雨粒の夜
窓を打つ雨粒の群れ
垂れては重なり合い
流れては重みを増していき
次第に川の流れの様に
勢いよく滴り落ちていく
更けていくに従い
雲の厚みは増していき
次々と威勢よく
地上に打ち付けられる
雨粒達の叫び声
ガラスに顔を近づければ
吐息で白く曇り
拭えば見えてくるのは
やっぱり黒と粒と音の群れ
いつ止むとも知らぬ嵐の中で
僕の心はどうしようもなく
そんな雨粒達の魅力に惹かれてしまっている
見入って魅入られ浸る様に味わう様に
雨降りの夜を楽しんでいる
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