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#短編小説
【短編小説】三途の川の渡し賃が足りない
「ハイ、次の人ー」
そう呼ばれると、僕はいそいそとポケットの中からお金を取りだして渡した。
「ん? 足りないですよ。あともうちょっとないですか?」
「えっ……」
あいにくもう手持ちはない。目の前が真っ暗になる。
「じゃ、戻ります?」
係の人は現世の方向を指で示してみせる。
「いや……それはいやです」
控え目ながらもはっきり言うと、係の人の目が丸くなった。
三途の川の渡し賃がたり
【短編小説】分断がある国 あとがき
みなさま、物好きにこのあとがきまで来てくださって本当にありがとうございます!
【短編小説】分断があった国はいかがでしたでしょうか。
論理が破綻しているところがなければ良いのですが…(笑)。
さて、私が最近考えていることなんですが、
「相手が自分と別の世界の住人だと感じる」時ってないですかね?
私は結構あって。
出会った瞬間、「あーなんかこの人とは話が合わないかもな」みたいな(笑)