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メタ認知/対人理解

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メタ認知についてまとめております。 学術論文や、第一線分野の人たちの知見をまとめたエビデンスベースの情報をご提供いたします。
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【なぜ、自己認識(メタ認知)って重要なの?】

心の知能指数、共感力、影響力、説得力、コミュニケーション力、協調力などは、すべて自己認識がもとになっている

自己認識が、仕事やプライベートにおける
関係構築の土台(メタ認知スキル)に

(組織心理学者 ターシャ・ユーリック)

【他人を説得するためには、こちらから話さず相手に話してもらう方が良い理由】

人は自分がいったん口にしたことや過去にとった行動と矛盾することをしたがらない


他人に説得されるより自分に説得されたいという感情をもつ

(認知的不協和:コミットメントと一貫性)

【最後は、”人”のせいになるが、その前に一度立ち止まった方がいい理由】

人間は、人の行動の原因を見るときに、外部環境を軽視して個人の人格や個性に求めてしまう

「人格や人のせいにしてしまうと改善できなくなる。仕組みやシステムを作るのが目指すべきゴール」

(根本的な帰属の誤り)

【“自動化”で成長停止に陥った後がブレークスルーするためのチャンス】

①学ぶためにいろんなことに注意を払う
②知識を関連づける
③考えることなく実行できる(自動化)

「③では自分の頭の大部分をつぎ込む必要がなくなる反面、試行錯誤しなくなる。認識を変えるのが重要」

(自動化)

【私たちは、どんなことも都合の良いストーリーで解釈してしまう】

複雑な現実世界と知らない世界とのギャップを埋めるため、私たちは年齢に関係なく、限られた世の中への知識・解釈で自分勝手に世界を説明しようとする

「魅力的なフィクションを信じてしまう」

(サイコロジーオブマネー)

【人は最善策ではなく腑に落ちる方法を選びたがる】

私たちは自分たちが予測とコントロールが可能な世界に住んでいると信じたいので、その欲求を満たしてくれる権威ある人物に目を向ける

「理路整然と説得するのではなく、権威づけと相手が求める説明が肝」

(フィリップ・テトロック)

【私たちは、思い込みに気づき、手放さないと、根本的には行動を改善できない】 我々は、3%の意識と97%の無意識によって日々意思決定を行っている 「価値観は21歳までに形成される。行動変容は価値観を見直すことが必要」 (エンパワーリング·ビリーフ/リミッティング·ビリーフ)

【変わりたいのに変われない?自己を変革し続ける方法とは!?】

阻害行動を引き起こす根本的な原因=“恐れ”を理解する

恐れを生む前提となる固定観念を洗い出す

安全な環境で検証する

その固定観念が実は妥当ではないとわかると、人は恐れから解き放たれる

(ロバート・キーガン)

【大人の知性の発達段階の3つのステップ】

1.周囲の目や期待で自己が形成

2.周囲を客観的に見て、自分自身の価値基準を確立。それに基づき周囲の期待を判断し選択できる

3.自分の価値基準を客観的に捉えてその限界を検討できる(~1%)

(ハーバード大学 ロバート・キーガン)

【子どものレジリエンスは生まれつきの資質ではなく鍛えられる】

レジリエンスを鍛えるには、
-自分の好きなこと
-自分ができること
-自分がもっているもの
などポジティブな面に気づき、自身の力を信頼する、相手に敬意を払う

(国際ポジティブ心理学会 イローナ・ボニウェル)

【データを用いて判断しないと判断を見誤る!?】

出来事のきっかけとは異なった真因が別にあるのに誰もが気づかない

目の前に起こったことだけに目が行き、
藁一本がラクダを倒してしまったと勘違いする

(ラストストロー現象)

【人は他の人よりも自分が成功すると誰もが思っている】

人は、特定の事象について、失敗者や不利益を受けた人を考慮に入れず、
成功者(生存者)だけをみて評価を下す

『自分の将来を見通すには見えないものを見るセンスが求められる。目の前のことに集中した方が良い』

(生存者バイアス)

【ハイキャリア・専門職の女性が陥りがちな思考!?】

聡明かつ有能で周囲から高く評価されても、
「自分にはそのような能力はない」「評価されるに値しない」と
自己を過小評価してしまう傾向がある

『恐怖心を話す/メタ認知をする/完璧主義を捨てることが重要』

(インポスター症候群)

【言い訳をやめて自責で捉える】 私たちは、物事が起きたあと、そうなることは 初めからわかっていたと考えてしまう傾向がある (後知恵バイアス) おかれた環境を嘆くのではなく、自分を変えて周囲を変える (原因自分論) 『過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる』