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父と暮らす。この80年で変わったもの、変わり得ないもの。

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「介護」と言う言葉は、過程という「経済の単位」が単なる「消費の単位」へと変質した1980年代に萌芽を見ることが出来る。「三丁目の夕日」ではないが失ったものを忘れないことで、もっと… もっと読む
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#糖尿病

家事は夫婦で分担するな。 みんな自分で出来るようになろう。 私達はいつか一人で孤独に死ぬ。

家事は夫婦で分担するな。 みんな自分で出来るようになろう。 私達はいつか一人で孤独に死ぬ。

noteを見ていると家事分担の話が出てくる。奥さんばかりに押し付けないで夫さんもやりなさいと言う内容である。

それなりの分量が有るので、実際に多くの家ではそうなのだろうと思う。

家事分担と言うと、「料理は私が作る方後片付けはお願いね」というようなものだろう。

夫が料理しても後片付けしなかったりかえって大変だから後片付けもしなくていいと言われる。まさに2015年くらいの我が家のことであった。そ

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「食育」が気持ち悪いわけ:給食ハラスメント:誰でも健康になる食事と言う妄想

「食育」が気持ち悪いわけ:給食ハラスメント:誰でも健康になる食事と言う妄想

食育という言葉がいつ頃生まれたのだろうか?家でお弁当を作って学校に持ってきていた時代にはそんなものはなかった。やがて共働きで家で食事を作るおばあちゃんもいない家庭が増えて学校で給食を作るようになった。

ぼくが小さい頃は各学校に給食室という施設があって、給食のおばちゃんが食事を作ってくれていた。やがて、センター給食が始まる。この時期の議論は今はもう考えられもしない(そのうち論じます)。

センター

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父と暮らす:認知症は幸せなのかもしれない。「記憶が失われること」と「心が狂うこと」とは違う。自分を知っている人がいなくなるという孤独。心を狂わせない食事。

父と暮らす:認知症は幸せなのかもしれない。「記憶が失われること」と「心が狂うこと」とは違う。自分を知っている人がいなくなるという孤独。心を狂わせない食事。

年取って辛いことはなんだと聞かれた老人が「若い頃を覚えていることだ」と映画「ストレイト・ストーリー」で主人公が応える。

なぜ、老人にとって記憶が失われることが悪いことなのだろうか?

僕は悪いことではないと思う。もう十分頑張ったのだ。静かに暮らすことがふさわしいじゃないか。

人が覚えている必要のないこと(覚えていると都合の悪いこと)を忘れるのは当たり前の反応なのだと考えるほうが良い。黒歴史は忘

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父と暮らす:「父との食事」家族という距離の生まれる理由。

父と暮らす:「父との食事」家族という距離の生まれる理由。

「綺麗、汚い」と言う感覚はなぜ、どこで生じるのだろう?随分考えさせられた。

年寄の食事は面倒だ。こういうのを上げ膳下げ膳というのだろう。冷凍された食事のパックを試したりもした(が僕が気に入らなかった)。父はとにかく文句を言わなかった。昼間は寝ていることが多く、朝も何時に来るかは決まっていなかった。夕食を食べに来て1時間位食べてから帰るのだった。酒もよく飲んだ。亡くなる直前まで飲んでいたのは嬉しか

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