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作り出す喜び

粘土の塊

指でつまんでちぎって

手のひらで丸めて整形

球体状の可能性

想像力と創造力があれば

なんにでもどんなものにでも作り出していける

僕にしか生み出せないその形

花が欲しければ

満開のひまわりなんていかがだろう

ライオンやキリンは作れないけれど

ねこのようなイヌのような形にだったら

作り出せる自信はある

乗り回す車がお望みならば

スカイラインやロードスターだって思うがまま

イルカの背中に跨って大海原を旅する

冒険家にだってなれてしまう

小さな粘土片から生み出される可能性は

僕の好奇心そのままに無限大

伸ばしてちぎってつまんで叩いて貼り付けて

望む形を衝動のままに夢中になって

作っていくと時間なんて忘れてしまう

頭の中の絵と違っていたって

それはそれで良いじゃないか

違和感を感じてこそ得られる成長もまた

粘土をこねたからこそ手に入れられた感覚だ

失敗なんてものはどこにもない

不細工さも不器用さも愛すべき作品には

必要不可欠な要素

危うさと拙さを兼ね備えた宝物を

僕はただいま自らの手で制作中

何の形になっていくのか僕自身にも分からない

粘土自身もまた自らがどんな形に

なっていくのか分からない

それが堪らなく刺激的で魅力的

創りだす喜びは尊い感覚だ

僕を夢中にさせる

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