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つれづれなる日々のこと

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#コラム

自分のリズムで息ができないと、生きるのがちょっと辛くなるのかもしれない。

自分のリズムで息ができないと、生きるのがちょっと辛くなるのかもしれない。

最近、ふと「生きづらいというのは、こういうことかもしれない」と、少しだけ気がついたことがある。自分の体感なので、すべての人には当てはまらないだろうし、そんな単純なことでもないだろうけれど。

気がついたタイミングは、外出先でトイレの個室に入ったときだった。そこの洋式トイレは「立ち上がると自動で便器の水が流れる」タイプだった。

ただ、このタイプのトイレは、ちょっと動いただけでも水が流れることがある

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お盆休みと乳がん検診

お盆休みと乳がん検診

「お盆には法事とか、なんにもやらないよ」

母の言葉にわたしはちょっとびっくりした。今年の2月に父が亡くなり、新盆だから法要とかするんだろうなと思っていたからだ。

しかし、よく聞くと実家の宗派である真宗大谷派というところは「お盆にご先祖様は帰ってこない」という教えらしい。もちろん、帰ってこなくても御経を読んでもらったりだとか、そうした法事をおこなう家も多いだろう。

しかし、母は「だーれも帰って

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そりゃあ見つからないはずだよ

そりゃあ見つからないはずだよ

はじめの認識や、そもそもの前提がまちがっていると、思っている答えにはたどりつけない。

なんだか難しいことのようだけれど、こういったことは日常茶飯事、よくあることだったりする。

5月の終わりごろのこと。

夫が「6月11日に、見たい番組があるからカレンダーに書いといて」そう言ってきた。

大学時代の共通の友人である(わたしにとってはサークルの先輩にもあたる)リーゼン先輩が「ドラマにでた」という連

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極楽浄土にいる鳥は、どんな言葉をはなすだろうか?

極楽浄土にいる鳥は、どんな言葉をはなすだろうか?

極楽浄土はどんな場所かなんて、これまで気にかけたことなかった。

「死んだら極楽か地獄のどちらかにいく」というのが多くの日本人の考えていることだろう。地獄の沙汰は金次第、だなんてことわざもある。

5月のはじめに、父の百箇日法要があった。その法要にはお坊さんに来ていただいて、お仏壇の前で読経してもらった。

わたしの実家は浄土真宗を信仰している。もともと熱心な信者、というわけではない。父方の祖父が

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よく見てて、おもしろい。

よく見てて、おもしろい。

普段利用している電車で「父の日ありがとうギャラリー号」というキャンペーンが行われていた。

父の日にちなんだ似顔絵や思い出の写真を応募して、選ばれた人の作品が電車内に貼り出されるというものだ。キャンペーンの応募はすでに応募は締め切られている。そして6月3日からは似顔絵や写真が普段は広告が貼られている場所に掲示されるようになった。

先日ぐうぜん乗った車両は、子供たちが描いた「お父さんの似顔絵」でい

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対処法のないウイルスは、どう防げばいいのだろう?

対処法のないウイルスは、どう防げばいいのだろう?

対処法のないウイルスなんて、世の中にはたくさんある。ノロウィルスだってそうだ。言い出したらきりがないし、感染したからといって命に別状がなければ、知らないままでもいいのかも知れない。

たしかに、ワクチンもなくって、感染しないための対策も特にないウイルスの場合、「こんなウイルスがあって、危険ですよ!」と声高に触れ回るのは、もしかしたらただ不安を煽るだけで、「知らない方が良かったのに」と、責めれるだろ

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麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)を接種してきました。

麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)を接種してきました。

タイトルがすべて、なんですけれど先週の土曜日に、麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)の接種をしてきました。

MRワクチンってなに? というひとは以下のほぼ日のコンテンツを読んでみてください。わたしが説明を書くよりも、よっぽど有意義な内容だし、わかりやすい。

わたしはいま38歳で、ちょうど「ワクチンを打ったか、打っていないかわからない世代」である。

母に聞いても「えーっと、どうやったかなあ? 

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そんな業種も電話で営業活動してるなんて。

そんな業種も電話で営業活動してるなんて。

会社にいると営業電話がかかってくることが多々ある。

電話回線を変更しないかとか、電気料金をいまよりも安くできますよとか、コピー機はリースですか? とか。

同じような内容であることが多くて、「またこの手のやつか……」と、うんざりすることが多い。

しかし、数か月前にかかってきた営業電話は「あ、そういうのも電話で地道に営業しなくっちゃいけないんだ……。大変ですね」と思うものだった。

その営業電話

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疑ってかかるのも、必要なんだろうけど。

疑ってかかるのも、必要なんだろうけど。

本人を確認するための証明書類、っていうものは、あらめて考えるとなんだか不思議なものだとおもう。

わたしはわたしである。それは確かなのだけど、証明しろといわれると、どうすれば「わたしはわたし」と証明できるのかが難しい。

父の葬儀が終わり、世帯主を母に変更する手続きをおこなったときのことだ。

母は運転免許証をもっていない。パスポートも持っていない。本人確認書類を提示してください、と様々な場所で言

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なんの役にも立たないのに、捨てたくないものがある。

なんの役にも立たないのに、捨てたくないものがある。

少し前、ほぼ日の「ドコノコカメら」で、糸井さんが書いてらして、わたしもそうだなと思ったことがある。

ねこのひげが落ちていると、絶対に拾ってしまう。宝物を見つけた!といわんばかりに。拾ったひげは、ねこのひげを集めている箱にしまう。

もう七年も一緒にくらしているから、集めたひげはかなりたくさんある。ひげの根元あたりだけ少し黒く色づいているものもある。ちょっとやわらかくてカーブがかっているものもある

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新しくきた子も、やっぱりどこか気むずかしい。

新しくきた子も、やっぱりどこか気むずかしい。

あーあ、やっぱりか……。
そんな予感は、うっすらしてたんだけどさあ。

先週書いたこの記事。

Microsoftのテレホンオペレーターの方の話では「いま、大変混み合っていますので、十日ほど、お日にち頂戴する場合もございまして。大変ご迷惑をおかけいたします」って言ってたのに。

オペレーターの方に何一つ文句はないけれど、送り先の住所とか、新しい機種が来た時の再設定のURLとか、全部口頭で話してくだ

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待ち期間には梅酒を思いだして

待ち期間には梅酒を思いだして

ここ最近、申し込みやら公募やらで審査を受けることが続いている。
応募したり、申し込みを済ませるのはいいけれど、結果を待っている期間がちょっとだけつらい。

公募に短編小説を応募して、その結果を待っている。これに関しては応募した段階でわたしができることは一旦終わっている。提出がすんだあとに「あー、あの場面はもうちょっと変えればよかった」と思うこともあるけれど、もう変更できないからだ。

リライトして

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一攫千金を夢見る夫と、職務質問におびえる妻。

一攫千金を夢見る夫と、職務質問におびえる妻。

「この本買ってくれない?」夫はLINEで、一冊の本のURLを送ってきた。

その本のタイトルは「地下生菌識別図鑑」というもの。ああ、夫よ。どこまで本気なんだ。

それというのも、一ヶ月ほど前のことだろうか。夫はあるテレビ番組を見ていた。その内容は「日本産のトリュフを見つける」という内容だった。私はその番組をあまり真剣に見ておらず「ふーん」といって途中でお風呂に入ってしまった。

夫はその番組をか

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自分の身体で起きていた別々のこと

自分の身体で起きていた別々のこと

ことの始まりは十月半ば。
連休にばたばたと大阪の実家に帰り、やや疲れも溜まっていた。

お風呂にゆっくり入ろうじゃないかと服を脱いだら、ふくらはぎや太ももあたりにぽちぽちと赤い発疹があった。
「あー、なんか虫に刺されちゃったかな?」単純にそう思った。けれどかゆくもないし、痛くもない。なんだろう? と思いながらも、その時は別段気に留めずにいた。

しかし、その発疹は徐々に領地を広めてきた。ふくらはぎ

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