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嫌い×嫌い=好きになる不思議

普段、お茶ばかりを飲んでいる。
濃いめの渋い緑茶か、焙じ茶や麦茶が多い。
紅茶も好きだが、フレーバーティーでなければ
茶葉に拘りはない。
珈琲を飲むようになったのは、成人してからで
ブラックばかりを飲んでいたら
胃を荒らしてしまい
以来、ほんのり甘さを足し、ミルク増し増しの
カフェオレにしている。

物心ついてから、ずっと、牛乳が苦手だ。
小学校の給食が憂鬱で、苦痛でしかなかった。
珈琲に入れたり、ココアを溶かせば
美味しくいただけるが
単品では、未だに飲むことができない。
豆乳ならゴクゴクいけるのに
牛乳は、からきし駄目だ。

それなのに
時々、無性にいちご牛乳が飲みたくなる。
牛乳は苦手だし、苺も苦手なのだが
いちご牛乳は、とても美味しい。
どちらも苦手な材料なのに
合わせると好物に変わることが不思議だ。
牛乳は苦手だが、チーズやヨーグルトは好き
でも、生クリームは苦手
しかし、シチューは好き。
豆乳は好きだけれど、豆類の煮物や乾き物は苦手
豆腐や湯葉は好き。
まったく、面倒くさい偏食だと
我ながら情けない。

口に甘さが残るものが得意ではないので
スポーツドリンクの類も
体調を崩したときなどにやむを得ず口にするが
水で薄めて飲んでいる。

昔、胃潰瘍を患い、暫くの間
エンシュアリキッドのお世話になっていた。
独特の甘さが口に残り、決して美味しくはないが
栄養補給のため、仕方なく摂っていた。
それ以来、口に甘さの残る飲み物が
なおさら苦手になってしまった。

お他所の家にお邪魔して、出されたものであれば
たとえ、それが苦手なものであっても
絶対に口をつける。
何をどうやっても食べることができない納豆を
出されたことがないのが、唯一の救いだ。

子どもの頃、苺が苦手な自分のために
祖父が苺を形が残らないほどに潰して
牛乳を混ぜて食べさせてくれた。
それが、魔法をかけたように美味しかったから
いちご牛乳は、特別なのかもしれない。

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