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梅は食うとも核(サネ)食うな中に天神寝てござる

僕は幸運だった。東京で事業に失敗して新潟に逃げ帰って、鉄鋼工場で働いて類まれな経験をした(注)。父母の最後を看取り、梅干しタクワン干し柿の作り方を習い、毎年タケノコが100本以上出る山を任せられた。

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右が2019年、左が2020年の梅干し、毎年色合いは変わるし、年が経つと色も抜ける。結露に気をつけてしまっておくと良い。結露するとカビが生える。それも趣があるのだが、家人は嫌がる

母が習った梅干しと庭には梅の木があった。

母は農家の人に編み物の機械を売っていた。今で言うネットワークビジネスである(笑)。あの時代で、東京に何度か通い権利を得たたと聞く。

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真ん中が母、4つくらいグループがあってこのエリアでの販売管理者であったようである。昔はニットの編み機が大変いい需要があったようだ。この後に和裁をはじめて奥を大学に行かせてくれた。

いかつい顔の親父さんに梅干しの種の話を聞いた。

梅干しの種の内側の芯を食べる人は多いと聞く。ボクは食べてはいけないと言われたが、きっと美味しいから食べるといけないというのだろうなと思ったものだ。

歯が壊れるから駄目だと言われた。ペンチで壊して食べたことが有る。今なら、なにか意味があると思う。今度食べてみよう。

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奥の緑の蓋は2つ前の申年の梅干し。申年の梅は「病が去る」と言われて、大事にされたと聞く。母が亡くなる少し前に大事そうに瓶に入れたあった。母が亡くなった2016年が申年だったので、その前の申年(2004年)のものだと思う。コロナで熱が出たらお粥と申年の梅干しだな(笑)。

時間が経つと梅干しは溶けて、エキスになっていく。高校の頃は弁当に必ず入っていた。アルマイトの弁当箱だったなあ。煮しめが入っていることが多く、教科書にシミを作ったものだ。

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出してある分が少なくなってきたので少し足した。ご飯を食べないのでそんなには減らないが、ときおり食べると嬉しい味がする。母はいつも自慢したものだ。

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ラオスでの食文化の研究をなさっている方(実際はビジネスで現地で生活なさっている)のnoteにコメントしたら、梅干しの芯を「天神」と言うとお聞きした。

ああ、そんな言葉(「天神」)で表現しているのだなあと思い調べたら、諺があると知った。

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そうか、種の「仁=芯」には天神様がいらっしゃるのか。

僕らは森羅万象の神々のとともに生きているのだ。

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梅は食うとも核(サネ)食うな中に天神寝てござる♫ 寝てござる♪〜
少し歌ったら気持ちが晴れた。
父の一周忌が近い。

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注)類まれな経験をした。....毎年タケノコが100本以上出る山を任せられた。

この山の名義は母のままである。母の父(笹川三作さん)がこっそり母の名義にしておいた土地である。税金もかからない土地なので、そのままにしておくことにした。父も、三作さんが大好きだった。

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厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。