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FACTFULNESSを読んで点と点が線に繋がった話

こんにちは、5dump運営です。

今回は、FACTFULNESSを読んで考えたことをまとめていきたいと思います。

結論からいうと、この本を読んで、今まで断片的だった知識が知恵として1つに繋がりました

私の中で少しモヤモヤしていたものが霧が晴れたような感覚を感じます。

それでは早速本題に入っていきたいと思います。


大学時代の恩師の話

これまで、義務教育や大学教育を受けてきましたが、私が「これは面白い」と感じた講義があります。

ある自由科目がありました。彼女は英文学を専門としていましたが、シェイクスピアをはじめ、英文学の切り抜きを事前に読んで、その内容について教室で英語でディスカッションをするという内容でした。

大人数では密度の濃いディスカッションができないので、5〜6名ほどの少人数が原則のクラスでした。

そこで私は、多様な価値観、考え方や思考の組み立て方を学ぶことができました。これは、今の私の思考の基礎となっていると思います。

夏には、避暑地にある彼女の別荘に招待されて、皆でバーベキューをして、とても楽しい時間を過ごしました。

彼女は、私の興味関心を察してか、最先端の欧米のジャーナリズムの勉強のための書籍を個別に貸してくれたこともあります。

ある日、そんな、お世話になった彼女に質問をしたことがあります。

『これから必要になるソフトスキルってなんだと思いますか?』

すると、彼女は、

『自分自身を知っていること。』

と答えたのです。理由や背景については詳しくは教えてくれませんでしたが、この回答はとても印象に残っています。


スタートアップ起業家の話

先日、ラクスル株式会社松本さんが記事中でこんなことをおっしゃっています。(実は、だいぶ前に1度松本さんとはお話させてもらってます)

いい起業家の条件の1つは素直な人だと思います。ここで言うのは状況に対しての素直さです。人の話をバイアスをかけずに聞いたうえで、現実を見て自分の考えを変えていく、セルフアジャストメントにたけている人です。様々な意見がある中で意味があるものをうまく取り入れ、うまく適応ができるのがいい起業家です。
逆にうまくいかない起業家は、1つのやり方に固執する人でしょう。人の話を聞いているようで実は聞いていない、うまくいかないけど同じやり方を続けてしまうような人です。両者の差分は素直さだと思います。
もう1つの条件は、相反するように聞こえるかもしれないですけど、自分自身が信じる強力な仮説を持てるかどうか。強い仮説を持ち明確な未来が見えている。だけど自分自身を万能だと思わず、常に間違っていないか自問する。素直さと柔軟性が必要です。これは起業家のみならず、新規事業を起こすうえでも同じだと思います。

ここでいわんとしていることは、「素直さ/柔軟性」「信念」だと思いますが、

私みたいなこれまで独学・我流で物事を進めてきている人は、「素直さ」「柔軟性」を会得するのは容易ではありません。

成功する起業家の要素は、先天的で、本当に後天的には身につけられないのでしょうか?

そこでは、そもそものマインドセットを変える必要があります。


人の能力は数倍〜数十倍に活性化する

今後、誰もが必要になるソフトスキルである『自分自身を知る「メタ認知」の認知・理解度はまだまだ低いと感じています。

学校でも習わないですし、周りを見て「メタ認知」に関して言語化できている人は少ないと思います。

「メタ認知」に必要な[知識][技能]を身につけることで、私はその人の能力は数倍〜数十倍に引き上がると思っています。

これは、能力の低かった私が試行錯誤の中で生み出した持論です。

人は自分1人では成長できないもしくは、成長が頭打ちになってしまうと考えます。そこで、自分を知り、客観的になり謙虚な姿勢で学び続けることが必要なのです。

人間の本能や特徴を理解すること[知識]
実践を通じてバイアスを乗り越えること[技能]

こうした、知識を習得するためのマガジンを公開しています。


FACTFULNESSと私の課題認識

著者は、医師で公衆衛生の分野の専門家です。

世界を良くしたいと息巻く意識の高い人々、国際機関の第一線で働くグローバルエリートでさえも、
データや現場などの事実を把握できておらず間違った認識・判断をしてしまっていることに警鐘を鳴らしています。

方針・方向性の意思決定を間違うことは、そこに関わる多くの人を不幸せにします。

そこから、著者はデータをまとめ、世界のありのままの姿を多くの企業・教育機関・国際機関に伝えることを天命として、寝る間も惜しんで活動をしてきた末、お亡くなりになりました。

情報が膨大になり高度な知的活動を人間がし始めたのはごく最近です。
そこまで人間が生き延びるために、会得した本能や特徴を私たちは判断や決断の際に意識しているでしょうか?

恐らく、ほとんどの人が意識していないと思われます。
(逆に、リーダーといわれる方は、意思決定を誤らないために意識して学ばれている方は多いと思います)

個人的な課題意識から、「メタ認知」を展開し始めていますが、
これは、自分の身の回りの課題ではなく、世界における最優先の「課題」ということが改めてわかりました。

身近な意思決定に携わる全ての人に必要なスキルが「メタ認知」なのです。
繰り返しになりますが、これは学校では教えてくれません。


著者が提唱している10の思い込み(バイアス)とそのアプローチ方法

人間の本能・特徴によるバイアスを乗り越えるために、著者が10の思い込みに対する
アプローチ方法をまとめているので紹介します。

1.分断本能

●「平均の比較」に注意する(重なり合う部分はある)
●「極端な数字の比較」に注意する(大半が中間にいる場合、極端な比較になっていないか?)
●「上からの景色(目線が異なる)」であることに注意する

2.ネガティブ本能

●「悪い」と「良くなっている」は両立することを理解する
●良い出来事はニュースになりにくいことを認識する
●ゆっくりとした進歩はニュースになりにくいことを認識する
●悪いニュースが増えることが悪い出来事が増えたとは限らない(むしろ監視の目が届くようになった)
●美化された過去を疑う

3.直線本能

●数字が正比例とは限らない(S字カーブ、すべりだいの形、コブの形、双曲線の場合もある)

4.恐怖本能

●定性情報だけでなく、現実の数字に向き合う
●リスクは、「危険度(質)」✖︎「頻度(量)」で決まる
●行動する前に落ち着いて物事を冷静に見る

5.過大視本能

●比較する(割り算をして検算する)
●80・20の法則を使う(最も大きな項目だけに最初は着目する)
●違う大きさのグループを比べるときは「ひとりあたり」を使う

6.パターン化本能

●同じ集団の中にある違いを探す
●違う集団の間の共通項を探す
●違う集団の間の違いを探す
●「過半数」に気をつける(それは51%なのか99%なのか)
●強烈なイメージを例外ではないかと疑う
●自分以外は間違っていると決めつけないようにする(好奇心をもち謙虚になって考える)

7.宿命本能

●小さな進歩を追いかける
●知識(テクノロジー/国/社会/文化/宗教)をアップデートし続ける
●おじいさんやおばあさんに話を聞く(価値観の違いを確認する)
●文化が変わった例を集める

8.単純化本能

●意見が異なる人と話すことで、自分の考え方・弱点を検証する
●専門分野以外の知ったかぶりをやめる
●違う分野の人たちの意見に心を開く
●数字だけでなく現場を見る
●単純なものの見方に囚われず、複雑さを受け入れる

9.犯人捜し本能

●犯人捜しではなく複数の原因やシステムを理解する
●成果を出した目立った人ではなく、社会を機能させている仕組みに目を向ける

10.焦り本能

●情報をより多く手に入れる/二者択一でないと理解する
●正確で重要なデータだけを取り入れる
●物事は最高のシナリオと最悪のシナリオだけではないことを覚えておく
●大胆な対策ではなく、地道な一歩の方が大抵は効果がある


まとめ

思い込み・バイアスは経験・知識が増えるほど強くなっていきます。
「本当にこれでいいのか?」そうなったときの判断軸は、ロジカルな思考もそうですが、その人の人生が表れてくると思います。

来るべきその日の意思決定のために、準備しておくことは重要ですね。

そうした、1人1人に向き合うサービスをこれからも提供していきたいと思います。

自分1人で悩みを抱え込まないために


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