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「冬休み、楽しみにしていることは?」と子どもたちに尋ねたら、その返事が切なかった話。

シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.16~

「ない。」
「思いつかない。」
「特に何も。」

子ども向けのオンライン講座の冒頭、アイスブレイクとして、「冬休み、楽しみにしていることは?」と尋ねた結果のお返事が、これ。

なんと………

なんということか!!!!

小1~小4の子どもたちが、クリスマスだのお正月だの、本来なら楽しいこと盛りだくさんのはずの冬休みを前にして。

楽しみなことは、ない、と。

それが本心がどうかはわかりません。
ただ単に、答えを考えるのがめんどくかっただけかもしれません。
また、大人たちが自粛モードなので空気読んで、そのように「無難に」答えてくれたのかもしれません。

しかし…… しかしですよ。

切ない……
何とも言えず、切ない……

大人以上に、この1年間のできごとに対して、子どもたちはいろいろなことを感じているのかもしれません。

何より、クリスマスイブの翌日、25日(金)まで学校がある、ということが、子どもたちに多大なる「ガッカリ感」を与えている様子でした。

例年の2学期終業式は24日。サンタクロースにもらったプレゼントを開ける25日の朝は、もう冬休み。
それが今年は、コロナ休校期間の授業時間不足を補うために、終業式が1日延びて、25日に。

たかが1日延長、でも、よりによって……な1日延長。
冬休みのスタートが1日ずれるだけでも、子どもたちの心への影響力は大きくて……

まして、それ以外の行事の中止や縮小、その他、社会的制限の数々が、どれほど子どもたちの心に大きな影響を与えているのか……

大人たちは、もう少し、考えた方がよいと思うのです。

なんとなく私、子どもたちに、謝りました。

「ごめんね……本来は、子どもの楽しみを奪ってしまったなら、それに代わる楽しみを準備するのが、大人の務めだと思うのだけど……
ゴメン、今年は、大人もいっぱいいっぱいだったんだ……
いろいろと、ごめんね。」

25日を終業式と決めたのは私ではないけれど、そう謝らずにはおれませんでした。

すると、
「あ、ある、楽しみなこと!」と言ってくれた子もいて……

「終業式の日、私、日直なんだ♪」と言いました。
何だか特別な日に日直が当たるのが、嬉しい様子でした。

また別の子は、「終業式の日か始業式の日に、席替えがあるんだ♪」と言いました。
席替えのワクワク感が、笑顔から伝わってきました。

「あ、あった!いつもはゲーム1時間までなんだけど、大晦日の日は、何時間やってもいいことになってるんだ!それが楽しみ♪」と言ってくれた子もいました。家にいる生活に楽しみを準備している親御さんがいることに救われました。

何というか……「ここまできてしまった」感がありますね……夏休み前に聞いた時は、まだ多少楽しみなこと言ってくれたんですがね……
もう少し何とかできなかったかなぁ……とあれこれ考えます。
いや大人もいっぱいいっぱいだったので、精一杯やってこれ、という気もしますが……

自粛、自粛に、子どもたちを付き合わせたことは、回り回って未来に禍根を残すような気がしています。

来年は、少しずつでも、子どもたちが楽しみを取り戻せる年になりますように……

本日はこれにて。

*****

シリーズ「パズル教室の現場から」、過去の記事はこちらにまとめております。


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