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妻のPMS/PMDDで離婚を考える40代夫の本音

「これからを生きる40代夫婦の歩み方」をテーマで書いていますが、内容的には「妻のPMS/PMDDからくる夫婦の溝をどう埋めるか考える」のテーマの方が具体的で正直な話なのかもしれません。
女性のホルモンバランスで生じるPMS/PMDD
理解しよう、優しく接しよう、家事を進んでやろう、どう二人で前向きに進もう、、、と一所懸命考えて行動してはいるものの夫としてまだまだ努力が足りないのかな。
毎月訪れる魔の2週間の夫の本音について、書きたいと思います。

1.PMS/PMDDとは

この記事を見て下さっている方は、もうこの言葉の意味知ってますよね。
男である私がこの言葉を知ったのは数年前です。
それまでは、女性の生理でイライラ・体調も悪いんだろうな。というくらいの感覚でしたが、だんだん切実な問題となってきたので調べた結果、このワードに行きついた経緯があります。
逆に妻はこのキーワードを全く知りません。
PMS/PMDDについては、私も専門家ではないのでツラツラ定義を書ける立場ではないので、分からない方がいたらググってみてください。

2.初めてのPMS/PMDD

妻とは付き合って1年で結婚。
付き合っている頃は、お互い実家暮らし。週末に会ったり仕事帰りに会ったりなのでたまに会う時にはお互い気持ちが高ぶり、当時彼女のPMS/PMDD特有の態度というのは少しも感じたことがありませんでした。

結婚してからもう15年が経過しています。
妻の変化に気付いたのは結婚後、一緒に生活をし始めてからです。
結婚前はあんなに仲良く楽しかったのに時折見せる素っ気ない態度。
何を話かけても目が死んでる。笑顔もない。返事もない。
嫌われたかな?
と思うようなことがしばしば訪れます。その時は、PMS/PMDDというのは全く知らず、ましてや生理によるものとも理解できていなかったので、機嫌が悪いんだなという程度で流していました。数日経過すると、何もなかったかのように笑顔が戻ったりするので機嫌が直ったと思い、普通に暮らす。そんな日常を繰り返していました。今思えば、PMS/PMDDの期間なんだろうなとわかりますが、「流す」ではなく「話す」をしていればと感じています。

2.産後の変化
子供が産まれてからは、夫婦二人で育児に全開でパワーを注ぐ。
と言っても、授乳や私が仕事で不在の時の育児は妻が専念することになる。
当時はまだ男の育児休暇も認められていない世の中でしたので育児は妻に託すしか選択肢はなかった。

初めての子育て。
右も左も分からず、子供も泣き止まない。
寝不足や体力消耗、自分の想い通りに生活が進まない。
妻だけでなく世の中の女性は本当、死ぬ気でわが子を出産し子育てをして苦労が絶えないと思います。(産後うつ問題が切実なのも理解します)
なので、妻の機嫌が悪くなることも多くなります。
そういう大変な姿をみていれば、夫として何かできることはないのか?と思い、自然と炊事・洗濯・掃除をして妻には体を休めてもらっていた。この時も妻の機嫌に対しては「話す」ではなく、状況を察して「流す」であった。
機嫌が悪い時間というのは、出産前に比べて、2倍以上増えたんじゃないかな。恐らく、育児疲れ、PMS/PMDD両方あったと思うが、同時の私としては育児疲れだろうな。ということしか想定していなかった

3.LINEの変化

結婚してから携帯・スマホで妻とメッセージをやりとりするようなことは一気に減りました。当然ですよね、家にいれば会話できるんですから。
メッセージでやりとりするのは、業務連絡。
・仕事帰り「これから帰るよ」
・何か買って行くものある?
・あれ買っておいてくれないかな
・子供の写真の送付
そんなもんです。
でも、ちょっとしたメッセージのやり取りに必ず絵文字が入っているのが妻のメッセージ。
しかし、妻の機嫌はメッセージでもすぐわかります。
何かメッセージしても
・はい
・わかりました
・どうぞ
というそっけない返事しかありません。そして絵文字もありません。
このメッセージをみる度に、家に帰ると機嫌が悪い妻がいると察します。帰るのが億劫に感じたり、溜息をついたり、PMS/PMDDの期間だろなとは思いますが、夫としては今でもそんな感覚に陥るのです。

4.PMS/PMDDの魔の二週間

そんな日常を毎度も繰り返す。
機嫌が治っても、またいつか機嫌が悪くなるんだろうなと分かるようになってきます。思った通り、定期的に妻の機嫌が悪くなる。
機嫌が悪くなれば、返事もない、会話もない、しつこく聞けば眉間にしわを寄せて睨まれる、、、まるで腫れ物に触るかのように接することになり、今では365日妻に声をかけるのに躊躇します
年を重ねるごとに、この機嫌が悪くなる期間は増加。
この数年は、毎月2週間この状況が続きます。

この期間、
・ご飯を作ったり、洗い物をしたり
・洗濯、掃除
・買い物
・子供の面倒、送迎
はできる限り私も担います。話しても会話にならないし、何もしないと家庭が崩壊するので、状況を察して自ら動くしかないのです。その間、妻はソファーや椅子に座ったまま、スマホかテレビを終日微動だにせず眺めているだけです。ご飯を作っても一緒のタイミングで食べません。

2週間この状況を続けてください。
・私は嫌われているのだろうか
・私に魅力がないのだろうか
・私がやっていることは正しいのだろうか
・私と一緒に暮らしてて楽しいんだろうか
だんだん、そういう心理に変わっていきます。私も人間ですから。
妻の心や体調を察してどんなに動いていても、無反応となり、睨まれれば私の心は妻に届かないんだろうなという諦めの方向に流れてしまいます。

5.PMS/PMDDでよぎる離婚

毎月訪れる魔の二週間。
魔の二週間が通りすぎたら何もなかったかのように接してくる妻。
サポートして妻の機嫌も治ってきたから次の心と体のバランスが崩れたときにはきっと心を開いてくれるかな。
と期待するも、やっぱり毎度状況は変わりません。もう10年以上です。
逆にどんどん悪化。
サポートするのが当たり前。やらないければ、やらないあなたが悪い。
そんな雰囲気を家庭内で作られます。
どんどん、無言の圧力で攻められます。

機嫌が悪い魔の期間、妻の心から私は離れてしまっているんだなという錯覚に陥ります。
PMS/PMDDの伝染なのでしょうか。
夫も苦しいんです。
私がこだわる「男女愛」というのはこういう所。
どちらかの心から相手の関心や尊重、理解を離れてしまっては「愛」は形成されないんです。愛は二人で形成するものなのです。
なので、魔の二週間、どんなに私が妻の心や体に傾けても傾き返してくれない状況を感じると、愛を形成できないんだなと感じて毎度「離婚」という二文字が頭をよぎります。
これは、PMS/PMDDを理解している今でも同じ。
どんなに頭で理解をしても一方的な感情だけではやっぱり心は耐えられないのです。妻もPMS/PMDDを理解し、この「2週間一緒に耐えて!」という私に対する素直な気持ちが少しでも届けば一緒に頑張ろう、乗り越えようという気になるんですが、それが届かず「生理なんだから当たり前」という無言の圧力で攻められては、正直キツイんです。夫としては。

6.離婚の決断

じゃぁ、離婚するか。
現実逃避し自分の苦しみから逃れるには「離婚」するのが簡単な選択肢なのでしょう。
但し、子供はどうなるんでしょう。
おそらく、世間一般的に母親側が親権者になると思います。
子供はこれからも定期的に訪れる母のPMS/PMDDの中で母に見放され苦しみながら生きなければいけないのでしょうか。父親がいれば、父親と過ごせたのに・・・それが無くなってしまうと、子供の精神状態も悪化するでしょう。
一方、妻は。今まで夫である私に本気で「キライ」とか「出て行って」と言ってきたことは一度もありません。PMS/PMDDの特にPMDDの心の病に犯されて、きっと本意ではない態度が表面化しているだけだと思うんです。「離婚」したとして妻は変わるのか・・・きっと変われらないでしょう。体質だから。きっと誰かが支えていかないといけないんだと思うんです。親もどんどん老いていく。自分以外の男性に出会ったとしても、すぐにその相手がこのPMS/PMDDを察して理解者になれるのだろうか?そういう相手に出会うのは、なかなか至難だと思う。
だとすると、自分だけが逃げる「離婚」を選択するのではなく、子供も妻も自分が支え、一緒に乗り越えることが苦しいけど一番みんなにとってハッピーなんじゃないかと思い、手段を今は私も苦しみながら考えているんです。(実は妻から既に本音として見放されていたら笑えますがね。)

PMDDは、人によって全然違うと思います。
人や物に当たる人もいれば、自己嫌悪・自殺願望が出る人、妻のように口を閉ざす人、様々だと思います。
あと何年苦しみ続け耐えていけばいいのか。そんなことばかり考えてます。
病院で診断してもらった訳ではないので妻がPMS/PMDDかどうかはわかりません。ただ、状況的にそうだと思ってます。

・夫としてあと何ができるのか
・妻にPMS/PMDDを理解させるにはどうしたらいいのか
・妻を病院に連れていくにはどうしたらいいのか
・家族という絆でどう乗り越えていくか

引き続き考えていきたいと思います。

そして、PMS/PMDDで悩む女性の皆さん、きっと私のようにパートナーの彼氏・旦那さん、子供、親ももしかしたら悩んで苦しんでいるかもしれないです。ホルモンバランスが崩れてイラっとしてPMS/PMDDの間は、話す気にもならないとは思いますが、もし話せる機会があったら大切な人と勇気をもって話をしてみてください。パートナーとしては「流す」のではなく「話す」の方が嬉しいです、落ち着きます、安らぎます。パートナーの方も相手の話を一旦は全て聞き入れる傾聴の心で聞いてみてください。何かきっかけになるかもしれません。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
この問題、夫婦関係はまだまだやること考えること振り返ることがいっぱいなので、つづきます。

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