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子どもたちの「何となく聞いたことある言葉」の蓄えを増やしたい。

シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.2~

例えば、ですが。

「スリジャヤワルダナプラコッテ」

という言葉を、ふいに聞いたとして。

「何これ、何かの呪文?」
と、思った方は、この言葉を「全く聞いたことがない」人。

「えっと…何だっけ…どっかの地名?…だったような…違うような……」
と、思った方は、この言葉を「何となく聞いたことがある」人。

「え?なに?スリランカで何かあったの?」
と、思った方は、この言葉を「きちんと知識として知っている」人。

……………

……………

「スリジャヤワルダナプラコッテ」は、スリランカの首都です。首都の名前としては、かなり長い方。タイには負けますけどね。
(タイの首都バンコクの正式名称は……調べてみてください。衝撃の長さです)

で、何を言いたいかと言うと。

「これは、スリランカの首都なんですよ」と、この言葉の意味するところを説明した時に、

「何かの呪文?」と思った人は、
「ふーん…」で終わりますよね、たぶん。

「地名?だったかな?」と思った人は、説明を聞くと、「そうだそうだ!言われてみればそうだった!」と、ちょっとスッキリした気分になりますよね、たぶん。
そして、「今度こそ覚えとこ!スリランカの首都ね、うんうん!」って、なる人は、なるかも。

……で、子どもが学校の授業を聞いた時に、

「ふーん…」で終わるか?

「そうだ!そうだった!スッキリ!」ってなるか?

どっちがいいですか?という話。

……当然のことながら、次に同じ言葉を聞いた時に「スリランカの首都が、どうかしたの?」という、知識として完全に定着してる状態の台詞を言えるようになるのは、後者の「そうだった!」「覚えとこ!」ってなった人です。

なので、「何となく聞いたことある言葉」の蓄えが多ければ多いほど、改めてその言葉について詳しく教えてもらえる機会を最大限に生かせる、と思うのです。

で。

さらに重要なことは、「何となく聞いたことある」状態になる時の、気分

その言葉と、すっごく嫌な記憶が結びついた状態で「何となく聞く」と、その嫌な記憶ごとその言葉を封印してしまったりするので(笑)

何となく楽しい、とか、嬉しい、とか、面白い、とか……そういうプラスイメージの記憶と結びついた中で「何となく聞いたことある」状況を作り出すと……

たとえその場ですぐ覚えきれなくても、あとからもう一度同じ言葉を聞いた時に、「あれー!それ、なんだっけー!聞いたことはあるんだけど……」となり、「そうだった!」となり「今度こそ覚えとこ♪」となる……

と、信じているのです!私は!!

なので、オンライン講座の「ナゾトキのお題」に、あれこれ知識事項を必死で盛り込んでおるわけでございますよ。月の異名、動物の分類、植物の分類、栄養の話、都道府県と農作物、国名と時差、歴史上の人物、星と星座……

その場で覚えることは求めてません。
それを求めたら、楽しさは激減するので。

(覚えることを強いると、それは「先取り学習」の詰め込みになってしまい、かえってよろしくないです)

あくまで、楽しい記憶と共に……
「何となく聞いたことある」言葉の蓄えを!

そう思って、がんばって教材作成しております。

……………

……………

で、ここまで熱く語られても、私のオンライン講座の参加者以外の方からすると、「だから何?」って感じだと思うので(笑)

これをどうぞ、ご自身の育児生活や、子どもと接する時の心得としてご活用ください。

・楽しい記憶と共に
・その場で覚えることは求めず
・なるべくいろいろな知識事項に関する言葉を
・「何となく」聞かせてあげる

のです。

ググれば何でも調べられる世の中です。単に知識量を増やせばそれでいいという時代でもないでしょう。
しかし、冒頭の「スリジャヤワルダナプラコッテ」のように、「何だかよくわからん呪文みたいな言葉」としてスルーしてしまうと、「ググって調べる」という行為そのものにも、辿り着きません。引っかかりがないと壁も登れない、そんなイメージです。

身近な大人の語彙力が、子どもの語彙力に多大な影響を与えます。四字熟語やことわざ・慣用句なんかは特に、子ども本人が聞いたことないと学校や塾の先生もお手上げですよ。

どうか、豊かな語彙で、子どもたちとの会話を。
何気ない会話が、明日の子どもたちの知識の扉を開くかもしれないのです。

※本日のトップ画像は、「みんなのフォトギャラリー」にて「スリランカ」と検索して出てきた画像を使わせていただきました。スリランカ、いつか行ってみたい国の1つです。

*****

オンライン講座はどこが「現場」なのかわからないな~と思いつつ、「パズル教室の現場から」として舞台裏のこだわりについて書いてみました~しかしもういろいろ混ざっちゃって、テーマ分類の意味が薄れてきているような気もしています(汗)でもとりあえずこのまま進むのですが(汗)

明日は「# とはだけで30本書くチャレンジ」に戻り、タイムリーな話として「運動会のお弁当 # とは」について書きたいと思います。今年はみんな、「作らなくて良い」状況ですよね。それについての考察など。ちなみに今日はほんとは次女の幼稚園の運動会の予定でしたが、台風のせいで延期です……

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