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23.11.4 経営者の仕事

最高なアイスのレシピをつくること
美しいデコレーションを考えること
パッケージやラッピングを決めること
は、経営者の仕事ではない。

今度こそ自分達の手で作る、と決意したからこそ
人への頼り方が分からなくなっていた。

経営者がクリエイティブディレクターになるべき、とFantasiaに行った最初の頃に言われたことがずっと心に残っている。
ロゴもステートメントも「作ってもらった」と思っていた私たちにとっては衝撃の言葉だった。
クリエイティブなんて分からないけど、私たちでやっていいの!?と。
クリエイティブディレクションは、事業が向かうべき方向に沿った活動にするためのもの。

森也は、事業を自分の手から離してはいけない。しっかりと自分がディレクションしなくちゃ!と意気込んでいたけど、どこのレベルまですればいいんだろうと迷っているようだ。

オーナーシップを持つことと、誰にも相談せずに一人で作り上げることは違う。

事業の目的と、人に求められるもの、どちらの観点も必要だ。
アイスクリームの見た目と、事業で達成したいことは関係ない。

クリスマスに向けて時間がない中で、すぐにでも試作が出来るように、レシピとデコレーションとパッケージ全てを今日決めたいと焦って色々と考えていた。Instagramやpintarestでデコレーションの例を見てどんな感じにするか決めようと思ったけど、どれをみても、可愛いなと思ってもピンと来ない。私はパティシエじゃないし、誰かが既に作ったアイデアを見てピンと来るはずない。これが限界だと諦めて、出来る人に頼ることにした。

私がレシピを決めるのではなく
レシピづくりが出来る人に、目的と今まで辿ったプロセスをシェアして、譲れないポイントを伝えた上で、その人がなにを作るのかを信頼して任せてみる。

最初から100%のものが出てくるはずないので、もらったアイデアや作ってもらったものに、忖度せずに意見を言う。そうやって何度もぶつかりあって一つのものが出来て、それが外に出て行って、お客さんの心を動かす。
チームの信頼関係はそんなふうに出来ていくんだろうな。そして事業が強くなっていくんだろうな。

誰かを頼るときに、その人の能力を最大限引き出すことも経営者の仕事だ。

当たり前だけど今まで全然それが出来てなかったことに今更気づいた。
時間がないからって出来るだけ自分で進めて、その結果、ここの部分だけお願い!って一部の仕事を任せて、そんなんで任された人が創造性を発揮出来るわけないのにな。

最初に建てた目的からずれないように、大切なことをこぼさないように、色んな人の力を借りて作っていくのが事業だよね。
一人じゃできないし、二人でも出来ないんだから。

今日は、最低リーダーだった自分に気付いて、ちゃんと根本の部分を伝えてコミュニケーションを取ることが出来たと思うから、成長だ!

アイスクリームを作るのが大好きだったら街のジェラート屋さんで満足してるはず。
そうじゃないからこそ、仲間をたくさんあつめて、大きなことをしていく経営者になれるんだ。
そう信じて、不安という雲の中を突き進みます!

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