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怒ってばっかり、あるいは我慢してばっかり

夫が単身赴任をしているので、ワンオペで6歳1歳を育てている。

6歳の娘は(親ばか目線で恐縮ですが)賢く、ある程度自分のことは自分でできるようになったが、まだ未就学児。
子どもには無理・やってはいけない、といった規範と「やってみたい」という想いのせめぎ合いで、「なぜ今それをする!?!?」という不思議な行動をたまにする。

1歳の息子は輪をかけておてんばで、目を離したらお箸が床に散らばって、それを片している間にお米が散らばって、それを片している間に牛乳が机の上をつたうという、地獄絵図である。

わたしは、危険なことだったり、他者へ迷惑がかからないものであれば、怒らないようにしている。それは、子どもたちの好奇心を育むことを阻害するのと、「怒っても仕方ない、悪気がないのだ」と知っているからだ。

さらに、今、この本を読んでいる。



わたしの価値観を変えた素晴らしい本で、後日感想を記事にしたいと思っているのだけど、新たな学びとしては「叱ることには意味がない」ということだ。

叱られた方は「怖かった」という意識だけが残るので、叱られた行動を矯正することはない。なので、叱ることには意味がない。別の方法で、相手に伝えた方が効率が良いのだ。

だから叱らない、怒らない。理性的に、諭すように。でも、わたしの内面は怒りで燃えたぎっている。

なぜ、そんなことをするの? それしちゃったら、こうなるよね? 言うこと全然きいてくれないよね。なんで私の邪魔ばっかりするわけ?

わたしは、叱らない、怒らない。叱らない、怒らない。

それでも、どうしても怒ってしまうときがある。そうすると、「やってしまった」と思う。子どもはしゅんとして、わたしに気を遣いだす。

𠮟ってはいけないから、イライラを自分の中に抱え込む。それでも漏れ出す怒りがあれば、自分はなんてダメだと失望する。


わたしは、ふと思った。なんだ、わたし、いつも、怒っているか我慢してるかじゃないか。

わたしってこんなんだっけ?

子どもたち、違うんだよ。わたしはね、本当は、穏やかな性格なんだ。笑顔が多くて、楽しいことが大好きなんだ。だけどね、きみたちとずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっといるとね、ママ、変わっちゃうみたい。


今日も公園に連れ出した。さんざん遊んで楽しんだあと、子どもがグズりだした。

わたしはもうイヤになっていた。拍車をかけるように、上の子が「ママ、鬼ごっこしよう!」と言う。

下の子一人おいて、鬼ごっこなんてできる? わたしは、ため息をついてしまった。

上の子からは、「ママは子どもと遊ぶのが好きじゃないみたい。ほかの子のお父さんとお母さんは楽しそうに子どもと遊んでいるのに、いいなぁ」と思われたに違いない。

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