山本光夫

東京の西のはずれ、奥多摩でボードゲーム作家をしています。2015年からKickstarterを使って年4本の新作ゲームを世界中のゲームファンに販売しています。突然難病になりなりました。ゲームと病気についての日記を書くことにしました。お見知りおきください。

山本光夫

東京の西のはずれ、奥多摩でボードゲーム作家をしています。2015年からKickstarterを使って年4本の新作ゲームを世界中のゲームファンに販売しています。突然難病になりなりました。ゲームと病気についての日記を書くことにしました。お見知りおきください。

    マガジン

    • Kickstarterで世界に発信

      世界のクラウドファンディングプラットフォーム「Kickstarter」を使って世界発信する方法やノウハウなどを紹介します。

    • 創作ボードゲーム考

      25年続けてきたボードゲームの創作活動について書いています。ゲームを作るコツやアイデアなど、ゲームを作ってみたい人に、ちょっと参考になる記事が書けたらいいな。

    • 難病日記

      発病から入院治療、そして退院後の治療を時系列を追ってエッセー風に書いています。

    最近の記事

    Kickstarterを始めるには

    誰でもとっても簡単です。 今日考え付いたアイデアを今日から始められるんです。(とは言っても初めての場合はID登録やら色々な認証で1週間ぐらいはかかります。) それも誰の支援もなし、自分だけの力と努力で全てOK! 英語は出来た方が良いですよ。なんたって世界中の人が対象ですからね。でも才能が語学力を凌駕します。自分がやりたいことを表現する才能さえあれば、多くの支援者が手を差し伸べてくれます。すごいですよね。

      • Kickstarterの本質

        Kickstarterの本質はクラウドファンディングなので、資金を集めることでしょ。と考えるのが、資金集めは正解なのですが、実は正解ではありません。 本質を理解しないでKickstarterに挑戦して、成功して、多額の資金を手に入れて、大きな信用を失ってしまう人が結構います。 Kickstarterは物作りが基本です。それがフィジカルなのかデジタルなのかに関わらずです。バッカーと呼ばれる支援者はクリエーターの将来の製作物に対して支援金を提供して、その見返りに製作物を獲得し

        • Kickstarter(キックスターター)の落とし穴。5:量産の罠

          成功してしまったキャンペーンで一番恐ろしい落とし穴は「量産」でコストが安くなることです。この罠にかかって、2度とKickstarterの世界に戻って来れなくなった人も沢山いると思います。 具体的に話します。例えば500人のバッカーから200万円のファンドが獲得できたとします。リワードの製作数は500個+αで大丈夫ですが、見積もりを取ると500個の製作費が1個3000円×500個=150万円だったとします。送料などを考えなければ50万円の利益が残ることになります。でも見積もり

          • Kickstarterは自由度が高くて何でもできるけど、全て自己責任。その意味では日本人向けではないのかな。

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            Kickstarter(キックスターター)の落とし穴。4:ストレッチゴール

            ストレッチゴールは基本ゴールを達成した後の、次のゴール目標ですね。 前回取り上げたアーリーバードも同じですが、Kickstarterのプロジェクトシステムとして決められたものではありません。クリエーターが自分のプロジェクトの大成功を目指すために各自が独自に設定しているバッカー向けファンド金額アップのためのインセンティブです。 なので、その内容も様々です。言い換えればクリエーターの頭の使いどころとなります。魅力的なストレッチゴールを沢山用意すれば、それだけ支援者を刺激してフ

            Kickstarter(キックスターター)の落とし穴。3:アーリーバード

            アーリーバードは日本語では早割(早期割引)などと使われています。ようは「早く支援するとお得があります!」というお得リワードです。 これは必要かといと、必用なんです。なぜならキャンペーンはより早い段階でよろ多くの人からバック(支援)されると、キャンペーンがより認知されて、結果として支援額も増えるからです。バッカーは最終日の50人よりも初日の50人の方が何十倍も価値があります。 ほとんど多くのクリエーターはこのアーリーバードを価格の割引で対応しています。実を言えば僕もそうでし

            Kickstarter(キックスターター)の落とし穴。2:過大な目標銀額の設定。

            2年ぶりの投稿なので、肩慣らし投稿です。 日本からもKickstarterに挑戦できるようになって3年が経ちました。それまでは日本人のクリエーターが日本からプロジェクトを立ち上げることができませんでした。まだ日が浅いせいもあって、日本からのプロジェクトはまだ少ないのですが、講談社さんが米国本社のKickstarterとタイアップしてKickstarterNAVI https://kickstarternavi.jp/ ​ というフォローアップサイトの運営も始まりました

            創作ゲームを作って遊ぶ! 実践編13

            ゲーム名:計算3目並べ 子供のころに最初に遊ぶボードゲームと言えば3目並べですね。別名○×ゲーム。3x3のマスに○と×を書いて、3目並べた人が勝ち。だんだんゲームに慣れてくると勝ち負けが付かずに引き分けになるので、すぐに飽きてしまうゲームでもあります。 さてこの3目並べが。上手鉛筆さえあれば、必ず勝ち負けが着き、それでいて算数の要素を入れたゲームになります。計算3目並べです。 用意するも:紙と鉛筆 ルール:紙に3x3マスのボードを書いて、9つのマスに1~9までの数字を

            創作ゲームを作って遊ぶ! 実践編12

            ゲーム名:スプーンいっぱいの表面張力 水の表面張力を利用して、スプーンに水を移すゲームです。水をこばしたら負けです。 用意するもの:大きなスプーンと小さなスプーン、コップと(水) 準備:コップに水を入れ、大きなスプーンは柄の部分を持ちあげてセットします。下にはティッシュペーパーを敷いておくとベストです。 ルール:コップに入った水を小さなスプーンを使って、大きなスプーンの移します。これをプレーヤーは順番に行います。移す水の量はプレーヤーの任意(自由)です。必ず少しは移さ

            創作ゲームを作って遊ぶ!5 ダイス(さいころ)は必需品

            以前に書きましたが、紙と色マジックは、無いものを作る上での必需品ですが、ダイス(さいこと)はルール作りの上での必需品です。 実践編のゲームにもよく登場しています。 これさえあれば、出た目の数字に意味を持たせることで、何でも簡単にゲームになります。 100円ショップなどで色々な種類のものが安価に売ってますので、是非機会があるときに手に入れてみてください。 出目の精度(公平性)にこだわらない家で遊ぶゲームなら、その辺にある四角いもので作れます。表と裏の数字を足すと「7」になるよ

            創作ゲームを作って遊ぶ! 実践編11

            ゲーム名:カッケイやつら 紙をハサミで切って、ダイスの目に従って正n角形(正3角形~正18角形)を作る早さと正確さを競うゲームです。 用意するもの:紙(何でもOKです。切って使うのでチラシなど不要な紙が好いですね。同じ大きさにしておくとゲームらしくなります。)、ハサミ、ダイス(さいころ)3個 準備:特に無し 正確な勝利判定を望む場合は、正n角形の図面(後述) ルール:各プレーヤーは紙とハサミを持って準備します。ダイス3個を同時に振って出た目の合計の正n角形の形を紙をハ

            創作ゲームを作って遊ぶ!4 ルール作りのコツ-追記

            昨日の記事の追記です。 「3:期待値がほぼ等しい選択肢を沢山用意する」の内容だけではイメージし難いとおもいましたので、簡単な例を紹介しておきます。 たとえばダイスを振って6が出た場合、100万円相当を獲得できるとします。 期待値がほぼ等しい質の異なる選択肢は、たとえば現金で100万円、100万円の宝石、100万円の不動産、となります。 現金100万円は単純ですね。その価値は100万円以下でもなければ100万円以上でもありません。 100万円で120万円のものは絶対に買え

            創作ゲームを作って遊ぶ!4 ルール作りのコツ

            実践編で10個ほど身近な素材で作るゲームを紹介したので、ここでルール作りのコツを書いておこうとおもいます。 ゲーム論的に言えばルールを作るのは簡単ですが、良いゲームを作るとなると話は少し違ってきます。ルールを作る上で大切なことがいくつかあります。 1:公平性  2:リスクとそれに対するメリットのバランス調整  3:期待値がほぼ等しい選択肢の用意 文字で書くと難しそうですね。実際も難しいです。 1:公平性 たとえば2人プレーゲームの場合であれば、先手後手の有利不利を無くす

            創作ゲームを作って遊ぶ! 実践編10

            ゲーム名:漢字にようじ 指定された数の楊枝(ようじ)を使って漢字を書くゲームです。 用意するもの:楊枝(ようじ)12本、ダイス(さいころ)2個 準備:特に無し ルール:各プレーヤーは楊枝を12本持ちます。2個のダイスを振って出た目の合計と同じ本数の楊枝を使って早く漢字を書いたプレーヤーが勝ちです。 この場合は出た目の合計が5なので、5本の楊枝を使って「日」を書きました。 画数ではありません。使う楊枝の数なので、工夫次第で色々な書き方が出来るかもしれません。ふふふ・

            創作ゲームを作って遊ぶ! 実践編9

            ゲーム名:はし落し 子供のころに良く遊ぶ、手の上から落とした棒を握ってキャッチする反射神経系の遊びをゲームにアレンジしました。 用意するもの:使わなくなった箸や割り箸(または棒)、ボールペン。 準備:箸にラインを引いて1~10の数字を振ります。ラインの幅や数字の位置は適当で大丈夫です。握って止めやすそうな場所は得点が低く、反対に難しい場所は高いとゲームとしては面白くなります。 ルール:箸を手のひらの上に配置します。高さはお任せですが、手のひらから高いほどプレーは難しく

            創作ゲームを作って遊ぶ! 実践編8

            ゲーム名:ハウマッチ(カップにいくら入ってる?) カップの中に入っている硬貨の合計金額を、カップを振った音や重さで推理して当てるゲームです。 用意するもの:硬貨(適当でも大丈夫ですが、ゲーム的には、1円、5円、10円、50円、100円、500円硬貨が各5枚あれば完璧です。)適当な大きさのカップ(紙カップや陶器のカップなど何でもOKです。)カップの蓋になるもの。筆記用具(推理した金額を書きます。) 準備:特に無し ルール:親を決めます。親は好きな硬貨5枚を選びカップの中