「ひだまりの匂い」詩

お庭で　テントウ虫　みつけたよ
昔と同じ　7つ星
母さんと　いっしょに　
星の数を　数えたよ

小川に　メダカが　沢山
家族　みんなで　泳いでる
母さんに
「お父さん　何処に行ったの？」
母さんは　笑って　空を指さす

野原で　タンポポの綿毛　揺れてる
「ふぅー～して　いい？？」
母さんと　一緒に　「ふぅ～」すると
綿毛は　春風と　ダンスする

つくしんぼ　見つけたよ
「ボクが　みつけたんだよね！」
母さんは　うなづいて　
両手で　頬を包んでくれる
ひだまりの　匂いがした

クローバーで　花飾りを
編んでくれる
ボクに　かぶらせて
「坊や　お父さん　そっくり！！」
母さんは　クローバーの花束を
そばの　小川に　そっと　流す

今も　母さんは　ボクの心の
小部屋に　住んでいて
時々　「ツン」と　現れる

その時　なみだを　
一緒に　連れてくる
僕が　泣き虫なのは　
この　「ツン」のせいだ

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