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私の天使、エンゼルクリーム
小さい頃、初めて食べたドーナツは、エンゼルクリーム。
小さい口でかじりつくと、白いクリームが溢れ出てきて、うまく食べられなくて泣いた記憶がある。
看護師の国家試験の勉強しながら食べたドーナツもエンゼルクリームだった。
21歳にもなれば、参考書を片手でもクリームをこぼす事なく上手に食べられるようになっていた。
看護師になり、仕事にも慣れてきたある日、出勤して、病棟が見えた時、何かが違うのを感じた
オールドファッションが教えてくれた
物語の始まりは、いつも何気ない会話から。
僕はパンクロックが好きなことは誰にも言っていない。
そして、甘いドーナツが好きなことも。
そんなことを人に言う必要もないと思っていた。
高校生の頃、思春期真っ只中で、セックス・ピストルズが死ぬほど好きだなんて、言葉に出来なかった。
僕は生徒会の集まりを終えて、教室に戻った。
この時間帯はいつもだれもいない教室。
「世の中なんてクソッタレだ」なんて意味
天使 -エンゼルクリーム-
「あの人と夜勤だと荒れるね。」
どの病棟でも、そんな都市伝説みたいな話はある。
満月だと出産が多いとはわけが違う単なる言いがかりだ。
そもそも入院患者さんの病態が悪くなったり、緊急入院が多かったりすることを“荒れる”なんて言葉は隠語であってもひどいと私は思っている。
イライラいているのはいつもの生理前の決まり。
雨で月曜日でもあるし、いつでも一緒にいたいと夜勤明けでも遊びに来る彼氏に別れを告げ
ごっこ遊びに棲む魔物
カトリック聖母幼稚園すずらん組。
園あげての一大行事「買い物ごっこ遊び」
僕は時計屋さん。
おかしの箱をくっつけて柱時計を作った。
同じグループの園児も、思い思いの時計を大小問わず作った。
日ごろ走り回っている大ホールの一等地で時計屋さんは華々しく開店した。
店員でもありながら、交代で買い物に出かけるのが買い物ごっこ遊びの掟だ。
時計屋さんは繁盛し、100円均一の時計は売れていった
沖縄で気をつけていたのに
繊細な消化器官を持っている為、沖縄滞在中は調子が悪くならないよう食事は細心の注意を払って過ごした。
もう1つの理由に沖縄のウォッシュレットと相性が合わないのもある。
詳細は「沖縄で気をつけなければいけないこと」
今回もまた、だ。
滞在ホテルのスイッチを弱にして、止めるスイッチを確認した。
、はずだった。
3日目の朝、コトは起きた。
強い。凄い圧だ。
ウォッシュレットがうねりをあげた。
沖縄ホ
阪神タイガース、第1回希望選択選手
今年もドラフトで呼ばれなかった。
呼ばれる、はずはないのだけど。
あの時、アルプス席からの大きな拍手に、泣いた。
試合後のあいさつ。
青空で見えない星に向かって、心の中で叫んだ。
「楽しかったね」
初めての彼氏は、野球少年だった。
野球部エース。
いつも大きな声を出していて
ハスキーな声が好きだった。
彼はよく言っていた。
「甲子園に行って、阪神に入ってプロ野球選手になる」
彼は14歳で
ブルーバード小池くん -4-
小学校で同じクラス、同じ野球部、同じ団地。
友達にならない理由がない環境で僕たちは過ごした。
日曜日の朝
団地の前に停まってある小池くんちの車、日産ブルーバードがあるかどうかを確認することから始まる。
車があれば遊べる。
なければ家族でお出かけ中だ。
僕の両親は免許を持たず、車を持っていない家の僕は家族で車で出かけた経験がない。
なので、日曜の朝、小池くんちの車がないことは二重にも三重にも寂し
ロケット小池くん -3-
小池くんの妹の名前は、けいこちゃん。
→こいけけいこ←
「肉の多い大乃国」的な名前ではあるが清らしい女の子だった。
お兄ちゃんに似て勉強が好きで隣の机でいつも図鑑をノートに書き写していた。
小池くん兄弟は、鉛筆は鉛筆削りを使わずカッターで削って尖らせていた。
小学1年の妹も器用に削っていた。
頭が良くなる秘訣は、厚い本を読破し、図鑑を丸写しし、カッターを自由自在に使いこなすことだと僕は分