発病前

病気の予兆

病気や怪我は突然なるものですが、それなりには予兆があるものです。インフルエンザをきっかけにその予兆は現れ始めました。それはまず今までに経験したことが無い疲労感でした。
最初はインフルエンザの影響かなと思ったのですが、いつまで経ってもその疲労感が無くなりません。

3月になると家の周りの坂道を登るのも休み休みでなくては、疲れて動けなくなってきました。気が付くと足、特にふくらはぎが練馬大根(今じゃ誰も知らないと思いますが練馬は大根の一大産地だったんですよ。)のように浮腫(むく)んできました。指で押すと凹みが戻ってきません。それに痛い。今から考えれば身体で一番筋肉の占める割合が多い足(ふくらはぎと太もも)の筋肉が炎症で破壊されて浮腫みになっていたんですね。

4月になると足の浮腫みがピークになって、床に足を伸ばして座ることも辛くなってきていました。最近の運動不足もあって以前から足の関節が痛んで座り難い状態だったので、その時はそれが悪化してきたのかなと思っていました。ジョギングでもして運動すれば良くなるかなという程度の認識です。

5月になると、今度は急に顔が浮腫み始めました。連休中は地元のお祭りのお手伝いなどでお酒を飲む機会が多かったので、飲み過ぎが原因かなと思ったのですが、鏡を見ると目の周りが殴られたように浮腫んではれていました。さすがにここまで来て、ちょっとただ事ではないかなと思ったのですが、この時はまだ病院に行こうとは思いませんでした。なにせ性が病院嫌いなものなので。1週間ほど過ぎると顔の浮腫みは落ち着いてきましたが、今度は手(特に指先)が急に浮腫み始めました。洗い物の食器に、今まで入っていた手が入らなくなるほどです。身体の変化は日常生活の中で気付くものなんですね。でもまだこの段階では自分から率先して病院に行こうとは露にも思っていませんでした。

5月の後半に昔からの友人が自宅に来る集まりがありました。その時です、誰もが「山ちゃんおかしいぞ!、今まで一度もそんな顔の山ちゃん見たことが無いよ!」と言うのです。その日は僕が主催の食事会だったのですが、皆からは絶対に飲むなと言われてしまいました。とは言え食事会でまった飲まないことも出来ないので、皆からは「今日だけは許すけど、週明けには絶対に病院で検査するように」と言われて約束させられました。そのお蔭でやっと重たい腰を上げて病院に行く決心がつきました。持つべきものは友人ですね。

ここから検査が始まるのですが、これがまた一筋縄では行かない紆余曲折がありました。続きは次回に。

写真は3月初めごろ。まだ元気な様子ですが、よく見るともう既に全身に浮腫みが出始めていたんですね。特に手がね。気が付かないものですね。

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