菩薩の志

空に輪をかくカモメのように。
大団円の法の輪を以て。
衆生と共に彼岸に渡る。

これが菩薩の志である。

衆生の拠り所である芭蕉樹のように。
多くの者を安らがせ。
多くの者を真理の木陰で休息させる。

これが菩薩の志である。

不動の大樹たる菩提樹のように。
数多の無数に煌めく星々のように。
天上天下あまねく衆生を救い取る。

これが菩薩の志である。

数多の星海に無数に溺れゆく衆生を。
一人も取り零すことなく。
一切全てを慈悲の御手により救い取る。

これが菩薩の志である。

菩薩の使命は救済にあり。
衆生を救わない菩薩に何の価値があろうか。

私は衆生を利益して幸福となろう。
私は衆生と共に彼岸に渡ろう。

私は衆生を魂の彼岸へと運ぶ船となりたい。

一切衆生を限りない幸福へと運ぶ船。

それはまさに大乗の法であり。
菩薩の志であり。
菩薩の心臓であり。
限りない功徳の宝である。

それら一切の根元は衆生を救いたいと願う稀有なる心。

すなわち菩提心である。

稀なる心は菩薩の宝。
菩提心なくして何者も救うことはできない。

菩薩はただ歩む。
一切衆生の救済を求めて。
気高き道をただ進む。

全ては衆生の為に。。。

それが菩薩の志である。