人を動かすことが難しい世の中になりつつある。
朝、こどもを送り出し、ササッと洗い物を済ませ、珈琲を1杯いれて、「さあ、今日は何の仕事しようかな?」と考える瞬間が、1日の中で一番好き。
そして、思う。
自分がこういう「縛られない働き方」を実践できているのって、自営だからであって、あくまで「レアケース」。
でも、今後はどうなんやろ?
いつまでも「レアケース」であり続けるのかな?
そもそも、今、圧倒的マジョリティである「会社に帰属する働き方」って、いつから当たり前になったのか?
働く時間、場所、内容の決定権が会社にあり、人はそれに従う。
それが、今の働き方のスタンダード。
でも、それがこの先ずっと続いていくとは、思えないのよね。
今、盛んに言われている働き方改革って、いわば、「もっと個人を優先していこうよ」という流れだし、急速に広がりつつあるパワハラ一掃ムードだって、ようは「脱・組織権力」の動きよね。
つまり、組織が人に何かを課したり、強制的に人を動かしたりすることが、難しい世の中になりつつある。
会社の握っていた主導権が、どんどん人に移っている感じ。
このままいくと、会社員だって、働く時間、場所、内容を自己決定する時代がやって来るかもしれない。
これって、働く側にとって、いいことばかりのように見えるけど、実際は、かなりシビアな環境変化だと思う。
自由を手にするということは、それ相応の責任が伴う訳で、言ってみれば、フリーランスの働き方に近づくようなもの。
自己決定と自己責任。
これらを基本とする働き方って、慣れていない人にとっては、結構、しんどいことなんじゃないかな。
「こんなことなら会社に動かされていたほうがラクだったわ」という人も出てくると思うのよね。
でも、時代の流れはとめられない。
会社から人が自立していく、そんなプロセスが始まっている。
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