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23.11.28 事業家ジャーニー

こんな状況だし、悲しくて朝方まで起きていたのに、午前中はしっかり起きて美容室に行った。
今日のプランは、午後はカフェにでもいって、作業ではなく、近視眼的になることを避けて、できるだけ大きく、長い目でどう事業に向き合うかを考えてやってみる日にしようと思っていた。
昨日、私が行動に目的を集中させすぎたせいで、森也と久しぶりに衝突してしまった。夜、冷静になって振り返ると、本当に私は行動と達成に捉われていたな、と反省した。視座が低いと言われてショックだったので、やり方は分からないけど高くする訓練をしようと思った。

美容院が終わって色々と用事を済ませて気づいたら夕方になっていた。
なんだかやる気が起きなくて、メルカリで買い物したり、ネットサーフィンをして、19時になってやっと、さすがに、今日なにもせずには終われない。と身体を奮い立たせてカフェに行った。親友のMacbookは置いていった。

うーん、とりあえず、昨日、「今まで二人で数ヶ月間考えて固めてきた大切なものが全部崩れてしまった」と言われたので、その数ヶ月間で考えてきたこと、思い返してみよう。と紙に書き始めた。
スクリームってどんな価値を作っていくんだっけ。どうやったら世の中の為になるのだろう。
ふと、今日Podcastで聴いていた”事業を始めるときに、「社会の為になりたい」という人がいるが、社会といっても、自分の身の回りなのか、日本なのか、世界なのか、地球なのか、どこをよくしたいのかで見る場所が変わるし、その「誰」によっては犠牲にしなければならない人たちも生まれる”という話を思い出した。
私たちは誰のためになりたいのか。社会というよりも、人のためになりたい。努力してる人?前に進めたい人?苦しんでる人?
アイスは子供も大人も楽しめるもので、ターゲットを決めたくない。
ペルソナを決めるのではなく、状況によって色んな人が出てくるし、人それぞれにストーリーがあるはずだ。どんなストーリーが想像できるだろう。
考え出すと、どんどん浮かんできた。それは、妄想ではなく、実際に見てきた景色だし、聞いた話だし、こうなったら良いよね、と二人で話してきた願いでもあった。
ホットワイン1杯で何時間も居座って、スマホで物語を書き続けた。
これは、作業ではないし、行動を目的としていない。自意識も存在しない。
誰が、どんな価値を感じるのか。私たちが信じる光景だし、スクリームでしかできないことを考えていた。
やっと森也と、横並びになれた気がした。
森也みたいに、歩きながら、YouTube見ながら、生きながら考えることはできないけど、こういう進め方だったらできる。
二人で同じことを進める必要はないし、お互いのできないことを補完し合う必要もない。足並みを揃える必要もない。二人で「会社を作っていく」ということ。が、ようやくわかった気がした。

自分に持っていないものを持っているから一緒にやるというのは危険だ。スキルを補完しあっている関係では、より上のスキルを持つ人が現れたときに、二人でやる意味はすぐになくなってしまう。
二人が一番良いと思うのは価値観が一致していること。やりたくないこと・嫌いなことが同じであること。
森也は私の「推進力」というスキルではなく、「根性」を信頼している
私は森也の「未来を見る力」ではなく「確信」を信用している。スキルじゃなくて、素質。
私は未来を見る力が無いし、今の行動に精一杯になっちゃうけど、推進力はあるんだから、推進できるように目的掲げてよ。と、未来を見る責任を放棄して、森也に頼り切っていた。
そんな作業分担するくらいなら、経営者は一人でいい。二人でやる必要はない。

同じ視座を持って、それぞれのやり方で、「どんな事業であるべきか」そして「その行動は事業のためになるのか」を胸に、進み続けなければいけない。

もう一つ、これまでの「進め方問題」は森也の持ち出し議題だが、私が主張したかったのは「進めるスピード問題」だった。
目的とか、スケジュールとか、前提の部分から二人で擦り合わせていくべきと言われたが、森也は起きるの遅いし、起こすと嫌がるし、自分のペースを乱されるのを嫌うし、進めたいのに「進めようよ」って言えないストレスがずっとあった。だから言わないように我慢するけど、焦りは態度や行動に現れて、結局、摩擦が生まれる。放っておくといつまでもゆっくりしてるから、待ちたくなくて、イライラしたくもないから、一人でも進めよう!と一人で出かけて、人に会って、作って、を続けてきた結果がすれ違いを生み、森也の言う「進め方問題」が発生したと思う。

今日、一人で動いてみて思ったのは、私だって身体こそ動かしているものの、頭が事業に向いたのは日が暮れてからで、森也が夕方になってもギターを弾いてたことに「焦りはないの!?」と責めるのは全然的外れだったなということ。
焦って向き合ったところでいいアイデアは生まれない。
私だって、今日、暗くなってやっと外に出たと思ったら、これだ!と思えるものに出会えたし、興奮冷めやらぬまま家路を歩いているとき、夜食で大根をすりおろしている時にどんどん頭から思考が湧いてきた。人はいつ力を発揮できるかなんて分からない。
大切なのは、朝、決められた時間から仕事を開始することでも、二人で机に向き合って話し合うことでもない。
向かう方向さえ合っていれば、一人で進めたっていいし、一人で行動してどちらかが「置いてかれてる」と孤独や不安を感じることもないし、目的が変わったり離れていくこともない。そうやって信頼は築かれるんだろうな。

スクリームを初めてすぐの頃、プロジェクトに誘ってくれた人がいた。
全力で向き合っていたけど、途中で大きな問題が発生してしまって
仕事を進められなくなって、苦しくて、でもなんとか自分を保とうと、車を走らせて、仲良しのおじいちゃんに会いに行って、畑の収穫を手伝った。

一緒に仕事をしていた相手には、「仕事進めないで、畑で遊んでるんだけど」と影口を言われた。当然そんな相手と協力し合える訳がなく、形にならずに終わった。時間も、精神も、商品も全部無駄になった。

私は畑での時間に救われた。そのおかげで元気を取り戻して日常に戻って辛くても仕事に向き合うことができた。それは遊びではなく、前を向くために必要なことだ。そもそも経営者なんて仕事もプライベートもないけど、生産者さんに会いにいくことも、関係者を大切にするのも、自分を保つために現場から離れることも、立派な仕事だと思う。
この人にとっては、メールを返している時間が、資料を作っている時間が「仕事」だったんだろう。悔しくて、怒りが込み上げてきて、そんなレベルの低い人とは二度と一緒にやらないと決めた。

私はその人と同じになっていなかったか?と振り返ってみて思う。
ギター弾いてないで仕事しろよって、ほぼ一緒だよなぁ。
悔しいな。レベル低いな。

森也は、寝転がって動画見てると思ったら、すごい核心的なことを言い出すことがよくある。
私にはありえない。何が繋がっているかなんて誰にも分からないし、事業家なんて全てが繋がっているはずだ。

森也のスピードが遅いとイライラするよりも(そもそも遅くもないのかもしれないし)二人が信頼し合って、共有し合って、不満が生まれたらぶつけ合って、そうやって進めていけたら私の焦りも軽くなる気がする。
事業が進んでいないことに焦るのは健全だ、経営に関しては、考えて何も動かない人よりも、行動している人が1番偉いと、マユコさんは言ってくれた。
お互いがスキルに頼った結果、それぞれ歩みが止まってしまうんじゃなくて、代替案を提示したり、考え方を変えてみたり、その時見つけられる道を、お互いサポートしあいながら見つけていきたい。


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