ふだんを変える、それがいちばん人生を変える | 障害者雇用でアパレル業界へ復帰

長かった79日間の就職活動(オープン雇用)がようやく終わった。


採用されたのは、関西に本社を構えるアパレル業界の中堅企業。


その企業は、ユーロワークの定番ブランドから、今をときめくAURALEEやCOMOLIのような人気ドメスティックブランドまで扱うセレクトショップを全国に約40店舗展開している。この朗報で私の心は晴れ渡り、絶大なる喜びが発生した。


従業員は約300名(関連会社含むと500名超)、平均年齢は29歳。選考は、書類選考、1次の4者面接、2次試験での店舗実習、そして最後の3者面接を経て、約2ヶ月もかかった。


応募に際して最も悩ましかったのは、年齢の壁だった。
ルール上の制限はなくとも、40代半ばという年齢は、アパレル販売業界の中途採用としてはやや高齢と言わざるを得ない。障害者雇用であるとしても、周りと比べて不利な立場にいることは間違いない。ハローワークの担当者からは、5人の応募者全てが不採用となったと聞かされ、この業界が容易に入り込める世界ではないことを再認識した。


業務内容は接客ではなく、レジの手伝いや商品管理が主な業務だ。
人と接する機会が少ないオープンだけに、若くあることが重要だと思っていた。アパレルの経験があったとしても、20年以上のブランクは過酷だ。


他方、洋服に関する知識や経験には自信がある。
認知度の高いストリートブランドで教育係をやっていたことや、ファッション愛好家が愛するブランドで生産管理やプレスを手がけた経験が、自信につながっている。今はそれほど必要ではないかもしれないが、私の中では輝く宝物のように大切なものだ。


選考フローは、私の心を揺さぶり、感情を高めるものだった。
長い2ヶ月間にわたって、書類選考、複数の面接、そして店舗での実習を経験し、私は一縷の希望を抱いていた。


まず、書類選考を通過した時点で年齢の問題はクリアできたと思った。
それから1次面接。1週間後連絡があり、問題なく通過。


次に2次試験で実習の3日間が待っていた。
現場でスタッフと接することで、自分自身の業務能力を確認した。
幸い、困難な問題はなく、最後の日でも店長から「いつでも来てくださ!」とありがたい言葉をかけていただいた。
正直、久しぶりのアパレルで不安感はあったが、素晴らしいスタッフの心の広さに感謝できた。


そして、最終3者面接後、私はこの会社に採用された。
この瞬間、私の心は輝き、喜びであふれた。
この企業は、私の成長を支えてくれる場所であり、私はそこで新たな可能性を見つけることができると信じている。


ただ、障害枠の面接(1次も最終も)では、自分の体調について何度も追求されることに私はイライラさせられた。
確かに、長時間働くには健康的な状態が必要だろう。
しかし、過剰な質問にはもうウンザリしてしまったことも事実だ。
質問の内容は主に以下のサイトやnoteから得たものだったが、あまりにしつこい追及には、現在も過度の病気のような扱いを受けているかのように感じた。

↑から少し抜粋させていただきます。


◆障害者雇用での面接の質問(私的)◆

・本日はどうやってこちらまで来られましたか?(どこの企業でもまずこの質問をされました)
・志望動機を教えてください。
・簡単な職歴を説明してください。
・仕事を辞めた理由は何ですか(全ての職務)
・前職で行っていた仕事を教えてください。
・(企業名)では、教育係とありますが具体的にどういったことをされていましたか。
・はじめに病気を自覚したのはいつでしたか?
・症状はどんな感じになりますか?
・病院に通い出したのはいつからですか?
・通っている病院はどこか教えて頂けますか。
・服用している薬は?(朝と夜だけの服用と告げると、なら昼に服用時間をもうけなくても大丈夫ですね、と言われました)
・給料は決して高くないが生活に支障はありませんか?
・書類に書かれている以外で必要な配慮事項・要望はありますか?
・広い職場でざわついていますが、それは大丈夫ですか。
・体調面での配慮は必要ですか。
・通勤時間はどのくらいですか。
・勤務中に体調を崩すこと等はありますか。
・通院は休みが必要ですか。
・体力を使うかもしれませんがそれは大丈夫ですか。
・お客様とコミュニケーションをとることがありますが問題ありませんか。
・現在まで応募している会社はどのくらいですか?
・仕事をするに辺り不安なことはありますか?
・書かれている障害・病気以外での身体の健康面は問題ありませんか?
・最後に何か質問はありますか?


このように体調面に関する質疑が7-8割を占める(対策はばっちりだったので良かったのだが)。


まあ、上記にも述べたように、2ヶ月間は様々な感情が湧き上がっていて、摩訶不思議な気持ちがあった。

健全なホワイト企業(?)での初めての就職なので、期待に胸が膨らむ。

いざ出勤の日、自分が集中していると充実感が溢れた。


「新しいことを始める人は、いつだって新人だ」



そう、自分を諦めてはいけない。

自分で思っているよりも周りの人達に恵まれている。今回も沢山の人に助けてもらえた。
本当にありがとうございます。


◆自己紹介◆




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