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再分配としてのアート

そもそも、「世界のわずか1%の超富裕層の資産は、残り99%の資産より多くなっている現実がある」って時点で現在の経済システム明らかに、富の再分配に失敗していないだろうか?おかしいと思いませんか…?

そんな状況、いやその前提においてさ、
何が正しいって言うんだよ、と正直思ってしまう。

前提条件が狂っている中で、闇雲に頑張るの?
 

全体像、構造を把握した上で、いかに再分配の仕組みをつくるかじゃない?

再分配っていうのは、必ずしも政府を介入しない

富裕層から、アートに集まるお金だって一つの再分配だ。

再分配をどれだけ仕組みとして構築できるか。私はそれこそが、資本主義が持続可能になるか、ある日突然違うルールになるかの分かれ目だと思っている。

みんな同じ人間だよね、それなのに、これほど格差があるの?


経済学はまだまだ発展途上だ。今まで様々な経済学者が理論を構築し、各々の国の政府はそれを実践してきたが、富の集中、格差は避けられなかった。それを埋める施策も完全ではない。かつて、アダムスミスが唱えた「神の見えざる手」だけに任せるわけにはいかない。

私は、制度として政府が再分配を実現するのは難しいと考えている。そもそも政府は各国異なる世界から富の再分配を実現するのは困難だ。

ならばどうすればよいか。それは、再分配に繋がる出口をいくつも作る事、だと思う。

投資として・資産としてのアートもその一つではないだろうか。

投資としてのアートは、日本では批判されがちである。たしかに、手段としてアートが利用されるだけなら虚しい。また日本では追及権がないので、いくら2次流通、オークションで高値で落札されても作家にお金が入らない

※追及権、以下記事参考

だが、投資市場に作品が乗っていく事で、一次流通でも作品の価格が上がる。作家にもお金がきちんと入るようになる。

そうしていくなかで、投資のサイクルに入っていく中で、世の中の1%の超富裕から富が集まっていくようになる。(投資市場にのった)現代アートのように、世の中の1%未満からお金が集まるビジネスはあるのだろうか、いやあまりないだろう。大抵のビジネスは、大衆や企業を対象としている。富裕層ビジネスもあるが、サラリーマンで年収1000〜2000万などが対象だ。現代アートのように、世界の1%未満の人達に向けた仕組みではない事が多いだろう。

現代アートほど、富の再分配に繋がるものは少ないのではないかと思う。

現代アーティストは、自身の作家活動の駆け出しの頃、社会の仕組みに疑問を抱いていた時期を思うと、社会の歪みを改善しよう、そこで得た資金を社会に還元しよう、再分配しようとするのではないかと思う。アーティストの意志によるだろう。

投資とアートの結びつきにより、富の再分配の実現に繋がる日はいつか来るのではないだろうか?

以下、このリンクより引用

> 改善されない経済格差
 世界のわずか1%の超富裕層の資産は、残り99%の資産より多くなっている現実がある。

世界で生み出された新たな富の80%以上は最も豊かな富裕層にいき、世界の貧しい半分にはわずか1%未満の富がわたった。

2018年には低所得層の半数の約38億人の富が11%減少したのに対し、10億ドル以上の世界の億万長者は一年で資産を9000億ドル増やしている。この額を1日当たりに計算すると、20.5億ドルの増加である。

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