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「幸せ」の横棒ひとつ

「幸」という文字。

これまでは特に何も思わなかった。

しかしここ数年で聴いた曲の歌詞の中で
つい曲を一時停止したり、巻き戻したりしてしまうようなものに出会った。

その瞬間は考える時間があまりなかったので、
今、その時に感じた「幸せ」の文字についてちょっとだけまとめてみようと思う。


幸せの横棒ひとつ


一番最初に「幸」という文字について考えるきっかけになった曲。

そんなに多くは いらないから
幸せの横棒ひとつくらいで
満たされたい
満たしてみたい

あいみょん / 今夜このまま 歌詞抜粋


「幸せの横棒とは…?」


という疑問が頭に浮かんだ。

ここで、「幸せ」という文字の横棒を、改めて眺めてみる。

歌詞を見ると、
横棒ひとつで、満たされるようだ。
…ということは、ひとつ足せばいいのかな?などと考えながら、横棒を一本、足したり、引いたり、ひっくり返したり…いろいろ試しても、わからない。


しばらく眺めていると
「幸」に似たような漢字「辛い(つらい・からい)」の文字が浮かんできた。


…ああ、そうか。


「辛い(つらい)」に横棒を一本足せば
「幸せ(しあわせ)」の文字になるんだ!


初めてこの解釈に辿り着いた時、とても感動したことを覚えている。

この表現、素敵。


この言葉の変化のように

些細なことで、「つらい」から「しあわせ」に変わることもあるのかもしれない。

だからどんなに些細なことも、できるだけ大切にしようと思った。
その些細なことこそ、幸せに繋がったり、辛い時に自分を助けてくれる日が来るのかもしれない。


¥を含む


最近聴いた曲。

幸せの文字が ¥(お金)を含むのは何でなんでしょうか。
一つ線を抜けば辛さになるのはわざとなんでしょうか。

ヒッチコック / ヨルシカ 歌詞抜粋

ここでも登場する「幸せ」の横棒。

さらに、日本円の「¥」。
曲の中では「お金」と歌っていた。


改めて「幸」を眺めてみると

あ、本当だ。
確かに「幸」の中に「¥」がある。
…面白いな。

と思った。


確かに、お金は大切だ。

お金が全てではないかもしれないけれど、
幸せの要素の一つではある、とも思う。


「幸せ」って、どうしてこんなふうに書くのだろう。

「辛い(つらい)」とか「¥(お金)」の存在は、
「幸せ」と関係があるのだろうか。


仕合わせ


大好きな曲。

縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に出逢えることを
人は 仕合わせ と呼びます

糸 / 中島みゆき 歌詞抜粋

仕合わせ。
しあわせ。
幸せ。

漢字は違うけれど
同じ読み方だ。


「糸」を「人」に置き換えてみる。

逢うべき人に出逢えること。

それは運命の糸の「仕合わせ」であって
心が安らぐ「幸せ」なんだろうな。


こんなにも「幸せ」という文字をたくさん打ったのは、生まれて初めてかもしれない。
これだけで、自分にとっての幸せってなんだろう、と考えるきっかけとなっているような気がする。

ちょっとだけ立ち止まって、考えるきっかけを与えてくれた音楽たちだった。



ちなみにあいみょんさんの『今夜このまま』は

「夜」
「泡」
「とりあえずアレ下さい」

など。
「ビール」というワードを直接使わずにビールを表現しているようなところに、本当に魅力を感じている。




こんなふうに、魅力的な音楽がある世界に生まれてきたことも
思うままに綴れる環境があることも
風を感じて「気持ちいい」と感じられるような些細なことも

音楽との出会いも
人との出会いも
noteでの出会いも


全てが私にとってきっと
「仕合わせ」であり「幸せ」なのだ。




2024.5.2

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