魅力のない世界をこどもに見せたいとは思わない。
予測不能な社会に生きるわたしたち。
過去の経験が通用するか分からない時代に、わたしたちがこどもに伝えられることは何なのか、どんな役割を果たせるのか、今回も探っていこうと思う。
まず、世の中はどう変わっていくのか、大局をつかみたい。
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世の中の流れを知るには、若い人の思想に触れるのが一番。
ということで、昨日、BoCSという学生団体のミーティングに参加してきた。
自己紹介の後、十数名によるディスカッションが始まったんだけど、その中で、
資本主義は、お金のあるところにお金が集まる仕組みで、格差を生み出してしまっている
資産を「持っている」ではなく、「どう使っている」が評価される社会になればいいのでは?
文明の発達により、人類が働かなくても暮らせる存在、つまり、生きるだけの存在になれば、資本主義はなくなるのでは?
といった発言が。
なるほど、そういう感覚かー。
若い人の思想の根底には、
今の社会にはひずみがあって、でも、それを今の社会の仕組みでは解決できない
という無常観があるように感じる。
だから、既存の仕組みの中で、盲目的に頑張るとか、がむしゃらに打ち込むとか、そういった気分にはなりにくい。
だって、仕組みそのものを信頼していないから。
そんな社会の仕組みの中へ、もうすぐ飛び込むことになる人たちの心理を、少し理解できた。
ただ、一方で、「自分たちで社会の仕組みをつくっていきたい」という希望も感じるのよね、悲観ばかりではなく。
反動からの創造、とでも言うのかな。
無常観の中から生まれた希望の種を、彼らがどのように育てていくのか、とても興味がある。
そこには、がむしゃらに情熱を傾けられると思うから。
利潤や成長を追求してたどり着いた今の社会って、あまりに解決しづらい課題を内包し過ぎていて、若い人には魅力的に映らないんだと思う。
わたしは、そんな魅力のない世界をこどもに見せたいとは思わないし、そんな世界で生きるための術を身に付けてほしいとも思わない。
もっと希望を追い求められる未来、情熱を傾けられる未来を見せてあげたい。
無常な世界に差し込む光で在りたいと思う。
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