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2024年読書記録1月
「今年どんな本を読んだかな・・・」
一年の終わりに振り返ろうとしても、毎年年末にはすっかり忘れている。積読も読み終わった本も混ざり合って、本棚をはみ出した本は隙間という隙間に立て掛けられ、積まれている。混沌。せめて何を読んだのかだけでも記録していこうと、今年からInstagramで読書記録を始めました。今のところ感想文のようなものも一緒にあげているので、それを月ごとにnoteにまとめてみます。
体を持って生きていること
どの本で読んだのか思い出せないのが惜しいけど、ひとつ大切に思っている言葉がある。たぶん哲学者の池田晶子さんの本だったと思う。
その本では「なにが私を私たらしめるのか」について色んな角度から突き詰めていた。生きるとは何か、死ぬとは何か。死ぬと私は消えるのか。肉体が消えると私が消えるのなら、私は肉体でしかないのか…。
いろんな考えのあとに、「私」は記憶や思い出が形成する、という一つのアイデアが浮上
絵本「わたしはしらない」のこと
今年の10月に「わたしはしらない」の新装版が出版されました。
そしてこの度アニメーターの窪田祥さんが、「わたしはしらない」の一場面を15秒のアニメーションにしてくださいました。そんな嬉しい機会にかこつけて、少し絵本について書こうと思います。
(そもそも言葉で説明できないことを絵本にしているので、それを後から言葉で説明することの野暮さを自覚はしていますが、どうか大目に見てください。)
「わたしはし
「これって哲学だったんだ。」池田晶子の本のこと。
「小説以外の本は本ではない」と10代の頃は本気で思っていました。
中くらいの読書好きとして、本は少々読んでいたけれど、小説以外の本を一切受け付けていませんでした。物語こそ読書であると、なぜか強固に思い込んでいました。
20代前半で子どもが生まれてからは、読書をする時間も心の余裕もない生活でした。やっと少しずつ活字を読めるようになった時、リハビリ的にエッセイを読み始めました。短くて生活に直結し
誰でも本は作れるという場所
今年の春から子どものアトリエ(創作教室のようなところ)にボランティアに通っています。
原画展や個展を開催すると「ワークショップや、子どもを対象にしたイベントをしませんか?」というご提案をときどきいただきます。やってみたい気持ちはありつつ、「でも経験も知識もないから・・・」といつも尻込みしていました。そもそも私は人前に立つのも、人の輪の中心になるのも苦手なので、その上に経験もなければ、よりどこ