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パズル教室の現場から

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運営しているパズル教室の現場で考えていること・考えたことの記録です。
運営しているクリエイター

#子ども

「後伸びする子」の「後伸びなう」を、日々、目の当たりにしている。

「後伸びする子」の「後伸びなう」を、日々、目の当たりにしている。

シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.18~

2016年5月にスタートしたパズル教室、開講当初に年中さんだった子どもたちがもう、小3。
「低学年」と呼ばれるギリギリ最後の瞬間に、今、立ち合っています。
その子たちの「伸び」っぷりが、最近ものすごくて、日々驚かされます。5歳から、9歳へ。劇的な変貌。さながら青虫から蝶。

かつて、ごく易しい図形の問題にも四苦八苦していた子が、ド難問の立体認識パ

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子どもたちは、「大人がどんな判断をするのか」を、いつも見ている。

子どもたちは、「大人がどんな判断をするのか」を、いつも見ている。

シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.17~

やれやれ、首都圏4県は再びの緊急事態宣言だそうですよ。しかし今回は前回とは様相が異なり、夜間の飲食店に焦点が絞られるような形のようですね。まだ詳細は確定していないようですが。

子どもや教育に関わるものとしては、何といっても「学校が一斉休校になるかどうか」が最重要項目。昨年はこれにより、エライ目に遭いましたから。

本日時点の情報では、昨年の3月

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「冬休み、楽しみにしていることは?」と子どもたちに尋ねたら、その返事が切なかった話。

「冬休み、楽しみにしていることは?」と子どもたちに尋ねたら、その返事が切なかった話。

シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.16~

「ない。」
「思いつかない。」
「特に何も。」

子ども向けのオンライン講座の冒頭、アイスブレイクとして、「冬休み、楽しみにしていることは?」と尋ねた結果のお返事が、これ。

なんと………

なんということか!!!!

小1~小4の子どもたちが、クリスマスだのお正月だの、本来なら楽しいこと盛りだくさんのはずの冬休みを前にして。

楽しみなことは、

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「旅のパズル屋」の社会貢献。

「旅のパズル屋」の社会貢献。

シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.12~

noteを始めてまだ間もなかった2019年1月に、「旅のパズル屋として生きる理由」と題して、私、こんな文章を書いてまして。

日々、パズル教室の運営に奔走しているのですが、「そのパズル教室はどこにあるの?」と問われると、答えはありません。固定の教室はないからです。

「明日はどこでやる予定?」「今日はどこでやってたの?」という問いには答えることが

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子どもたちが、さまざまな「道具」を、使いこなせるようになるまで。

シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.4~

私の運営するパズル教室の教材の大半は、積み木やマグネットによるパズル課題なのですが……

どさくさに紛れて、小学受験の世界で言うところの「巧徴性」に当たる課題も混じっています。

・鉛筆で線を引く
・クーピーで色を塗る
・ハサミで紙を切る
・手で紙を折る

などなど。

これらは、小学受験生のみならず、多くの子どもたちに、習得しておいて欲しい技能で

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学びの順番って、大人が勝手に決めていいの?ほんとにいいの?

学びの順番って、大人が勝手に決めていいの?ほんとにいいの?

シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.3~

学校には、学習指導要領があり、教科書があり、「○年生でこれを習う」「これを習ったあとに、これを習う」など、学びの順番はキッチリかっちり決まっています。

学習塾にも、それぞれ独自のカリキュラムがあり、それを無視して授業を進めると月例テストの範囲とずれて、親からクレームくるわ、子どもから恨まれるわ、散々なことになります(塾講師リアル体験談)。

公文

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子どもたちの「何となく聞いたことある言葉」の蓄えを増やしたい。

子どもたちの「何となく聞いたことある言葉」の蓄えを増やしたい。

シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.2~

例えば、ですが。

「スリジャヤワルダナプラコッテ」

という言葉を、ふいに聞いたとして。

「何これ、何かの呪文?」
と、思った方は、この言葉を「全く聞いたことがない」人。

「えっと…何だっけ…どっかの地名?…だったような…違うような……」
と、思った方は、この言葉を「何となく聞いたことがある」人。

「え?なに?スリランカで何かあったの?」

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