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「スターデューバレー」に見る心の病

※当記事には、精神病(うつ病、アルコール依存症、PTSD)の内容が含まれます。
また、ゲーム「スターデューバレー」の一部ネタバレが含まれます。
嫌悪感や恐怖感、トラウマなどお持ちの方は、回れ右でお願いします。

おはようございます、もしくはこんにちは、あるいはこんばんは。
わたくしシンリと申します。先日記事にした「スターデューバレー」という牧場ゲームに激ハマリしております。よろしくお願いします。

スターデューバレーについてはこちら↓

さてさて、今回はちょっと真面目なお話です。
大真面目に語り散らかしたいと思います。

冒頭でもアナウンスしましたが、
当記事では、精神病(うつ病、アルコール依存症、PTSD)についてガッツリ言及しますので、苦手な方は早めにブラウザバックしてください。
スターデューバレーのネタバレにも配慮はしませんので、苦手な方は逃げて超逃げて。

そもそもなんですけど、実はこれを書いている張本人が躁うつ病(双極性障害)という心の病の持ち主だったりします、はい。

ちなみに躁うつ病(双極性障害)は、メチャクチャざっくり言うと、
「あんま寝てなくてもバリバリ動けるし仕事もバリバリできるし頭もよく回るし元気元気!!!!」な時期(躁)と、
「無理……だるい……しんどい……いくら寝ても眠い……心と頭がモヤモヤする……」な時期(うつ)が交互に来て、
その落差でメンタルやられる、みたいな病気です。

もちろん個人差はあります。
あくまでシンリさんの場合はそんな感じってだけの話です。

気分安定剤を数年にわたり服用して落ち着いてはきましたが、それでもやっぱり気分の波を感じることは多々ありますね。

前職でメンタルぶち壊した結果がこれだよ!!
無理するのほんとよくないね。
皆はメンタルぶち壊す前に適宜休もうな!!!!

シンリさんの個人的なあれやこれやに関しては、またいつか語る(かもしれない)として、そろそろ本題に入りたいと思います。

今回は目次なるものを活用してみようと思います。えいっ☆


わー! ほんとに目次が出てきた!
というわけでやってまいりましょう。


【はじめに(必ず読んでください)】

当記事では、ゲーム内や設定などで言及されているものから、憶測・推測に過ぎないものまで、様々な心の病について触れます。

繰り返しになりますが、精神病(うつ病、アルコール依存症、PTSD)の内容およびゲームのネタバレが苦手な方は、今すぐブラウザバックしてください。

そして、この記事を書いているのは、躁うつ病の当事者ではあるものの、ごく普通の一般人であり、医師やカウンセラーではありません。

間違ったことを書いている可能性も大いにありますので、ここに書かれた情報を全て鵜呑みにせず、気になる点があれば、ご自身で専門家による正しい情報を調べてくださいますようお願い申し上げます。

そしてもし至らぬ点がありましたら、コメントにてご報告をお願いします。
情報の正確性を確認した上で、記事を訂正・修正します。


【うつ病】

該当者:シェーン

私の患っている躁うつ病は、気分の高揚(躁)抑うつ気分(うつ)が反復する(繰り返される)ものですが、
うつ病は、躁うつ病に見られる気分の高揚などはなく、抑うつ気分、気分の落ち込み、意欲低下などが長期間続く病気です。

ゲーム内における結婚候補の一人である男性、シェーンは、初めのうちは主人公に対し非常に失礼で冷たい態度を取りますが、友好度が上がると、イベントで己の抑うつ気分について打ち明けてくれます。

うつ病とか抑うつ気分といった単語が直接的に出てくる訳ではないのですが、彼の発言の内容から、彼自身がひどく苦しんでいることが伺えます。

後述しますが、シェーンは、うつ病のみならずアルコール依存症も患っています。
そして、うつ病とアルコール依存症は関連性があるとされています。

うつ病の苦しみから逃げるため酒浸りになり、アルコール依存症になってしまうケースや、
反対に、アルコール依存症がうつ病を誘発するケースもあるようです。

余談ですが、シェーンの友好度を更に上げていくと見られるイベントにおいて、
彼はカウンセリングに通うことに決めたと、主人公に話してくれます。

画面の向こうのあなたも、もし精神的な不調を感じたら、早めに専門家のカウンセリングを受けるか、メンタルクリニック・精神科にかかってくださいね。


【アルコール依存症】

該当者:シェーン、パム

アルコール依存症は精神病のひとつで、その名の通り、精神的・肉体的にアルコールに依存してしまうという病気です。

アルコール依存症は、長期間・多量の飲酒によって発症します。
老若男女問わず、長期間・多量の飲酒をしていれば、誰でもアルコール依存症になる可能性があります。

いわゆる「アル中(アルコール中毒)」というのは、アルコール依存症のことを指すことが多いようですね。

シェーンパムは、町の酒場の常連で、二人ともほぼ毎晩酒浸りしています。

シェーンは友好度を上げると見られるイベントにおいて、大量のビールの空き缶に囲まれ、泥酔して意識を失っている姿が見られます。

また、パムにおいては、酒場にいる時に話しかけると、酒場の店主に強い酒を要求していたり、時たま泥酔していたりします。

ゲーム内で明確にアルコール依存症という単語が出てくるわけではないのですが、
意識を失うほど多量の飲酒をしている・ほぼ毎晩酒場にいる描写などから、彼らはアルコール依存症患者なのではないかと推測できます。

余談:「イネイブリング」と「イネイブラー」

余談ですが、問題行動の増長、たとえばアルコール依存症者がアルコールを飲み続けることを可能にするような(周囲の人の)行為を「イネイブリング」、それをしてしまう人のことを「イネイブラー」と言います。

ここから先は偏見と憶測になってしまうのですが、パムの娘であるペニーが、まさに「イネイブラー」の典型例ではないかな、と。

パムは、条件を満たさないうちは無職です。
ですが、毎晩のように酒場で飲んだくれています。

そのお金はどこから出てくるのかと言えば、ペニーが、町に住んでいる子供たち(ヴィンセントとジャス)の家庭教師をして稼いだお金です。

そして、パムが飲んだくれている間、ペニーは何をしているのかと言えば、自宅で、パムの分まで家事をしています。

ペニーがパムにお金を渡さなければ、パムはそれ以上アルコールを飲めないので、アルコール依存症を加速させることはないし、
パムが散らかした分までペニーが世話を焼いて片付けることは、パムの自立や成長のチャンスを奪うことに繋がっている。

そして一方でペニーは、ダメな母親の世話をすることで自己肯定感を高めていると思われる。

要するにこの母娘、共依存である。

当然ながらゲーム内ではイネイブラーとか共依存なんて単語は出てこないが、考えれば考えるほどイネイブラーに当てはまっているなと思い書かせていただいた次第です。


【PTSD】

該当者:ケント

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder : 心的外傷後ストレス障害)は、死の危機に直面した後に、
その体験を己の意思に関係なくフラッシュバックのように思い出してしまったり、悪夢を繰り返し見たりするなどして、不安や緊張感が高まるなどの症状がある精神病です。

ケントは、ゲーム内で2年目の春になると戦地より生還し、妻のジョディ、息子のサムヴィンセントと共に暮らすようになりますが、
彼は戦場で死の危機に直面したことにより、PTSDを患っています。

ケントの友好度を上げると、ポップコーンを作っている妻に対し、ケントが激怒するイベントが発生しますが、
その理由は、ポップコーンの弾ける音で彼は銃声を連想し、結果として戦場での体験を思い出してしまったからです。

また、ケントとの会話では、彼は開けた場所が嫌いである(戦場を思い出すから)ことや、睡眠障害があることも判明します。

PTSDケントのように、軍に従事する人がなりやすい病気だというイメージがありますが、
交通事故など、生命の危機に直面するようなことがあれば、一般人でも発症する可能性のある病気です。


【おわりに】

いかがでしたでしょうか。
こうして書いてみると結構闇の深いゲームだな、スターデューバレー……。

もし気になったら遊んでみてください!楽しいですよ!時間泥棒だけど!!

そして、うつ病の項目でも書きましたが、
精神的に調子が悪かったり、違和感があったりする時は、早めにメンタルクリニック・精神科を受診するか、専門家のカウンセリングを受けてくださいね。

心や精神は目に見えないものですが、確かに存在していて、それがポッキリ折れてしまうと、よくなるまでに時間がかかるものです。

どうか皆様、ご自愛くださいませ。

それでは今回はこの辺で!!
おさらばー!

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