず
まったく知らずにいた。
治療の術がなく退院し、自宅に戻った日の
パートナーの意識が混濁している隙に
そっと連絡をくれた兄貴分に
どう返事をするのがよいのかわからなかったが
「わかった。連絡をくれてありがとう。運転も出来ないし何もできないけど、留守番くらいは出来るから、兄貴がどうしても外に出なければいけないときは言ってください。たぶん、今までのふたりの人生の中で、一番長く、一緒に過ごせている時間だと思うので、ゆっくりとしてください。」
と伝えた。
ギリギリの状態でも、諦めてはいないと思ったが
その連絡を受けてから
普段は、置きっ放しで不携帯のガラケーが
手放せなくなってしまった。
鳴らないことを、ひたすらに祈り、願っていたが
10日もしないうちに電話が鳴った。
つきっきりでまともに眠れていなかっただろうし
管や機械から自由になったパートナーと
1日くらいはゆっくりと過ごしたいかな…と思い
翌々日に会いに行った。
兄貴分とサシで5時間以上、話し込んだのは
イベントを立ち上げるときの打ち合わせ以来。
すべてではないとは思うが11ヶ月の話を聞いた。
告知を受けたとき、彼女は
「あー、ワンピースの最終回が読めないのかー。
ちくしょー」と悔しがっていたらしい。
周囲を和ませるための言葉でも、強がりでもなく
彼女らしい本心だな…と思った。
気まぐれに買ってほったらかしていた植木が
彼女が旅立った日に、1つだけ花を咲かせていた。
「もう1日早かったら、見せてあげられたのに」
という兄貴分と
「兄貴に見せたくて彼女が咲かせたんだろうね」
という自分。
急拵えの祭壇の近くの窓辺に置かれていた
小さな薄紫の花を見ても、受け止め方がちがう。
それぞれの想い、愛のかたち。

noteを放置していた12月から上半期は
泣いてばかりいたように思う。
ただ、哀しいだけの涙ではなく
想いや愛が、涙に姿を変えて
溢れて止まらなくなるような
ぬくもりも、たくさん感じた。

命についても、たくさん考え
縁や愛を、たくさん感じた。
自分の状況を踏まえ
もし、自分のそのときにはどうしたいか
親しい友人と話し合ったりもした。

まったく後悔がないと言えば嘘になるが
正直、いつその日がきても未練はない。
したくない経験もしてきたけれど
やりたいことはしてきたし
好きなように過ごしてきた。
勿論、まだまだ、やりたいことはあるし
行きたい場所も山程ある。

空を仰ぐことが出来なくても
偶然、足元に虹が訪れたりもする。

Love the life you live.
Live the life you love.

愛をもって、生きよう。

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