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23.10.30 ブランドの固定概念を覆しにいく

パッケージをデザインして
単価を下げるために大ロットで印刷して
固定のラインナップをつくり
通年で安定的に供給できるように製造する
それがブランドのあるべき姿だよね。
という当たり前が、存在していた。

それって「食のロマン」を阻害する要因でしかないなんてことは、よく考えなくても分かることなのにな。

生産者との出会いで始まったブランドなのに、
冬にしかとれない果物を、夏にもアイスとして出せるように
仕入れられるときに大量に仕入れて、冷凍して全然旬じゃない時期にも出せるようにしたり。
季節の恩恵を感じられなくなっていく。

結果的に、作る喜びも削がれて
商品を生み出すことに全く前向きではなくなっていた。

私たちは、アイスクリームを販売する会社ではない。
甘味の可能性を模索し実験する会社であるべきだ。

私たちが作る喜びを感じ
プロセスを大切にして、時にはそのプロセスを公開して
可能性を感じたプロジェクトは、商品化して
市場に投下していく

同じものをずっと供給するのではなくて
毎回形は違っても良いし、時にはアイスじゃなくても良い。

その実験結果をお客さんは楽しみにしてくれて
食べたい、とお金を払ってくれる
プロジェクトはそうして収束し次に向かう

そういう循環・コミュニティが生まれたら良いなと思う。

ワインにブランドが存在しない話を聞いた。

ブランド=ブランド名・ロゴ
という常識はいつから生まれたのだろうか。

ワインにはブランド名や商品名はなくて
生産地と絵だけのものもある
ブランド名は、スーパーに他の商品と隣り合わせ並ぶ前提で、選んでもらう、見つけてもらう、差別化し認識されるために現れたマーケティング的なものだとすると、自社で販売する、隣で競う必要がないのにロゴが作られるのってただの慣習であって意味はないのかもしれない。
アイスを売ろう!と決めて一番初めに決めるのが名前やロゴであり、商品開発はその次だったりする。
ブランドの実態は、ロゴでもクリエイティブでもなく、私たちの活動そのものだというのは最近強く作られた私たちの意見だ。
まずは実態、何をするのか、から決めて見ても良いかもしれないな。

通年商品なんかはナシにして
毎回限定生産・売り切り
アウトプットではなくて
商品が生まれるプロセスに付加価値を作っていきたい。

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