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ロッキンチェアーの夜
それまで私が一緒にいた子たちとサラちゃんとは、何かが決定的に違っていた。
ただ美術が他より少し得意だっただけで、美大に入ったもののそんなにデザインに興味はなく、何をしたらよいかわからぬまま性欲と退屈と劣等感の狭間で身動きが取れなくなっていった、見た目ばかりが派手で綺麗だった女の子たちが、まわりにはたくさんいた。私は派手でも綺麗でもなかったので、その子たちの中にいて更なる劣等感に悩まされたものだ
身につける身体、あげる身体
ジュエリーが好きだ。
好き放題に購入出来ないし、よく無くしてそれはそれはへこむが、魂から好きだ。
近所に、見た目は小さなおじさんなのだが
知れば知るほどに、妖精としか思えないほどぶっ飛んでいて可憐な中身をもつ、
野口整体をやってらっしゃる方がいる。
その方の、智恵にあふれた訥々としたブログの大ファンなのだが、
そこで語られていたことに、
人は服や装身具を褒められると
体が物理的に、プルルルル!と
自分のものと、そうじゃないもの
坂本龍一の CODA は、荒れ果てた廃墟で、彼が汚れたピアノを愛おしむように触り、弾くシーンから始まる。
何の前情報も無いまま、今ならしばらく坂本龍一の映画がYoutubeで無料公開されてるらしいからと夫がそれを観始めたので、ヒョイと便乗しただけだった。 目に入った廃墟と汚れたピアノと坂本龍一という華やかな人とのコントラストで瞬時にわかった。そこが東日本大震災で津波に呑まれた跡地で、壁にある
ここはライ麦畑ではない
昨夜、ポップコーンを無心にむさぼり食べる夫を見ていて、無性に腹が立った。なぜこんなにもムカムカと腹が立つのかとじいっと考えつづけたら、やがて記憶の底に、不機嫌にポテトチップスをむさぼり食べ続ける兄の姿を見つけた。私の中で、ジャンクフードをむさぼり食べ続ける人=不機嫌で孤独、DVの予感、という図式があるようなのである。
夫には正直にその旨を伝え、彼の食欲を減退させた。とばっちり、すまない。