迷路の様な東京の路線図1262日
迷路の様な東京の路線図を見るだけで目が回る
どこにいくにも睨めっこをしなければ
いけないのだから東京を旅行するには体力がいる
銀座線だの山手線だのゆりかもめだの
都営大江戸線だの行きたい場所を
指でなぞってどうやって目的地を目指すかを
考えなければいけない
蟻の巣穴か蜘蛛の巣か
迷い込んだ小人にでもなったかのような気分だ
迷いたくなくても知らない内に迷子になって
いま自分が何処にいるかも分からなくなり
途方にくれてしまうのは人生にも似てるだなんて
何を訳知った顔で僕はぬかしてるのか
複雑怪奇な迷路に果たして救いはあるのだろうか
分からないから手探りで
仕方ないから動くしかなくて
ならば迷子になる道を選んで
乗り込んだ地下鉄が新橋に着いたのは
奇跡に等しいのか
それとも勇気を出して動いたから
導き出せた結果なのか
成功体験は自信に変わり
自信は更なる一歩を
踏み出す原動力となって
僕はゆりかもめに揺られて
有明へと導いて行ってくれた
名古屋よりも複雑で読み取るには
根気のいる東京の路線図
蟻の巣穴か蜘蛛の巣の様に
密に細かく定められた電車の行き先
田舎者丸出しの脳みそには
都会の刺激はあまりにも強すぎて
くらくらしてしまったが
未知に触れた事により
かなりの経験値が積めた事は
僕の人生においてかなり大きな財産になった
知らない事はまだまだあるし
怯えていては何も成長しない事も身をもって
痛感した
触れてこその成長だ
蟻の巣穴に迷い込むのも悪くない
蜘蛛の巣にひっかかるのも悪くない
楽しむ為には悩んで飛び込んで
乗り越えてこそ振り返る時の思い出も
ひとしおと言うもの
東京の思い出に強烈に残った電車の記憶が
振り返る度に鮮明に思い出される
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