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躁うつ私の場合

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#躁鬱

躁うつ私の場合 #11〜うつと眠り姫の出現〜

躁うつ私の場合 #11〜うつと眠り姫の出現〜

うつや躁うつを語る上で欠かせないのが、睡眠の話です。

躁うつの私は、うつ気味になると睡眠過多になります。一般的にうつ病の人は睡眠不足の傾向にあり、躁うつの人は睡眠過多の傾向にあると言われています。

今回は、なぜ私がうつになると"寝たく"なるのか、いくつかの場合と説に分けて書いていきたいと思います。

寝ている方がマシ 〜逃避行動としての睡眠〜一つ目のケースは、うつ症状が強く出ており、自分自身や

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躁うつ私の場合 #10〜私を能動的にしてくれたもの〜

躁うつ私の場合 #10〜私を能動的にしてくれたもの〜

うつ症状の代表的なものと言えば、行動意欲の低下です。

私の場合、仕事をやめて実家へ帰ってからの3ヶ月間は、出されたものを食べる、テレビ番組やネットフリックスを見るなど、受け身のスタンスしかとることができませんでした。

読書など脳を使うことは受け身であってもできず、着替える、入浴するなどの基本的な生活行動でさえも億劫でした。

そんな受動的な生活からほんの少し抜け出すことができた時のお話です。

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躁うつ私の場合 #9〜朝着替えられない問題を深掘りする〜

躁うつ私の場合 #9〜朝着替えられない問題を深掘りする〜

「毎日朝起きたら着替える習慣をつけるようにしましょう」

双極性障害の本や心療内科クリニックのブログによく書いてあるこの文言ですが、うつ状態だった時の私の経験においても「着替える」ことはとても難しい行為でした。

今回はその躁うつの"着替えられない深層心理”を深掘りしていきたいと思います。

うつの時の私の怠惰な生活については前回書きましたのでよかったらどうぞ。

なぜ着替えられないのかそもそも私

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躁うつ私の場合 #8〜うつ病になったら怠惰を満喫すべき〜

躁うつ私の場合 #8〜うつ病になったら怠惰を満喫すべき〜

私は躁うつと診断された後、仕事をやめて実家に戻りましたが、実家での休養は予想していたよりも辛いものとなりました。

怠惰にしかなれない自分を恥じて、自分を追い込んでいってしまいました。

しかし、穏やかな環境での休養の時間が、私のその考えを正し、正しい怠惰生活が送れるようになったのです。

今回は仕事をやめた後の私の生活について書きたいと思います。うつで怠惰になっている人にとって少しでも参考になれ

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躁うつ私の場合 #7〜三日坊主ではなく坊主三人〜

躁うつ私の場合 #7〜三日坊主ではなく坊主三人〜

私は何かを長期的に継続して行うことが苦手です。

語学や資格の勉強、運動など(もしかするとnoteも)、強制されていないことを続けるのは私にとって難しいことです。思えば長年夢中になっている趣味もありません。

躁うつと診断されてから今までの人生を振り返ってみると、三日坊主は躁うつが原因なのでは?と思ったのです。(小学校の夏休みの宿題も毎日コツコツやった記憶がないので、もともと苦手なタイプだとは思い

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躁うつ私の場合 #6〜涙はストレス消去の促進剤?(後編)〜

躁うつ私の場合 #6〜涙はストレス消去の促進剤?(後編)〜

前編はこちら↓

涙がストレス反応である、とは?涙がストレス反応として起こっている、と思った経験でわかりやすいものが、生理前のイライラで泣く涙です。うつ状態とまでいかない人も多いとは思いますが、女子なら経験がある人も多いのではないでしょうか。

失恋の涙は、彼がそばにいた過去を寂しく思う気持ちが募って、映画で感動する涙は、主人公に感情移入する気持ちが募って涙が出ますが、イライラの涙は突発的な涙だと

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躁うつ私の場合 #5〜うつはストレス耐性なくなっちゃう病(前編)〜

躁うつ私の場合 #5〜うつはストレス耐性なくなっちゃう病(前編)〜

今回はストレスとうつ状態で流す涙との関係について、長くなったので2つに分けて書いていこうと思います。

結論、涙はストレス緩和に不可欠な存在であり、時として本人の感情や意思とは裏腹に、ストレスからの身を守る機能が働き、大量に溢れ出てくる場合がある。という私の持論についてのお話です。

うつ状態の時に流す涙私がうつ状態の時に流す涙は2種類だと思っています。

一つ目は、自己否定や絶望に襲われている時

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躁うつ私の場合 #4〜うつの記憶がない?!〜

躁うつ私の場合 #4〜うつの記憶がない?!〜

過食→うつ→通常状態というサイクルを8年間も繰り返してしまった話を前回しました。↓

繰り返してしまった原因の一つに、「うつ状態の記憶がない」ということがあるののではないかと思ったので、今回はこれについて書いていこうと思います。

うつ状態の記憶がない、とは?もちろん、自分がうつ状態にあったことは覚えており、うずくまっている自分の姿なども思い出せるのですが、

"具体的にどういう気持ちで”、”どん

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躁うつ私の場合 #3〜過食の恍惚と憂鬱〜

躁うつ私の場合 #3〜過食の恍惚と憂鬱〜

私がうつを自覚し始めたのは大学に入った頃だったと思います。
この頃は、うつに陥る原因がいつも自分の過食行動であり、その状態を憂いでいたことで始まっていました。

大学生から社会人3年目まで、8年間くらいこれを私は繰り返していました。
今回はその話を書きたいと思います。

平凡な大学生活私の大学生活は入学から卒業までずっと平凡で、学校生活も人間関係も穏やかなものでした。(1年間の留学生活の時は除いて

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躁うつ私の場合 #2〜精神症状と身体症状〜

躁うつ私の場合 #2〜精神症状と身体症状〜

うつ病や双極性障害などの精神疾患は、「心」や「気持ち」が関係する精神症状だけを思い浮かべる人が多いと思います。その精神症状って言葉で説明しにくくて、本や情報サイトをみても、簡潔な単語でしか表されてないんですよね。

でも実際に自分が経験してみると、精神症状よりもむしろこれ身体症状なんじゃない?って思うことがの方が多いのです。

そこで今回は、私にとっての精神症状と身体症状を定義化し、線引きをしてみ

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躁うつ私の場合 #1〜診断前後の明らかな違い〜

躁うつ私の場合 #1〜診断前後の明らかな違い〜

私は26歳のとき双極性障害と診断され、それ以降薬物治療を続けているのですが、自分の症状を見てみると、診断前後で全然違うのです。

そりゃ薬を飲み始めているのだから違うでしょ、とまず思いますよね?

でも症状の根本的な何かが違っている、と感じるのです。

診断前後6ヶ月間くらいを比較してみていこうと思います。

診断前の6ヶ月間の私躁でもうつでもない、通常の状態

いくら寝ても寝足りないほど常時眠

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