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難病日記

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発病から入院治療、そして退院後の治療を時系列を追ってエッセー風に書いています。
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プレドニゾロンの副作用1 帯状疱疹

プレドニゾロンの副作用1 帯状疱疹

とっても効く薬プレドニゾロンですが、その分副作用も激しい薬です。抗炎症剤ですが、免疫を抑制する働きもあるので、服用して2日目に現れたのは帯状疱疹でした。左胸の乳房あたりから背中にかけて発疹がでて、痒いの痛いの、痒いの痛いの!

帯状疱疹は放っておくと大変なことになるので、即座に皮膚科で診療を受けて飲み薬と付け薬をもらい、プレドニゾロンと一緒に服用を開始した免疫抑制剤プログラフカプセルは、帯状疱疹の

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魔法の薬、プレドニゾロン

魔法の薬、プレドニゾロン

あまり聞き慣れない薬の名前ですが、魔法の薬です。市販薬ではありません。何が魔法かと言えば、効き目が半端なく凄い薬です。

炎症を抑える効果あり、効きます。即効性バツグンです。

僕は入院した初日のこの薬を最初に処方されました。1日の摂取量は60mgでした。これは成人男性の1日の最大摂取量です。5mgの錠剤を12錠、朝昼夕の3回に分けて飲みました。効果はてきめんでした。足の筋肉炎症で浮腫んでいた足が

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薬だけでは病気は治らない

薬だけでは病気は治らない

表題はちょっと過激でしたか。もちろん薬が無用だと言っているわけではありません。入院すると沢山の薬が処方されます。もちろん全て飲みます。とても効きます。とっても有効です。でも、だからと言って薬が勝手に病気を治しているのではないと思っています。

ここからは長年の持論です、経験値です。特に科学的な根拠があるわけではありません。ご理解くださいね。

病気を治しているのは結局は自分の治癒力です。免疫細胞だ

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入院中、心に刺さった先生の言葉

入院中、心に刺さった先生の言葉

表現が適切ではないかもしれませんが、好い意味で本当に心に刺さりました。それはリュウマチ科の部長先生が回診に来た時に聞いた言葉です。

山本さん、決して火のない所に煙は立ちません。症状があるっていうことは必ず原因があります。その原因を突き止めて治療するのが医者の仕事です。

その言葉を聞いて嬉しくなりました。それはある意味自分の病気に対する理解と重なるところがあったからかもしれません。
時々眼科の先

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脳で病気を治す 次は心臓だ

脳で病気を治す 次は心臓だ

8月の後半になると外見筋肉の解体がほぼ順調に終わったので、次は肺、心臓、内臓など見えない筋肉のスクラップ&ビルドを始めることにしたのですが、脳が「OK」の返事をしません。内臓の筋肉は外見の筋肉と違ってほぼ自動制御で動いています。「筋肉を下手にスクラップしたら死んじゃうよ!命の保証は出来ないよ。賛成しないな。」って言うのです。
困りました。でも確かにその通りです。外見の筋肉と違って、疲れたからって休

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脳で病気を治す 戦闘開始

脳で病気を治す 戦闘開始

了解の返事が脳からあったので、強くて頑丈な古い筋肉を捨てて、柔軟な新しい筋肉を作るプログラミを脳に依頼しました。
脳はさすがですね。丸一日でプログラム完成させてくれたので、早速治療の開始です。

脳からは「古い筋肉を免疫が積極的に壊すように」指令を出し始めました。思った通り体重は毎日のようにどんどん落ちていき10日後の21日には体重は54.6kgまで落ちました。それに応して筋肉崩壊を示すCK値が下

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脳で病気を治す 前準備-病状把握

脳で病気を治す 前準備-病状把握

入院したことでやっと病気と闘う体制が整いました。壮大な人体実験の始まりです。でも本当に脳が病気と闘って治すことって出来るのか、出来るとしてもいったいどうやって。と疑問ばかりでしょうね。
以前にも書いたように僕は脳が人間の身体をかなりの部分でコントロールできるのではないかと考えていました。そこで今回考えたのは、身体の管理を完全自動制御運転から脳による一部手動制御運転に切り替えて、病気と対峙しようとす

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壮大な人体実験の開始です

壮大な人体実験の開始です

8月10日入院の日。記念日ではありませんが、僕のとっては記念する日です。やっと入院と相成りました。午前中に受付を済ますと病室に案内されました。青梅市総合病院東棟4F406号室。幸運なことに6人部屋の窓際だったので、河辺駅周辺の賑わいが見えて心が安らぎました。自然の景色は綺麗ですが、病気で心が寂しい時は人の営みが見える風景は、「あ、生きているんだな!」と感じられて妙に安心するものです。

さてやっと

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3度目の血液検査から入院まで

3度目の血液検査から入院まで

発病してから3度目の血液検査の結果まで1週間。やっぱりじっと待っている性格ではないので、自然治癒力向上をめざして新陳代謝を活発にするためにやり始めたランニングを続けました。もう夏なので大量の汗をかいてリフレッシュすると、心なしか足の浮腫みも取れてきたような気がして、体調は回復してきているような気になります。それでも「入院」の文字が頭をよぎります。本当にそんなに悪い病気なのかな。通院による投薬治療程

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やっと総合病院までたどり着いた

やっと総合病院までたどり着いた

文字通りその日の内にその足で青梅市総合病院に向かいました。受付はもう閉まっていましたが、事情を話して紹介状を見せるとスムーズに受診の手配をしてもらえました。

医療制度が変わって、大きな病院に直接受診に行けません。まあ、行こうと思えば行けますが特別料金がかかります。地域医療支援制度ともいうのでしょうか。詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.gov-online.go.jp/use

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検査結果 総合病院への道

検査結果 総合病院への道

セカンドオピニオンの血液検査の結果が出るまで1週間。何もせずにじっと待っている性分ではないので、自分なりに健康になる努力をすることにしました。ここ数年運動不足もあり汗をかくことがめっきり無くなっていることに気が付きました。人間の健康を保つ上で新陳代謝が重要と考えていましたので、汗をかかないことがとても気がかりでした。そこで検査結果を待つあいだにランニング(と言っても歩くスピードに毛が生えたぐらいの

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セカンドオピニオン 血液検査

セカンドオピニオン 血液検査

近所の病院での最初の血液検査結果では何も悪いところが見つからなかった(見つけられなかった)ので、さて悩みました。どうしたものだろう。症状が出ているのだから何か原因が必ずあるはずです。ここはやはりセカンドオピニオンが必要だ。でも闇雲に違う病院に行ったとしてもまた同じ結果になる可能性もある。

そこでまず自分の症状を自分なりに検証してみることから始めました。主だった症状は手、足、顔の浮腫みです。この手

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最初の病院 血液検査

最初の病院 血液検査

やっと重い腰を上げて病院に行くことにしました。足や顔の浮腫(むく)みまでなら我慢していたと思いますが、さすがに手の浮腫みは仕事に支障をきたしていました。小さなタイルを使った物作りなどが本業なので、指先が思うように動かないことは厳しい状況です。
普段の生活でも、指が痛くてビール瓶の蓋が開けられない、水道栓が回せない、箸をよく落すなどなど、不便が増えてきていたのでなおさらです。

さて意を決して病院に

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病気の予兆

病気の予兆

病気や怪我は突然なるものですが、それなりには予兆があるものです。インフルエンザをきっかけにその予兆は現れ始めました。それはまず今までに経験したことが無い疲労感でした。
最初はインフルエンザの影響かなと思ったのですが、いつまで経ってもその疲労感が無くなりません。

3月になると家の周りの坂道を登るのも休み休みでなくては、疲れて動けなくなってきました。気が付くと足、特にふくらはぎが練馬大根(今じゃ誰も

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