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エッセイや詩

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#散文

ぼさぼさ

コートを着て リュックをしょったおじさん
なんだかサマになっている

横顔

マスクの上部の凹み
筋が通っている

ふさふさ

白髪混じりのその眉毛
その形はななめ直線だ

あと少しで目に届きそうな眉頭
そのシェイプが、若さをつくっている

一足先に電車を出ていった

あ、そのコート
私が持ってる色とおんなじだ
果たして どこに行くのだろう

また
列車が出発して

乱暴に体が右に傾く

思い出し

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[詩エッセイ]舞台

[詩エッセイ]舞台

舞台ってなんだ

濃い化粧をして
ハリのある声を響かせる
俳優たちが

大ホールに立ち

私たち観客が それを見ている

それが舞台というもの?

見たこともないから分からない

今日 電車に乗った

初めて ゆく場所

いつも右側に進むけど
今日は左に向かう

その帰り
こっち方面は 人が少ないみたい

一人一人の間に
五シートくらいの隔たりがある

わたしは先頭列車 にいる

ある女の人は 運

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心の石 [詩]

心の石 [詩]

心に

重いものが のしかかって

必死に持ち上げようとする

足りない筋肉では

ぜんぶ退けられない

なくなったかと思えば

また石が ころがってくる

ときどき 耐えられなくなって

持ち上げるのですら

やめてしまう

こんどは

別のもので 重みに耐えようとする

その痛みを忘れるために

スイーツを食べてみたりする

どこか出掛けてみたりする 

でも その甘さは

罪悪感の味

話し

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[詩]きょうの カワイイ

[詩]きょうの カワイイ

バスの中

炭酸の音が 響かぬように
少しずつ キャップを回して
体がプルプル震えていた

プシィ
 と、かよわい音

そうやって 油断していたら
私の口から プシュッと笑いが漏れそうだ

周りを気遣う その優しさと
わたしの心も 震えてる

かよわいシュッ、を
鼻から 小さくこぼした

通り過ぎた 自転車
横目で見えた 会社帰りらしい風貌
見ると リュックのチャックから
長ネギだけが つきだして

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[詩]花びら一枚、ラッキー

[詩]花びら一枚、ラッキー

チヤホヤされてる時が全てじゃないの

謙虚な色だからって そうやって生きてるわけじゃないのよ

輝けるのは一瞬だけなの

ひらひらひら

「綺麗だねー」

部活で休憩中の女の子が言う

ブチっ

「だねぇ、ほらほら」

あらっ…なんということ。

一生懸命頑張ってたのに。

あたしの意思で落ちたかったわ。

線香花火でジジっとなるとこまでしかいれなかった、あたし…

ひらり

     ひらり 

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[詩みたいな]水槽

服はスウェットだし 肌の調子だって大して良くない
けれど行きたい 読みたい本がある
チョコレートをひとつつまみ スタートダッシュへ

図書館まで自転車を漕ぐわたし
海のまち この町は風が強い
ときおり 横殴りの風に負けそうになる
体重が ここ最近増えたのにね
まだ気にする必要ないのかな

私  (白い)線 線 線 線  車
窓から見えた運転手は、ディーラーのお姉さんに似てた
譲ってくれてありがとう

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[エッセイ]みるちゃん

[エッセイ]みるちゃん

毎日一緒にいる。

時々、一緒にいすぎて離れたくなるときもある。

でも、時々、どうしようもなく愛しくなるときがある。

電車に乗ってる時、授業中、ふと「いまごろ日なたぼっこして寝てるのかな」と考える。

そんな愛しい、私の愛犬について話そう。

私が自分の部屋に行くと、みるちゃんもついてくる。

作業中、ふと横を見ると、背中を見せて、しっぽを下げてふせをしている。

「かまってほしいなぁ」

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