カトマリ

SCREAM ICE CREAM 代表・共同創業者 福岡でブランド作りをしています。 …

カトマリ

SCREAM ICE CREAM 代表・共同創業者 福岡でブランド作りをしています。 広告代理店→世界を旅して絨毯買い付け→アイス屋 仕事と旅と生き方と。

マガジン

  • アイスクリーム奮闘記

    福岡でスクリームアイスクリームというアイスブランドを立ち上げました。福岡に引っ越してきて、最高のアイスクリームが出来上がるまでの軌跡です。

  • 世界のどこかから

    旅中に起きたストーリーや考えたこと、感じたことを書いています。

  • バイヤーからの贈りもの

    世界中を旅して、買い付けしたものやその途中の景色をお届け。

最近の記事

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高い所の雲と、足元に転がる石

最近、ちょっと心を打たれた事件があった。 スクリムも2年目に入り、少しづつ、ブランドの価値観に共有してくれる人や、応援してくれる方が増えて テレビや雑誌に取り上げてもらったり、コラボレーションの依頼や、お店で取り扱ってくれるところも出てきたおかげで 2年目を迎えた8月、SCREAM ICE CREAMの売上は去年と比べて大きく伸びた。 ある時、お金の整理をしよう!と売上の算出をしていて この夏の成長具合に気づき、 森也は「え!俺らすごいじゃん!この夏は頑張ったね、やったね

    • 23.11.4 経営者の仕事

      最高なアイスのレシピをつくること 美しいデコレーションを考えること パッケージやラッピングを決めること は、経営者の仕事ではない。 今度こそ自分達の手で作る、と決意したからこそ 人への頼り方が分からなくなっていた。 経営者がクリエイティブディレクターになるべき、とFantasiaに行った最初の頃に言われたことがずっと心に残っている。 ロゴもステートメントも「作ってもらった」と思っていた私たちにとっては衝撃の言葉だった。 クリエイティブなんて分からないけど、私たちでやってい

      • 23.11.28 事業家ジャーニー

        こんな状況だし、悲しくて朝方まで起きていたのに、午前中はしっかり起きて美容室に行った。 今日のプランは、午後はカフェにでもいって、作業ではなく、近視眼的になることを避けて、できるだけ大きく、長い目でどう事業に向き合うかを考えてやってみる日にしようと思っていた。 昨日、私が行動に目的を集中させすぎたせいで、森也と久しぶりに衝突してしまった。夜、冷静になって振り返ると、本当に私は行動と達成に捉われていたな、と反省した。視座が低いと言われてショックだったので、やり方は分からないけど

        • 23.11.25 願いを込めて動く

          クリスマスケーキを作ろう! そしてマニフェストを掲げよう。 やっと行動することが出来そうで嬉しい。 ケーキの形、包装紙をプロセスを見せれるようにしよう。売り方をどうしようか? 教会でドーンとイベントをしたらインパクトあるよね。 次のスクリームに向けての期待感にどう繋げるかが大事だ。 ケーキの作戦会議の途中に、 アイスをどう食べてもらうのがいいのかを話していると チュッパチャプスみたいな存在にしたいと森也が話した。 街の中で片手で気軽に食べ歩く。 アイス片手に街を歩く人

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        高い所の雲と、足元に転がる石

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        • アイスクリーム奮闘記
          16本
        • 世界のどこかから
          11本
        • バイヤーからの贈りもの
          1本

        記事

          23.11.20 デカいことをする

          想定クライアントを考えていた。 飲食店に需要はある! 病院か、企業か、とか。 すぐにアイスクリーム屋というスタイルに捉われるし みんな思いつきそうな現実的な取引先を考えてしまう。 レッドブルみたいに 大胆で、新しくて、インパクトのあるやり方が出来るはずだ。 マーケットイベントの覇者になる 毎回伝説を残し とにかく周りを巻き込んで 協力者が集まって ファンも出来て 熱狂を生んでいく、そんなやり方もいいかもしれない。 国内のフェスのメインスポンサーを経て海外に出て、自分たち

          23.11.20 デカいことをする

          23.11.17 経営的実務との葛藤

          森也との資料づくりは、バイブルから営業資料からブランドブックから銀行用資料へと どんどん作っていくうちに目的が変わっていった。 ホワイトボードに写真貼ってあーだこーだ言って 途中からテキストを加えたり。 出来た!よし終電で帰ろう!と思ったら あれ、これ銀行に全く伝わらなくない?となり、徹夜決定。 銀行の支店長に会えるなんて大事な日だ。 カマしたいです! スクリームの事業を、可能性あるんじゃない?と思わせたい。こいつらやるな、と思わせたい。 息子とツレ、ではなく、二人の事業

          23.11.17 経営的実務との葛藤

          23.11.15 大きく、大きく

          営業資料と、ビジコンの資料をつくった。久しぶりに朝まで仕事をした達成感。 バイブルの続きをしなきゃ!と紙に向き合うも、紙に書いたりまた「考える」作業に入ってしまった私たちを見て 資料はただの道具。一番大事なのはそれを持って誰に話しにいくのか、実際に動いていないと意味がない。 資料づくりが目的でなくなった時点で手伝うのをやめた と慶吾さんが話してくれた。 あーまた手を動かして満足する安心ゾーンにはいってしまった。 作業の目的を見つけて満足するのではない なぜそれをしたいの

          23.11.15 大きく、大きく

          23.11.12 自分の事業をつくる

          今のブランドを終わらせる宣言をして、家業を継ぐことからも解放され、ゼロになった私たち。 これから何をしていくのか、どう生きていくのか。未来が見えない不安と焦りが襲ってくる。 行動したいのに、何をすればいいのか分からない。 そんなとき、慶吾さんが手を差し伸べてくれた。 出発点としての、バイブルをつくろう。 自分たちの事業を仮置きして、資料をつくろう。 今、一番必要で、そして唯一できる、「作る」という行動。 行動することが見えるだけで、こんなに安心して、やる気になるんだ。

          23.11.12 自分の事業をつくる

          23.11.08 THE END OF HISTORY

          今日は記念すべき日だった。 SCREAM ICE CREAMは、皆の自意識によって作り上げられた作品だったのだと、最後にして、最も強く理解することができた日だった。 使う人、食べる人のことを全く考えていなかった。 楽しくて、承認欲求も満たされて、アイデアが実現できる場があって そこに、誰かを幸せにできているかなんて考えは、存在していなかった。 このブランドは俺が作った。俺たちのものでもある。 そんな「ブランドの奪い合い」は本当に虚しいものだった。 完全に私物化されていた。

          23.11.08 THE END OF HISTORY

          23.11.07 求められるものをつくる

          Fantasiaと井手さんのダイアログを読んだ。 考え方、感性、建築家としての姿勢。 全てに共感し、カッコいいと思った。 その中でも、特に井手さんの言葉で響いたものがあった。 マーケティングとかしたくない。 ものづくりや生き方に思いがあって、そこにファンはつくはずだ。というのが最近の私たちの考えだった。 これを読んで少し視点が変わった気がする。 慶吾さんに話してもらった自意識の話とも関係があることだけど、 これが作りたい! これいいから絶対売れるでしょ! というの

          23.11.07 求められるものをつくる

          23.11.05 自意識と公共性の戦い

          銀行に持って行く資料づくりをした。 古蓮とスクリムのそれぞれの活動をどう融合させるのかが課題だと思っていた。 二つの会社の間には仕切りがあって、これはこっち側、これはあっち側、と振り分けるような頭になっていた。 「古蓮の」店舗を拡大させたいという森也と 私は古蓮とは関係ない。スクリムに可能性を感じてるから、スクリムも伸ばしたい、という私。 「二人とも、自意識が強くて、経営意識が弱い」 慶吾さんからの指摘にグサッと来た。 ずっとモヤモヤしていた二人の関係みたいなものの正

          23.11.05 自意識と公共性の戦い

          23.11.02 文化の日

          カルチャーと題したイベントへの出店。 たくさんの飲食出店者さんたち お馴染みの顔ぶれもあるし、新しい人たちも。 私たちは、何故、たくさんのイベントに出店してきたのだろう。 オンラインで販売開始したとき、こんなにイベント出店がメインになるなんて思ってなかった。 多くの人にブランドを知ってもらうために広島や東京で、福岡のコーヒーショップでイベントをさせてもらうようになった。 お客さんと話して、目の前で食べてもらって反応を見れることが楽しかった。 だんだんイベントに誘われる

          23.11.02 文化の日

          23.11.01 外に目を向けてみれば

          鈴懸に甘味を体験しに行った。 平日なのに10組以上待ち。 和菓子販売のエリアも盛況、売り切れ続出。 あんみつの盛り付けがすごく綺麗で、ボリュームたっぷり。 パフェも、アイスも生クリームも甘すぎず、緑豆がいい食感を出していたり、下の方にあって途中から出てくる水羊羹が最高だった。 季節のパフェもあって、メニューも分かりやすく また来たい、と思える空間だった。 空間の作り方、イスの低さ、メニュー、盛り付け、細かいところまですごく丁寧。お茶にこだわっているとか、生ものだと捉え

          23.11.01 外に目を向けてみれば

          23.10.30 ブランドの固定概念を覆しにいく

          パッケージをデザインして 単価を下げるために大ロットで印刷して 固定のラインナップをつくり 通年で安定的に供給できるように製造する それがブランドのあるべき姿だよね。 という当たり前が、存在していた。 それって「食のロマン」を阻害する要因でしかないなんてことは、よく考えなくても分かることなのにな。 生産者との出会いで始まったブランドなのに、 冬にしかとれない果物を、夏にもアイスとして出せるように 仕入れられるときに大量に仕入れて、冷凍して全然旬じゃない時期にも出せるように

          23.10.30 ブランドの固定概念を覆しにいく

          23.10.29 商品開発について思うこと

          この時期になると、毎年マックの三角チョコパイが食べたくなる。 先日、2日連続で真夜中に食べたくなったが、流石に遅い時間ので、車を走らせる代わりに、ネットで三角チョコパイや季節のスイーツ商品を調べていたら無事寝落ちした。(よかった・・) マックの商品開発力はすごい。 冬に食べたいグラコロなどの毎年やってくる季節商品、今販促しているN.Yバーガーズと限定商品も毎回魅力的だけど 何よりも、定番の商品も全く食べ飽きることなく、定期的に、無性に食べたくなる。 マックのフライドポテト

          23.10.29 商品開発について思うこと

          23.09.05 ブランドはどう作られるのか?アイス屋の苦悩と世紀の大発見

          SCREAM ICE CREAM3年目の希望と苦悩 ブランドを立ち上げて3年間、オンラインとイベントを中心に活動を続けてきた私たち。 最近、ついに実店舗を作る決意を固めた。 オンラインでのアイスクリームの販売には限界を感じていたし 私とパートナーのシンヤ・スクリームに合うやり方を色々考えた結果、やっぱり拠点を持ちたいと思ったし 何よりも、やっと「いいかも」と思える物件が見つかったことも現実的になり始めたきっかけでもある。 やっと自分たちの楽園を作れるぞ!というワクワクと共

          23.09.05 ブランドはどう作られるのか?アイス屋の苦悩と世紀の大発見