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好きな考え方

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noteというどこか懐かしく、暖かさある街で出逢った、時に心を鷲掴み、時にはそっと心のストーブのスイッチを押してくれる文章の格納庫。
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2020年5月の記事一覧

北から運ばれてきた言葉。

北から運ばれてきた言葉。

世の中には稀に、何気ない日々の瞬間の中、ほんのひととき共に過ごした時間で、
物凄くその後の自分自身の在り方を変えてくれるものを授けてくれる人に出逢うこともある。

***

時は2013年、舞台はオーストラリア西海岸にある、当時人口600人ほどの小さな町。
そこに辿り着いて2日目の私はワーキングホリデー(ワーホリ)滞在中の身。ビザ期間をもう1年延長し、その大地を巡ることができる時間を伸ばすために必

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人が旅に出る理由。

人が旅に出る理由。

「旅」

この一文字は、それを口にし発する一人ひとりにより、実に異なる意味を持たせられるものだと思っている。

ある人にとって「旅」とは、
日本や世界の気になる見知らぬ世界を、休みの日を使って足を運び見に行くこと

ある人にとっては、
長い時間かけて日本中、世界中をじっくりと自分の五感で認識し感じに行くこと

ある人にとっては、
日常の中の新たな発見を見つけに行く行為

ある人にとっては、
これま

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" 書く"ということ。

" 書く"ということ。

田舎のおばあちゃん家の障子扉の足下側にある、明るい色した木の部分。

元々その近くに残されていた父の描いたぐちゃぐちゃした電車の絵。そこの横にオレンジ色味がかかった白っぽいチョークで書いたと思われる人の顔、のようなもの。

「もー。そんなところに書いちゃって。」
怒っているわけでもなく、褒めるでもなく、
母なのか、おばあちゃんなのか、その場にいた女性陣の誰かから背中に感じた優しい目線。
なんだかわ

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