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逸走

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こんにちは。馳走(はせ・はしる)と申します。40を手前に発達障害の診断を受け、ついでにうつになりました。まさに人生「逸走」状態ですが、名刺代わりに本マガジンをお読みいただければ幸…
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#エンタメ

茅原実里は背中でみせる。

茅原実里は背中でみせる。

 12年ぶりに8月最初の週末を自宅で過ごしている。

 いつもならば、その時期自分は河口湖に出かけて少々早めの夏休みを過ごしているところだった。穏やかに流れる河口湖の街の空気に真夏の刺すような強烈な日差しと暑さの中に時折流れる高地特有の凛とした涼しい風、そして時折強烈に襲ってくる山の夕立ち。いずれも大きな振れ幅をもって非日常を刺激してくれるそれらのものを今年はじかに感じ取ることができない。そして、

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2020年5月の小売販売額前年比と、JRA上半期馬券売得金前年比から考える「ウィズコロナマーケティングのヒント」

2020年5月の小売販売額前年比と、JRA上半期馬券売得金前年比から考える「ウィズコロナマーケティングのヒント」

 経済産業省から2020年5月の商業動態統計速報が発表され、小売業の販売額前年比が12.3%減(=前年比87.7%)となることが判明した。

 業種別に見ると飲食料品と無店舗の2業種でそれぞれ2.2%、0.3%の微増となったほかは各業種前年比減で、特に自動車の販売は前年比35.2%と、極めて大きな減少幅を記録している。

 一方、時をほぼ同じくしてJRA(日本中央競馬会)から興味深い数値の速報が発

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<オススメ漫画>田島列島・作『子供はわかってあげない』能動性がドライヴ感を生み出すということ。

<オススメ漫画>田島列島・作『子供はわかってあげない』能動性がドライヴ感を生み出すということ。

 田島列島先生による『子供はわかってあげない』は、私の好きな漫画作品の一つだが、このたび映画化される運びとなったため、6月末の公開の前にオススメ紹介記事を書いておきたいと思い、キーボードを叩いている。

 先日『エマージング』の紹介記事を書いたらなんだかんだで作者の外薗昌也先生ご本人に届いたようで、それも踏まえてちょっとしたスケベ心も抱きながらこの記事を書いてますよ、ということは先に自白しておく。

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<オススメ漫画>外薗昌也・作『エマージング』を今こそ読んでほしい。

<オススメ漫画>外薗昌也・作『エマージング』を今こそ読んでほしい。

 田島列島先生の『子供はわかってあげない』が映画化されることを知り、それをきっかけとして週刊モーニングで短期連載された作品の中に多くのすぐれた作品があるのでそれを紹介していくシリーズの記事を書こうと思っているうちにダラダラと時間が経ってしまった。

 まずはきっかけとなった『子供は~』の紹介から始めつつ、などと思って紹介したい作品をリストアップしていく中で、この作品こそ今再評価されてほしいというも

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「文化」も「財源」とは不可分だという身もふたもない話。

「文化」も「財源」とは不可分だという身もふたもない話。

 興業業界の損失額が4月末時点でおよそ3000億円に達しているというのは既に広く知られていることだが(私も、先日別の記事にて触れさせていただいた)、一方で現状日本国内でほぼ唯一、無観客という条件付きながら〈カレンダー通り〉に開催されているのが「競馬」だ。個人的には、二十年近くにわたって楽しませていただいているし、最近は一口出資で何頭かの競走馬に出資もしており、非常に身近な娯楽でもある。

 興業の

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