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【卒園】成長が寂しい、なんて失礼だと思っていたけれど
子が、0歳から通った保育園を卒園した。
わたしは捻くれた子供だったので、多感な頃は、世のオトナたちがこの成長を「寂しい」と言うのは、なんて失礼なことだろうと思っていた。
それって、これからのわたしたちを否定することだし、幼い方がかわいい、もっと言うと、御し易いという大人のずるく幼稚な考えが透けて見えるような気がして。
だからわたしは、自分の子どもにはそう言わぬように育ててきたつもり。
だけ
「寝かしつけ後に仕事する」とか「子どもが一人で遊び進められる」とか、それがいいのかい?
35歳、総合職、2児のワーママという属性からか、いろんな企業から、いろんな媒体でターゲティングされる。
たとえば、転職サイト。「フルリモート・フルフレックスの企業に転職。子どもを寝かしつけた後に1時間仕事をすることで、時短勤務ではなくフルタイム勤務を実現」というストーリー。
わたしは、これを読んで「んんっ?」と思ってしまった。これは、実は、5年前のわたしと同じである。
次に、子ども向け通信教
変化を強いられるべきは子どもじゃなくて大人の方だろう
今日、流れてきたEテレの「あおきいろ」の歌を聴いてビックリした。
内容はうろ覚えなのだけど、
(小学生の男の子の視点)
なぜあの子はいつもだらしないのだろう
宿題はしてこないし
授業中は寝ているし
(指摘された女の子の視点)
今日も宿題ができなかった
家に帰ったら料理に洗濯
弟のお世話もしなくちゃいけない
授業を受けたいのに、眠気が……
(俯瞰して)
見えるだけがすべてじゃ
頭の良い子に育てたい
頭の良い子に育てたい。身も蓋もない話だ。そのうえ、あまりに直接的で下品な感じさえする。
だけど、断言したい。この世の親の99%は「わが子を頭の良い子に育てたい」と思っているはずだ(偏見)。
わたしもそのうちの一人だ。 頭の良い子に育てたい、これはわたしの「子育て」を構成する重要な要素として据えている。
(もちろん、「頭の良さ」だけが幸せだとは思っておりません、念のため。知力は良い人生を生きる
サンタさん、おもちゃじゃなくてお菓子をくれたって。
我が家はどちらかというと、経済的に余裕があるし、その自覚もある。
だからこそ、子どもにはそう意識させないように、注意しながら育ててきた。子どもの中に、金銭で優劣を図る価値観を醸成したくないからだ。
楽しいクリスマスを終えて、保育園からの帰り道、自転車の後部座席に乗りながら、娘は言った。
「ママ、みーちゃんのおうちはね、サンタさんはおもちゃじゃなくて、おかしをくれたんだって。」
わたしはすぐ
「選ばなかった未来にいる自分」という他人を生きるのは、もう、やめよう
仕事もプライベートもうまくいかず、落ち込んだ一日。
とことん、とことん落ち込む。なんでもっと、こんな風にできなかったんだろう。今考えたらわかるのに。
そうして考える。どんなに仕事をがんばりたいと思っていても、結局は、時短社員。ワーママ。子が体調不良で保育園を休めば、家庭を優先せざるを得ない。
私はこの先どうやって生きていくか、どうなりたいのか。
選ばなかった方の未来に想いを馳せてばかりだけ
「理想の子供像」って親の幻想ですよね?
幼いころのわたしは、おとなしい子供だった。なにかに秀でている訳でもなく、運動神経が良い訳でもなく、勉強に至ってはこの年代だから「できる/できない」の意識はなかった。少なくとも、ハキハキとした、活発なタイプではなかった。
小学校低学年の授業参観を終えると、母はわたしにこう尋ねた。「まみちゃんは、授業がわからないの?」
わたしはビックリして、「わかるよ」と答えた。母は、不満そうに言う。「どうして手
「さみしい」の代わりに「ママ大好き」としか、子どもは言わない
「とにかくママが~だいす~き♪」という幼い声が聞こえた。子どもたちを保育園に送った後、立ち寄ったスーパーの駐輪場での出来事だ。
ああ、うちの子もそう言うわぁ、と微笑んで、声の持ち主を探す。3歳くらいの男の子と、生後半年にも満たない赤ちゃんを抱っこしたお母さんの姿があった。
あ……。
暗転。さっきまでの朗らかな気持ちはどこに行ってしまったのだろう。わたしは、その男の子と、わたしの娘と、自分を重
無償の愛は、「子から親」でしょ
初めての子どもを育てている時に、自分が自分でなくなる感覚が多々あった。
わたしは温和で、頭の切れが良く、ユニークで、強いメンタルを持っていると思っていた。たいていのことには動じないし、度胸もある。子どもが好きだし、暴力的な気持ちになる理由がわからないから、虐待なんてしないだろうと自信があった独身時代。
それが、第一子を生んでからは、自分のことがわからなくなった。何一つ、自信がない。「だめな母親
初めてホームレスに会った子どもに、何を伝えるか
子ども2人を連れてその電車に乗った時、すぐに異臭が鼻を突いた。
こちらは、ベビーカーを押している。休日の朝8時、車内はガラガラだ。とりあえず、優先席付近まで行こう。6歳の子の手をひっぱり、ズンズン進む。すると、終着点である優先席に、その人は、いた。
わたしは、誰に対しても平等でいたいと思っている。深層心理では差別感情があるかもしれない、それは自分でもわからない。だけど、いや、だからこそ、わたし