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脳で病気を治す 前準備-病状把握

入院したことでやっと病気と闘う体制が整いました。壮大な人体実験の始まりです。でも本当に脳が病気と闘って治すことって出来るのか、出来るとしてもいったいどうやって。と疑問ばかりでしょうね。
以前にも書いたように僕は脳が人間の身体をかなりの部分でコントロールできるのではないかと考えていました。そこで今回考えたのは、身体の管理を完全自動制御運転から脳による一部手動制御運転に切り替えて、病気と対峙しようとする試みです。
脳は精密機械です。なので根性論のように単純に直せと言ってみても機能するものではありません。脳が最適なアクションをするには病気に関する的確な情報を獲得し理解する必要です。以下はその行程です。

多発性筋炎という病気の理解
まずネットなどで医学的な情報を調べて病気の理解から始めました。多発性筋炎はいわゆる膠原病の一種で免疫異常によって全身の筋肉に炎症が起きる病気です。味方であるはずの免疫が自分の身体(筋肉)を敵だと誤認して攻撃を続けます。それによって全身筋肉の破壊されて酷い浮腫み(むくみ)となります。躯体の筋肉だけでなく内臓などの体内の筋肉も攻撃されるので、肺炎(間質性肺炎)や心筋炎、悪性腫瘍などが発生しやすくなります。特に間質性肺炎にはなり易く、またすぐに重篤化するので治療が遅れると命の危険に直面することになります。

病院での治療法
多発性筋炎は難病です。免疫異常なので完治しない病気に分類されています。メインの治療法はプレドニゾロンというステロイド剤投与です。ステロイドは副腎皮質から分泌されるホルモンで、薬剤はこれに似た効果のあるものを化学合成したものです。これと免疫抑制剤との併用で免疫の力を抑えて病状を回復させる治療です。対処療法に近い治療法なので免疫異常を根本から治すことが出来ないので、完治(薬の投与などもなく日常生活ができるようになる状態)ではなく寛解(薬など最低限の治療継続によって日常生活ができるようになる状態)を目指すことになります。完治しない病気なので難病指定されています。

脳との対話
病気と治療方針を考え合わせると、一生薬に頼った生活をしなくてはなりません。「難病なので仕方ないよ、元気に暮らせるようになれば良いじゃないか。」と言われそうですが、ステロイド剤の長期服用は身体に良いはずがありません。ドーピング行為として運動選手には厳しく禁止されているぐらいですから。薬が身体を蝕むからです。
そこで入院から3日間は毎夜、対応策について脳と話し合いました。病気の原因は免疫の異常です。脳から指令を出して免疫に筋肉を攻撃する異常行動を止めさせることが一番簡単そうですが、脳がOKをしてくれません。免疫がしていることは基本的には身体を守っている行動です。簡単には止めさせることができませんと脳が返信してきます。困ったな。別の解決策はないかなと3日ほど毎夜毎夜、脳と話し合いました。
もう一度最初から考えてみることにしました。まず今回の病気の原因を考えました。以前に書いたようにこの病気の引き金は2月にかかったインフルエンザです。その時僕の免疫は最大の力を発揮してインフルエンザウイルスを攻撃しにいったはずです。その時に身体中の筋肉が疲弊してとても疲れやすくなりました。それは免疫がウイルスと同時に筋肉も攻撃していたからだと思われます。と言うことはきっと、ウイルスは免疫の攻撃から逃げるために筋肉の中に隠れた、それを見つけた免疫は筋肉ごとウイルスを攻撃した。それを繰り返すうちに筋肉自体が攻撃対象になった。
この想像が病気の原因だとすれば、免疫が敵だとみなす筋肉を破壊して、反対に敵とはみなさない別のタイプの筋肉を作り直したら免疫が筋肉を攻撃することが無くなるのではないかと考えました。脳と話してみると、「一理あるね、それならやれそうだよ」と返事が返ってきました。やったね、先が見えてきました。

写真はベッドのマイテーブル。ここで全ての指令を考えていました。発想はノートとペンが全てです。

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