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贅沢な時間の使い方

眠気に勝てずに窓辺で横たわり

昼下がりの猫の様に

僕もまた身体を丸めて

球体を形づくる

瞼を閉じれば柔らかな暗闇が

僕の意識を飲み込んでいく

眠気に負けてしまうまで

どうにかこうにか抵抗していた

脳みそも今じゃすっかり

頭蓋骨の中で大人しくなってしまった

よしよしそれで良いんだ

そうあればこそ浸れる快楽なのだ

堕ちて貪り尽くす贅沢な時間の到来

昼寝以上に贅沢な時間の使い方もないだろうに

誰に対して同意を得ようとしてるのか

分からない問いを一人微睡む頭の中で

繰り返していたがそれもやがてだるくなり

思考は途切れ途切れ

やがて暗闇の向こうに消えていった

手足の感覚が鈍くなっていく

身体の中のざわつきもゆっくり落ち着いていく

あぁ眠りの底に丸ごと堕ちていく感覚は

堪らなく幸せだ

時間も気にしないで良い

土曜日の午後と言うのも良い

涼やかな風が時折窓から吹き込み

柔らかく僕の身体を撫でていく

昼寝の為の理想的なシチュエーションが

全て揃ってる最高の土曜日

その昼下がり

味わう様に浸る快楽

僕の為に用意された昼寝の時間

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